今週のデジタル書籍トピックス2024/6/9

デジタルブックトピックス

今週のデジタル書籍トピックス

調査によると、Spotify オーディオブックは人気があるが、報酬に関する疑問は残る/Survey Finds Spotify Audiobooks Popular, but Compensation Questions Remain(Publishers Weekly)

タイトル通りの内容ではあるのですが、前提条件が色々とわからないのですね。スポティファイは音楽のサービスでアーティストを搾取してきたのか?それは改善していないのか?スポティファイは出版社と著者にそれぞれロイヤリティを支払っているのか?著者はオーディオブックのロイヤリティについて出版社に支払われている金額と自分に支払われている額や条件を知っているのか?ちなみにオーディブルはどうしているんですか?これ、そもそもスポティファイというよりサブスクリプションに対する支払いだから疑念が生まれているという話なのか。


ペーパーバック、オーディオブック、電子書籍リーダー — 最も持続可能な読書方法は複雑/Paperbacks, audiobooks, e-readers — the most sustainable way to read is complicated(NPR)

紙書籍、電子書籍、オーディオブックのどれが一番持続可能な環境によいのか、という話です。電子で読んでよかったから紙を買う、がサイテー。本当にそうなのかなあ。。出版社としたら一番ありがたいパターンですが。


米国のオーディオブックの売上は2024年に20億ドルに達する/U.S. Audiobook Sales Hit $2 Billion in 2024(Publishers Weekly)

米国のオーディオブック売上と消費者の行動調査です。無料コンテンツが認知をあげているということなのかなあ。同じソースであろう日本語の記事もありましたので両方ご紹介します。

米・オーディオ出版協会、2023年のオーディオブック売上高と2024年に実施された消費者調査の結果を公表(図書館に関する情報ポータル)


漫画が爆速で完成する…韓国発「ウェブトゥーン」 生成AIで作画アシスト 目指すは「漫画界のネトフリ」(東京新聞)

韓国で生まれた、アニメとコミックの間にあるような新形態ウェブトゥーンですが、アニメ制作スタジオのように分業化が必要で、コミックに比べても相当お金がかかると聞いておりました。この記事は、コストについては言及されていないですが、AIを使って作画にかかるコストが劇的に減りスピードアップするというものです。おそらくお金的にもコストダウンするのではないでしょうか。


無名の作家がTikTokを最大限に利用してベストセラーになるまで(クーリエ)

自費出版をした書籍が、tiktokで販売したところ反響があり、インフルエンサーたちもこぞって紹介しベストセラーに、という話です。tiktokの直売、という部分は日本のアプリにはないので感覚的にわかりづらいですね。日本でもメルカリとかで実装されていたのでしたっけ?新しい商流、これいかに。


ワシントンポストはAIが読み上げるニュースレターへのアクセスを拡大し、音声によるユーザーエクスペリエンスを向上/The Washington Post expands accessibility to AI-read newsletters, enhancing user experience through audio(The Washington Post)

テキストベースの記事に、音声でも聞けるプレーヤーが実装されるという記事です。入り口がウェブサイトなのでアクセシビリティの話といえるのかな。


翻訳者協会、AI活用したマンガ大量翻訳に“深い懸念”表明 小学館ら出資のベンチャーに「価値を大きく損なう恐れ」危機感(オタク総研)

google先生の翻訳が悪かったわけでは決してないと思うんですが、生成形AIの翻訳は吐き出される言葉の自然さがこなれすぎていて、安心感がありますね。マンガのハギレのいいセリフや独特な言い回しなどはどうなのでしょう。

今週の読書メモ

『THE POWER OF REGRET 振り返るからこそ、前に進める』

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