読書メモ:このプリン、いま食べるか? ガマンするか? 一生役立つ時間の法則

オーディオブック読書メモ

柿内尚文さんの著書にはこれまでも触れてきましたが、普通の「仕事術」とは違う視点や深みがあり、いつも内容以上の学びを勝手に受け取ってしまう感覚があります。本書もその例外ではありませんでした。今回のテーマは「時間」について。タイトルの「プリンを今食べるか我慢するか」は象徴的で、日々の「判断」をどうするかが問われています。

正直、プリンに関して言えば賞味期限も短いので「今食べる」が正解だと思います。でも、これは単なるプリンの話ではなく、日々の選択や時間の使い方全般に通じる話です。「今やるべきこと」と「後回しにしてもいいこと」の区別は常に難しいものです。やりたいことに時間を使いすぎてやるべきことが進まない、あるいは逆にやりたいことに全く時間を割けていない、そんな葛藤は誰もが抱えていると思います。

さらに、自分がどう時間を使ったかの自己評価と、周りの人がそれをどう受け取るかのギャップもあります。これらをどうやって埋めていくかが、時間の使い方を考える上で大事なポイントだと感じました。

ただ、時間の使い方は結果が数字や形に残りにくいからこそ難しい。「こうしておけば良かった」と振り返ることはできても、それを明確に理由づけして記録するのは難しいものです。そうした中で、柿内さんが提案する「経験則に基づき法則を作り、それに名前を付ける」という方法は非常に実践的で素晴らしいと感じました。言語化するだけでなく、キャッチフレーズをつけることで自分の法則として納得感が増し、活用しやすくなる点が特に印象的です。

例えば「自分なりの時間術」を作り、成功や失敗を振り返りながら改善していく。この手法は、限られた時間しかない中で、より良い時間の使い方を模索していくために必要な方法だと思います。そして、柿内さんの本の良いところは、これが難しいビジネス理論ではなく、親しみやすく寄り添った語り口で示されていることです。読んでいて「お兄さんがそっと教えてくれている」ような安心感があり、そこがまた魅力的でした。

今回、私自身も感想を適当に話してAIにまとめてもらうという形式で時間術を試してみました。これを「おしゃべりAIまとめメソッド」と名付けたい気分です。本書から学んだ「名前をつけて振り返る」という方法を自分でも実践していきたいと思います。柿内さんの本から受け取ったものは、ノウハウ以上の気づきや学びであり、本当に参考になりました。

著:柿内尚文
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『読書メモ:このプリン、いま食べるか? ガマンするか? 一生役立つ時間の法則』
柿内尚文 (著) 飛鳥新社

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