今週のデジタル書籍トピックス 2024/1/21

デジタルブックトピックス

audiobook.jp、PC・スマホアプリでのストリーミング再生が可能に 法人版の好調やユーザーの利用シーン多様化を背景にアップデート

聴き放題対象のアイテムに限る、とのこと。私の場合はぽちっとしたらすぐにダウンロードしてしまって、聴き終わったら消すというルーチンが染みついてしまっているのでストリーミング機能は使わないような気がします。ダウンロードしなくて済むというよりはストレージの負担が減るのがいいですね。オーディオもコミックも積読がたまると結構な容量食いますからね。それはそうとしてPCでの再生に関して法人からのリクエストがあったということですが、これはどうなんでしょう。私はオーディオブック聴きながらの仕事はどうしてもダメで、頭に言葉が入っている時に別のことをできないんですね。メールや文書作成など言葉を使う仕事が多いからかもしれませんが、ラジオも日本語の音楽もダメです。私の場合、オーディオブックの相棒は散歩とポケモンGOが一番です。


米国では成長率トップの広告フォーマット。今押さえたい、音声マーケティング~動画との違いから活用まで~(markezine)

電子書籍は新しいデバイスと共にスタートして、今はスマホやタブレットにおさまりつつあります。動画はYoutubeをはじめて見た時のジャンクでエネルギッシュな感じがまだ記憶に新しいです。音声メディアについては、私が高校生の頃からwalkmanはあったしアナログの携帯ラジオはあったしICレコーダもあったし朗読カセットCDもあったし、ですので今podcastやオーディオブックが「新しいメディア」として注目されてもピンとこないところが正直あるように思います。この記事のようにあらためてメディア特性や強みを分析することで媒体としての方向性を考える、一周まわって今そこにきているのかなと思います。なんか偉そうですが思います。


“ながら聴き”や長期記憶、没入感に強み!様々なデータから見る「音声広告」ならではの特徴と効果検証(MarkeZine)

さすが音声広告を手がける会社のインタビューだけあって目的はっきり、エビデンスもしっかりの説得力ある内容です。スマホが普及した頃、読書時間をスマホに食われる、電子書籍で失われた時間を取り戻せ、みたいな話が出たこともありましたが、単純な時間の綱引きではなくて、あれをしている間これは空いてるよね、というような「ながら」が注目されるようになってきました。単純に現代人の時間が伸びているともいえると思います。また、広告媒体として考えたときにサウンドロゴや繰り返される商品名が頭に入っちゃうのは誰もが経験済みでしょう。オーディオブックのマネタイズにも、一つのヒントになるかもしれません。一周まわって広告あり無料プラン、とかね。


Audible plusって何?ぶっちゃけコスパどうなの?/What Is Audible Plus and Is It Worth the Money?(How to GEEK)

北米のaudibleは日本のサービスとはメニューが違います。記事にありますaudible plusが月約8ドル(投稿時の価格です)で11,000冊以上のオーディオブックが聴き放題となります。価格も安いですが11,000タイトルって結構少ないです。日本のaudibleが一年前に12万冊以上とありましたので選択肢としては結構さみしいのではないでしょうか。上位メニューのpremum plusはplusのサービスに加え日本でかつてやっていた「コイン制」と同じような「クレジット制」もついています。月約15ドルで、価格に関係なく一冊を会費内で入手できるものです。ヘビーユーザにとっては日本のサービスの方がコスパがいいと感じられますね。聴き放題対象ではない作品もありますが。映像サービスのNetflixやAmazonプライムでも対象作品は入れ替わり「もうすぐ終了」などのお知らせもありますが、plusの11,000タイトルもそのように循環しているのでしょうか。ここに関しては私も定点観測していないのでわかりません。


初心者向けオーディオブック制作完全ガイド/How To Make An Audiobook: The Complete Guide For Beginners(podcatsle)

なかなか興味深い記事です。まず、このタイトルを見て誰にターゲットした記事だと思いますか?おそらく日本であるならば出版社向けのBtoB記事、あるいは業界紙的な立ち位置で書かれたものかと推測されるのではないでしょうか。でもこれは著者向けなんですね。あなたの作品をオーディオブックにしましょうよ、やさしく丁寧に書いたから早速始めてみましょうよ、というスタンスなのです。おそらく著者が直接自著をKindleで販売するKDP(Kindle direct publishing)の規模も日本より進んでいると思われますので、出版社と契約していない著者の数も相当数存在するのでしょう。宅録でもプロのナレータをつけるやり方もあるよ、編集してACXを使ってKDPみたいにアップするんだよ。。と確かにやさしく初心者向きには書いていますが、これ間違いなく結構大変ですよ。だから我々がサポートしますよ、っていう落とし所があるわけですが。以前ここでもご紹介しましたが、KDPで合成音声がアリになったという記事がありました。ボーカロイドのようにAIがテキストを読み上げる形式です。

日本ではオーディオブック制作をサポートするACXもありませんし、kindleの自動読み上げ(text to speech)しかありませんがバリアフリー法以降どのような流れになるかは注目です。また、以前読書メモでご紹介した、Kindle でKDP出版している著者が、自著を自分でオーディオブック制作・販売した本のチャレンジ精神、これはすごいと思いました。

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