今週のデジタル書籍トピックス2024/03/31

デジタルブックトピックス

今週のデジタル書籍トピックス:

2023年、電子書籍の収益は増加し、10億ドルを生み出しました。/eBook revenues were up in 2023 and generated $1.0 billion(Good E Reader)

米国の昨年2023年の出版業界売り上げレポートです。最近このような統計をみると必ず必ず伸長しているのはオーディオブックという見出しがついていますがこちらも例外ではありません。ただ、「フィジカルオーディオは減速した」とも述べられていました。この差し引きもあるわけですね。最近はあまり意識していませんでしたが、確かにアマゾンのカタログではオーディオ CDというメディアが結構な割合で入っていました。ということになるとフィジカルなメディアが減った分利益率もよくなったのかな、と思いますが次の記事のような事情もあったり。


Kindle 本の価格が紙の本よりも高い理由/Why Kindle Books are priced higher than their print counterparts(Good E Reader)

米国の事情を中心に書かれた記事だと思いますが、そうなの!?本当に?なんか事情が日本といちいち違うんですけど。最近は紙の原価の話題が多く、電子書籍の価格についての議論って全く空白だったような気がしますね。


ラジオが若返る!?デジタル音声コンテンツがZ世代に支持される理由とは(MarkeZine)

Z世代にとっては音声という「新しいメディア」のタイパのよさが評価されている。それはかつての電波系メディアのデジタル化というだけではなくフラットにコンテンツに接触している。そして若者にとって大事な流行の音楽・楽曲はSNSから情報が入ってくる、などなど。そうですね、高校生の娘はCDは買ったことないけれど自分の好みのアーティストをいつの間にかプレイリストにしっかりまとめて鼻歌を歌っていますよ。


音声配信アプリ「Spoon」運営のSpoon Radio Japanが2023年度決算を発表、2年連続黒字達成(PR TIMES)

音声配信アプリ「Spoon」が2年連続黒字とのことで、オーディオブックとはまた違うプラットフォームではありますが、デジタルコンテンツの配信がらみで儲かっている、というのはそれだけでもうれしい気持ちになるものです。ポジティブなニュースに飢えているんですよねえ。さて、投げ銭などのファンビジネスの側面がある同サービスですが、最近コラボ配信の有料化などのリリースがありファンからはがっかりの声も出ているとか。【お知らせ】LIVE配信の一部機能変更についてのお知らせ(02/28) 無料/有料の線引きはサービス提供者も配信者もユーザーも切実だと思いますが、「ちょうどいい落とし所」が探れるといいですね。


ノンフィクションの朗読 — バランスを取る行為/Narrating Nonfiction — A Balancing Act(audiofile magazine)

本ブログでも独立の記事含めてデジタルボイスのオーディオブックの商品化に関連するニュースを取り上げておりますが、そんな過渡期だからこそ、人間のナレーションについて議論を深掘りするいい機会なのではないかな、と思います。文芸作品をエンターテインメントコンテンツとして朗読するのはAIにはまだ荷が重そうですが、ノンフィクションでも朗読の技術による理解力や聴く楽しさなどの効能が語られて欲しいな、あとナレーターさんのファンとかや、このジャンルはこの人みたいな話が醸成されていくといいなあ、と。怪談はやっぱこの人、みたいな。


オトナル、音声ファイルの文字起こし・要約サービス『Summary fm』をstand.fm社から譲受(オトナル)

この技術ってgoogle様がYoutubeでいつの間にか「字幕をつける」というメニューを搭載していて、動画内の音声がまあまあの精度でテロップになっていてたまげたものでした。しれっと実装されていた感があったのですが話題になっていたのでしょうか。会議の文字起こしなどもサービスがあちこちでできていてサービス競争になっているのかと思いますが、要約までやってくれるんですね。DXで人間の仕事がなくなる議論はしばらく前からありますが、DXのツールやサービスも相当熾烈な潰し合いが、、もう始まっているのでしょうね。


【ビジネス書出版社社長の四方山話】デジタル赤字とコンテンツ黒字(ビジネス書出版社社長の四方山話)

『amazonのすごい人事戦略』を読んだ時「アマゾニアン」という言葉が頻出してたじろぎましたが、クロスメディアンで響きを思い出しました。つながりやすい言葉とそうでない言葉がありますね。それはいいとして、出版にとどまらず新しい事業を開拓しているクロスメディア小早川社長のnoteです。韓国で何かが始まるのでしょうか。チェック。


小野友樹ら人気声優3名が熱演!「SUZURI byGMOペパボ」限定の新作オーディオブック販売開始【GMOペパボ】(PR TIMES)

新しいオーディオブック販売サービスができたのかなとリンク先をのぞいてみたら、書籍のオーディオブックストアというよりは人気声優さんのオリジナルコンテンツ朗読音源でした。推し活の領域に近いのでしょうか。でもありだよなあ、と思いつつメニューを見てみるとデジタルコンテンツのカテゴリ内に電子書籍もありますね。素材系も。あ、PIXTAとかに近いのかな。あれ、物販もあるのか。総合ストアでした。SUZURI

今週のオーディオ読書メモ:

「国境なき医師団」の僕が世界一過酷な場所で見つけた命の次に大事なこと

いつでも、どこでも、何度でも卓越した成果をあげる 再現性の塊

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