すごい言語化 「伝わる言葉」が一瞬でみつかる方法
言語化の本は数多くありますが、ビジネスに限らず、私たちは日々「話す・伝える・聞く」という行為を繰り返しています。
だからこそ、タイトルの通り「伝わる言葉」が一瞬で見つかる方法というのは、いわばポータブルスキルです。どこにいても、どんな立場であっても、日本語であっても外国語であっても、重要であることは間違いありません。
本書では、言語化を“センス”ではなく“技術”として捉えています。
うまい表現を探す前に、まず自分の思考を分解すること。事実・感情・解釈・主張を整理し、「つまり何が言いたいのか」「なぜそう思ったのか」と問い直す。このプロセスが、伝わる言葉を生み出す土台になると説かれています。
健康本と同じように、こうしたテーマの本は、著者や切り口の違うものを年に一冊ほど摂取しておくのも良いのではないかと思います。忘れてしまった部分や、自分の中で陳腐化してしまった部分を、ミネラルのように補充するイメージです。
その中でも、本書はまさに“ザ・言語化”という一冊です。言語化を専門とするコンサルタントである 小暮太一さんの本という点でも、まさに本命といえるでしょう。
私は、大きくて普遍的、ある意味で永遠のテーマに関しては、「尖っていないタイトル」「尖っていない目次」の本を選ぶようにしています。なぜなら、類書が多く出ている分野では、極端な切り口や刺激的な表現よりも、王道を丁寧に押さえている本のほうが、信用できると感じているからです。
言語化というテーマも、もはや奇抜な新理論が出るというよりは、切り口や立場、分解の仕方をどう提示するかという段階に入っているように思います。そういう意味で、本書は奇をてらわず、わかりやすさに重点を置いています。
ミネラル本としては最適な一冊。
期待通りの内容でした。
毎年一回、本書を読み返してもよいと思いますし、せっかくの聴き放題サービスもありますから、同じテーマの本を順番に回していくのもありですよね。
言語化というスキルを、定期的にメンテナンスしていく。そのための基準点として、本書はとても使いやすい一冊だと感じました。
すごい言語化――「伝わる言葉」が一瞬でみつかる方法
木暮 太一 (著) ダイヤモンド社


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