本書のアマゾンの内容紹介をそのまま貼り付けちゃいます。
「ちょっとした日本語の言い回しでモヤモヤしているふかわさんと
気鋭の言語学者・川添愛さんが、
「言語学」という枠を超えて、
日本語のユニークさと奥深さを楽しむ、異色の対談集。」
本当に、その通りの内容です。そして、以下のような見出しが列挙されます。
- トマトトマトしている!?
- 「冬将軍」はあっても、「夏将軍」はない?
- 「普通においしい」の「普通」って?
- 「昼下がり」でなく、「昼上がり」なら情事はない?
- 「汚い」と「小汚い」、どちらが汚い?
なんとなく、「まぁまぁいいじゃないの。みんないってて伝わってればそれでいいじゃないの」と思うんです。けれども一方で、自分もふとしたときに違和感を覚えたり、「こんな面白いいい回しを聞いた」と使うことのないメモを取ったり、あるいは若者が使っている言葉の意図がわかるようでわからず聞くのも恥ずかしくてもやもやしたり……そういうひっかかりの中で日々を過ごしているわけです。
逆にそういう“引っかかり”や“共感”の感性を持っていないと、少なくとも意識をしていないとつまんないよね、麻痺するのもこわいことだなとも思いました。
それにしても、ふかわさんの言葉のチョイスはやっぱり面白い。この“タグ”のような視点はなかなか新鮮です。若い頃からだと思うのですが、笑いを主戦場にしていない場所でも、こうして言葉にこだわる姿勢、言葉の違和感に対するアンテナが全方位的に張られていることに驚かされました。
言語学者の川添さんとのやりとりも印象的で、深川さんがふかわさんのネタに感心したり、ふかわさんが川添さんに褒められて止まらなくなっちゃったり、かなり熱のこもったやり取りが見られました。まとまり過ぎておらず、会話会話しているところもいい感じでした。
やっぱり、「違和感のある言葉遣い」や「意外な法則性」ってありますよね。私が最近一番引っかかっているのは、「しおあじ」ではなく「えんみ」という表現。いつから突然変異したんだと。塩の味じゃないかと。甘みの反対なんだからせめて「しおみ」じゃないの?と思ってしまいます。
それから、「米を食べる」って言い方も、最近若者がよく使うんですよね。でもご飯でしょ? 炊くでしょ? 炊かないと食べられないでしょ? 炊いたら「ご飯」でしょ? 米って炊く前でしょ? って思うんです。じゃあほんとに“米食わすけどいいか?”とかいいたくなる。
そんな感じで、意識を張っているわけじゃないけど、日々いろんな言葉に引っかかりながら暮らしているなと感じます。こういうネタは「それで言うと〜」で、永遠に続けられそうです。お疲れ様です。
本書はオーディブル版で聞きました。
『日本語界隈』
川添 愛 (著), ふかわ りょう (著) ポプラ社


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