読書メモ:1973年に生まれて: 団塊ジュニア世代の半世紀

オーディオブック読書

このブログは読書メモとしていますが内容の要約や抜き書きメモでもなく、感想には違いないのですが本のテーマについて思ったこととか、その背景についての自分の考えなど、本の内容の感想ではなかったりすることがあります。オーディオブックの新着を無造作にポチポチして読んでいるので深くは考えていないのですが、それでも数時間かけて知りたかった何かはなんだったんだろうかな、あたりを振り返ることからなんとなく書き始めて、それだけで終わってしまうこともよくあります。何せ散歩しながらポケモンGOをやりながらの読書なもので、メモを控えたりしおりをつけたりということもありません。

そういう意味では本書は1971年に生まれ、1974年生まれの弟を持つ私は自動的に手がカートに入れてしまった一冊でした。はい、本書を片手に(スマホですけど)私も半世紀の反省をしようと思ったわけです。この50年の社会的な背景、それは日本経済だったり新しい商品やサービスだったり事件だったり色々ありますが、その意味づけであったり答え合わせの考察を加えて解説されているのが本書の狙いであり著者の試みであったと思います。でも私はそのような意図で時系列に整理し紹介されている、そのこと自体が自分主語での「あのころの風景」「あの頃起きたこと」「あの頃起きたことへの大人の反応」「今思えば」を想起されて面白かったです。大人になってからはニュースなどでも怪しいものではありますが分別を持って受け止めておりましたが、子供の頃のそれは解説を鵜呑みにしていたり、または解説に異論を唱える親の意見を鵜呑みにしていたりの積み重ねで自分が構成されていった時代でした。タイムラインでみんなの反応をチェックするなどということはなかったわけです。

というわけで共感というか、あったなあったあった、という面白懐かしいことが盛りだくさんだったのですが、一方で「2歳のずれ」みたいなものもありました。ピンポイントで1973年生まれの有名人が時代の流れと重ね合わせて紹介されるのですが、多感な頃の2つ違いって結構印象違うんですよね。特に高校野球が象徴的ですが、その年のスター選手がいきなり同学年の知名度日本一に躍り出るわけです。それが高校を卒業すると毎年、一個下のスターが続いていくことになり、感慨深いというか「世の中そういうものなのだなあ」と、いくつも年下の選手がドラフト会議でプロ選手になっていくのを眺めたものです。そんな印象、とっくに忘れておりましたねえ。

私は同い年はわりと意識して見るのですが、最近になって全然知らなかった人が突然有名になって笑いました。錦鯉の長谷川雅紀さんです。M-1史上最年長受賞とか、おっさんおっさんいじられているのを面白く見ていたら、同い年でした。これは痛快です。約200万人の同い年が心のなかで祝ったことと思います。

『1973年に生まれて: 団塊ジュニア世代の半世紀』
速水 健朗 (著) 東京書籍

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