読書メモ:audible(オーディブル)完全マニュアル

オーディオブック読書
オーディオブックを聴いているのに大声で朗読を聞かせてくる人がいる

あまりKDPの作品を読んだことがない。KDPとはキンドルダイレクトパブリッシングの略で、ひとことでいうと出版社を介せずに個人でkindle上で書籍を販売できるサービスのことです。小説を自費出版するとか、マンガをコミケで販売とか、音楽でいえばインディーズとかもありますけどデジタルコンテンツである電子書籍は印刷や紙のコストが掛からないので出版のハードルは低いですよね。まあ、KDP出版もどうやって目につかせるかなど大変な面もあるのでしょうが、自分の考えあるいは情報を世に問う環境はSNSみたいなマイクロコンテンツから、対価をとるパッケージまで環境はよりどりみどりですね。

というフリからもわかるように本書はKDPで出版されたものでした。それとはあまり意識せずにポチッと。オーディオブックに仕事で関わってきていたので、軽い興味本位で。これは単純に偏見なのですが、KDPの作品は「明らかに素人が作ったデザインだ」というカバー(書影サムネイル)も多いのですが、とても完成度の高いデザインでそうとは気づかなかった。著者は本業は銀行マンで、副業でキンドル出版をやっており、複数の著作があるとのこと。すごいですねえ。

本の内容はオーディブルの機能と活用法なので、ヘビーなユーザーである私にとっては、まあいっちゃなんだが「大体知ってる」情報である。いや、どやっているわけではないのだけれど。私は毎朝通勤で一駅余計に歩いて、そのお散歩中から電車移動の間でポケモンGOを嗜みつつオーディオブックを聴いている。雨の日は歩かないで筋トレにするとかはあるけど完全にルーチンなのでこれ以上活用とか、そういう感じでもないので。

私にとっての本書のインパクトは、本書がKDPで発行されたボーンデジタルな電子書籍のオーディオブック 版であり、しかも著者本人が吹き込んで制作したのだというのである。すげー。宅録ってことなんだろうな。おそらくそちらは素人なんだろうけど、普通に聴きやすいし、リップノイズや、よくある繋ぎでボリュームやテンポが変わったりということもなかった。早回しで聴いているからかもしれないが全く気にならなかった。完成度高い。そしてさらに驚いたのは、著者が直接アマゾンに問い合わせてaudibleの口座を開いたとのことなのです。だって今出版社だって直接の口座開けずに卸が入っているんですよ。さすがに今は新規でできないと本書にあったが、十分驚いたよ。

acx のようなサービスは現在日本には実装されていないが、ユーザー数が増えているのは間違いないし、そんな中なかなか音声コンテンツでのマネタイズって本命がなかったように思えるけど、KDPのように門戸が開く日は、割とすぐに来るような予感はしています。大リストラ、本国のように日本でもしたのかな、そしたら実装後回しになっちゃうかな、頑張ってー。

『audible(オーディブル)完全マニュアル本: 趣味の時間を減らさず、読書量を2倍にする「聴き放題オーディオブック」オススメの使い方: 初心者でもすぐ使える、定額制「聴く読書」サービス!おすすめ作品の紹介や、今後の音声配信市場の解説も。』
浅見 陽輔 (著, ナレーション, 出版社)
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