以前デジタルブックニュースでもご紹介した、audiobook.jpの「松下幸之助・生誕130年を記念、オーディオブックフェア開催 大塚明夫朗読の『道をひらく』など10作品を聴き放題プランで配信」に乗っかって、シリーズをぽちぽちっとしてみました。
名著はそれだけで価値があるもの(いい方)ですが、なんだかんだいってほとんど読んだことはありませんのでこのような企画はありがたいですね。9月から11月いっぱいまでで10作品聴き放題というのは、まあまあチャレンジングなボリュームですが、一冊一冊は割とコンパクトですので、再生速度アップの合わせ技でサクサクといけます。私の場合は通勤行きの散歩+電車だけでも週1.5冊ぐらいは聴けるのでこなしていけるのですが、さすがに何冊も続けると一冊のパッケージがわからなくなってくるので、先日ご紹介しました『道をひらく』に続き3冊読んでみました。
心得って、あらためて漢字で眺めてみると味わいがありますね。心を得るってエモくないですか。わかんないですけど。「了解しました」、よりも「心得ました」の方が信頼感が上がるような気がします。内容もまさに心得集というのが相応しいです。なんといっても私が生まれた頃に出版された書籍ですので『社員心得帖』などは私より20歳ぐらい上の方が初期のターゲットという世代感ですね。パソコンなんて影も形もない、携帯もない、FAXはあるかしら、という頃の話です。こういうものは、こう考えておけばいいんじゃないか、私がこのような立場になった時は、こういうふうにしてみたことがあった、とカジュアルにお話を聞いているような感じで入ってきます。仕事に対してこのような心得を持っておけばいいのだよ、という教えはツールや指標やルールが増えてビジネスがやたらと複雑になり、とにかくそっちをまず詰め込まなくてはいけない今、しみじみ読めますね。
もう一つ、自分の親世代はこのぐらいの時代に日本の経済を支えていたのだなあ、この頃あたりからメーカーの優位性を作り上げていったのだなあ、そして経済成長がありバブルがあり、の頃には引退して、その世代が子供達に仕事をどのように考え、伝えていったのかなあ、などと思いを巡らせると、世代理解の参考書的にもなるのかもしれないな、とも感じたり。また情報に翻弄されてない頃の考え方そのものが尊く感じられたり、アンラーニングの教科書にもなるのでは、などとも。
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『商売心得帖』
松下 幸之助 (著) PHP研究所


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