読書メモ:ビジネス小説 もしも徳川家康が総理大臣になったら

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何ですかこれは。毎度のごとく新着とランキングからなんの気なしにカートに入れて先入観も予備知識もなく聴き始めたのですが、超ファンタジー歴史政治小説でした。確かに映像化も真正面に豪華に作ったらすごく面白そうなストーリーでした。面白く没入して読み終わってしまったわけですが、映画の公開ももう少しということで、設定やストーリーは特に触れませんけどハマったら強烈に面白くなりそうですね。私からひとこと申し上げるとしたらですね「ビジネス小説」となぜわざわざ入れたのだろう、ということぐらいですね。政治と報道と集団心理・国民気質がぐるぐる回っている感じでした。

同世代のおじさんで飲んでいていい加減話題がなくなってくると「歴史上最強のボクサーは」とか「プロレスラーは」みたいな話で熱い議論になることがあります。一番うまいギタリスト、でも歌手、でも棋士、でも手が合えば盛り上がるでしょう。これがチームスポーツになるとさらに話は複雑になり古今東西の名選手を組み合わせて時空を超えたベストナインとかベストイレブンとか、この組み合わせならこの監督じゃないだろうとか、無限の組み合わせに酔脳がついていかず時間切れ、また飲もうなんてパターン、ありそうです。私は野球からっきしなのですが火がつくとエンドレスですよね。男性に多いですかね。このストーリーは、まさにそんな感じで時代を超えたオールスター内閣作ってみました、というやつなのです。

家康、江戸を建てる』を現在に当てはめる感じなのかな、というのが読む前のイメージでした。序盤読んでいてこのお話は完全にエンタテイメントなのか、それとも「哲人政治」みたいな理念の話になるのかな?と思いました。「天才政治」という言葉もあったような気がしますが、そういうやつかな?あれ、それともこれはシンギュラリティを示唆しているのかもな?などとの囁きも聞こえました。斬新なアプローチで歴史のある時代の「型」を作り名を遂げた偉人から政治・経済のなんたるかを学ぶという教養書なのかも、とも思えました。逆にプログラム技術が進みすぎた時代の民衆をも欺く闇について、いやそれともそれを操っているマッドデータサイエンティストの話なのか、などなど、ストーリーを聞きながらも私の第二音声がぶつぶつ考察しているのでちょっと邪魔でしたね。生成AIにかき回されている(?)今ならグッとリアリティがある近未来像として認識できますが、本書が刊行されたのは2021年。やはり人間の想像力はすごいなと思いつつ、空想ファンタジーにリアリティのアシストをしっかりうえつけてくれている技術の進歩も、これまたすごい、と舌を巻いた作品でした。

『ビジネス小説 もしも徳川家康が総理大臣になったら』
眞邊 明人 (著)  サンマーク出版

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