もう何冊も読んでいるジャンルなのですが、前に読んだ時からおそらく細胞が全て入れ替わっているようで全く残っていないようなのです。食べ物と同じで、必要な栄養は摂り続けないと体が維持できないわけなのです。糖尿病などの食事療法としての糖質制限は別として、成人病予防をはじめとした健康維持のための糖質制限は「そんなに深刻にならなくて大丈夫。ルール内で色々工夫できるので食事を存分に楽しめますよ」の部分にホッとしてしまい、結局守らなければいけない肝心のしばりはなんだったんだっけ?なんていうこともあったり、難しいものですね。何がですか?
いいんです、どのみち遅かれ早かれ忘れてしまうので、読み続ければいいのです。本書の特徴はエビデンスが盛りだくさんなのですが、数があるだけではなく、いくつかの事実についてはそのエビデンスのレベルにまで踏み込んで、もうこれは「正しい」ことが今後も覆らない、というお墨付きをつけている点です。確かに「ダイエットの基本はカロリー制限」「揚げ物などの脂っこいものは太る」とか、「朝は軽くフルーツなどがよい」などは今でも一般常識として、世間話的にも出てくることでしょう。このような常識は論文が出たとて、一部話題になったとて簡単には覆らないものですよね。実際、本書が出版されたのは2015年、約10年前のものなのです。それでも、えーそうなのという驚きがいくつもありました。
他に色々不摂生をしているからこそ、食事と睡眠に関しては少し意識高めにしていかねばという意識だけはある、50過ぎて健康診断の結果もガタの数・程度ともに増加傾向にある我が身にとって必要な情報であることは間違いありません。本当に、飯が最高においしく食べられるおかずは何だろう?とか今でも考えちゃうほどごはんが好きで、飲んだ後でもまだラーメンが食べられてしまう丈夫な内臓を恨めしく、また誇りにもどこかで思っている難儀な学習途上の私がここにいることよ、です。
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『糖質制限の真実』
山田悟(著) 幻冬舎
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