読書メモ:ユダヤ人の成功哲学「タルムード」金言集

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「ユダヤ人の」と書いてある本や記事が目に入ると気になるタイプです。何かこう、謎めいているというかただならぬものを感じます。歴史的にも迫害されたり国を追われたり。でも歴史を通して追いかけるような学び方をしているわけではないので知識は曖昧なんですよね。一方でユダヤ人商法、ユダヤ人大富豪、ユダヤ大財閥などの冠もあり○○人の中では際立った存在感を持っています。ただそこでいわれるところのユダヤ人はイスラエル国民とイコールではなく世界に散らばっています。ではユダヤ人とは何か。華僑みたいな感じなのか、違うのか、やはりよくわかりません。

そして、ユダヤ人をユダヤ人たらしめている、といっていいものか、脈々と伝えられている教え「タルムード」についても神秘的かつどういうものかわかりません。聖書を知っているかといわれるとよくわかっていませんが、テキストはありつつも今も寓話として口伝されている存在感の強さを本書で知った次第です。

日本人夫婦があることをきっかけにユダヤ人になりたいと思い、念願叶ってユダヤ教に入信(という表現でいいのかわかりませんが)し、ユダヤの戒律に従って生活・行動する。結婚でそうなることなどはあるでしょうが、「自らユダヤ人になりたいと思ってなる」方はかなり少ないのではと推測されます。異文化だったユダヤコミュニティに現在自分がいる、それも日本からというケースのレアリティだけでも十分価値があります。ユダヤ人になれた喜びと、日々その教えと戒律のもとで生活することからリアルに浮かんでくるユダヤライフスタイル。厳密に実践しているガチ勢と、そうでもない人もいるらしい、など面白いです。

教育もお金もビジネスも生活も、ユダヤ的考え方のなんたるかがゴツゴツきます。レビューに色々書かれていますが、それもスパイスとして味わえばいいのでは、と思います。


ユダヤ人の成功哲学「タルムード」金言集 (集英社ビジネス書)

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