読書メモ:植物たちに心はあるのか

オーディオブック読書メモ

こういうタイトルの本はオーディオで見つけるとまず間違いなくカートに入れてしまうやつですね。自然科学、アカデミックな匂いのするジャンルに、刺激的な問いかけ。大いなるあたりか、普通のあたりかしかありません。教養的に楽しく読めたら、それだけでいいわけですから。

前書きを読んだところで、私は自分が早くも「ニヤニヤ読んでいる」ことに気づきました。いや、馬鹿にしているとかそういうのではありませんよ、なんとなくスピの匂いを感じたというか、著者ワールドに誘導されているのかな、っていう引力を感じたのです。私はもちろん、手を引かれ連れて行かれました。

「動かない」「声を出さない」植物。成長して大きくなる、というのは動いているともいえるかもしれませんが、これは「動く必要がない」ともいえるのでは。また、種を継続するために種子を虫や動物に運んでもらったりする。これは運動をしているのと同じではないだろうか。確かにそう思えてきます。普段当たり前と思って見過ごしている植物の行動や仕組みに、「彼らも何かを感じ、反応し、守ろうとしているのでは」という姿を投影させることで、「心がないはずの植物の意思」みたいなものが想像されます。

それを促しているのが、各節の最後に著者が仕込んだ「植物も、こうなっているから僕らに足は要らないんだよ」と思っているかもしれません、のような囁き戦術です。とっても、堪能いたしました。

動物の心と同じように考えることはできないかもしれませんが、自然の知恵と、環境に適応する柔軟さは共通ということなんだと思います。内容以上に、楽しんだ自負があります。

本書は、オーディブルで読みました。

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『植物たちに心はあるのか』
田中 修 (著) sb新書

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