読書メモ:時間最短化、成果最大化の法則──1日1話インストールする“できる人”の思考アルゴリズム

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はい、本書は昨年いつ見てもランキングに入っておりましたので認識はしておりました。時間最短化も成果最大化も永遠のテーマでございます。だからレッドオーシャンのジャンルでもあります。レッド100%の赤潮でございます。その中で「売れる本」という格付け・認知が成されたタイトルがダントツに売れて、それ以外の本が引き立て役の存在となる、はなはだ苛烈でシビアなジャンルなのです。本書は「売れる本」の称号を得て、売れ続けました。単行本の帯にはこのブログを書いている今時点でシリーズ15万部突破とあります。狭きビジネス書市場で15万部という単位はもう、まぶしいばかりの数字です。

存在を認識してはいましたが「きっといい内容なのだろうな」と頭の片隅で思ってそのままになっておりました。そうなんです。若い頃からこのレッドオーシャンのジャンルの本をかなりの数読んできたので既視感を覚えることが多くなり、それが時差ボケのように何度も経験すると重く感じられるようになるのです。そのような考えが思い上がりであることも承知はしていて、そんな状態でも内容がしっかりしていて売れている本を読んでみると膝を打つような箇所が必ずあったり、世代的に追いついていない情報をキャッチアップできたり、学びはあるんですよね。ですのでそれはわかってはいるんですけど知的倦怠感というか「もうカレーはさ、さんざん食べてきてるから今これが流行りといわれてもねえ」みたいな食指の動かなさは、あるんですよねえ。そんな感じではあったのですが、ひょんなきっかけで著者の別の書籍に巡りあたりまして、あ、この本の著者この本の、あー。というきっかけで読むことになった次第でございます。この話はその別の本をご紹介するときにまた書きたいと思います。

そして読み終わりました。面白く、勉強になりました。書籍のコンセプトと作り、内容がとてもはっきりしているのでオーディオで聞いても気持ちよく入ってきます。仕事能力は差がついてもせいぜい3倍だけど、思考アルゴリズムを変えると150倍のアウトプットだってあり得る、というつかみも素敵です。EC一筋で業績を上げ上場まで果たした著者の発想がコンパクトに整理されており、PDCAの積み上げの方法から経営者としての大きな判断まで、実務面からメンタル面までエピソードも散りばめながらきれいにまとめられており、膝を打つどころか舌を巻きまくりました。お仕事ハックス系はもう結構というベテランの方もこれは効くと思いますよ。

売れているものには理由があります。向き合った方がいいです。

『時間最短化、成果最大化の法則――1日1話インストールする"できる人"の思考アルゴリズム』
木下 勝寿 (著) ダイヤモンド社


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