読書メモ:「謙虚な人」の作戦帳——誰もが前に出たがる世界で控えめな人がうまくいく法

オーディオブック読書メモ

前作『「静かな人」の戦略書』は台湾で発売されただけでなく、翻訳された各国でも好評を博し、日本では20万部を超えるベストセラーとなりました。これは謙虚でなく本当にすごいことで、著者もいきなり海外で有名人になるというのは、驚きの環境変化であったことでしょう。

実際、発売からしばらく経ってから著者がベストセラー記念として来日したことがありました。「このタイミングで来日イベントをやるんだ」と驚いた記憶があります。

本書『「謙虚な人」の作戦帳』は、そんなふうに思いがけず有名人になってしまった著者が、「謙虚な人」としてどう振る舞っていくかに揺さぶられたり、戸惑ったりしながらも、自分なりに折り合いをつけていく過程が描かれています。いわば、“有名になった後の謙虚イズム”を身につけていくストーリーとして読むこともできると思いますし、私はまさにそのように受け取りながら読み進めました。

知名度が上がり、交流が増えることで、華やかな世界で活躍している人の中にも、印象とは裏腹に内省的で控えめな人がいることがわかってきます。また、著者よりもむしろ自己肯定感が低く見えるような“謙虚な人”に出会うこともある。そうやって、人それぞれが自分の特性を抱えながら、世の中と折り合いをつけて生きていることが、本書ではリアルに描かれています。

タイトルには「うまくいく」とありますが、悩みを抱えている人にとっては、ただ成果を出すという以上に、「このコンプレックスから解放されたい」という切実な思いがあるはずです。そうした読者にとって、本書が示す“欠点と捉えないで自分と向き合う心の姿勢”は、大きなヒントになるのではないでしょうか。

本書はオーディブル版で読みました。

それにしても、日本向けに書かれたのでは?と思うほど、日本に関するエピソードがたくさん出てきて驚きました。著者が来日した際の歓迎ぶりも、相当なものだったのかもしれません。

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