読書メモ:人生の道しるべになる 座右の寓話

オーディオブック読書

いやー、寓話はいいですね。幼少期に寓話というか昔話系のものを繰り返しインプットして、子供ながらの価値観を育んできたわけです。伝統的な童話はひと通り読んだのではないかと思います。最初は絵本、そして字の本。選択肢も少なかったのでよく読んだと思います。

その後思春期にはステレオタイプの教えを揶揄したり、社会人になって理不尽な思いをしたりと色々経験して、さらに社会人としてもリーダーから老害へと差しかかるステージ(?)において、長い年月を生き抜いてきた寓話の教えに耳を傾けるというのはなかなか味なものです。

本書は古今東西語り継がれてきた寓話を、テーマ別に整理し、ストーリーをエッセンスだけ抽出し解説を加えるという作りになっています。効率とわかりやすさ重視で調理されています。オーディオブック向きの編集ともいえます。いいとこどりの抜粋・要約もちょうどよく、解説もちょうどいい距離感で押し付けがましいものではなく素直に、自然に読めます。解釈というより、この寓話が本書のここに取り上げられている意味、のようなスタンスなのがいいのだと思いました。

そもそもは解釈は自分ですべきものという考え方もあると思いますし、子供の頃に読んだ童話・絵本には解説などそもそもついていなかったわけですが、元の寓話を読みながら自分なりに教えを抽出し、解説で答え合わせしてみるという行為も、「教科書ガイドを参照した勉強」みたいな懐かしさを感じました。もちろんまるバツの答えあわせではなく参照する感じです。

そういえば星新一の『未来イソップ』を最後に読んだのはいつだっただろう、とふと思いだしました。何回も何回も読んだのにストーリーをもはや、ひとつも覚えていないですね。このような名作もオーディオ化してほしいなあ。

人生の道しるべになる 座右の寓話
戸田 智弘 (著) ディスカヴァー・トゥエンティワン

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