読書メモ:自然知能

オーディオブック読書

こうやって、考える。』に続いて外山銘柄が紹介されたのでぽちっとしました。

人工知能に対しての自然知能という発想で、人工知能というものが出てきたらしいが、自然知能という発想もあるよねえという話です。幻の原稿状態だったものを、生成AI時代に今出しましょうという話になってこの度世に出たという経緯の企画だそうです。人工知能時代にこの一冊、という流れなのだと思いますが、AIと自然の考察というわけではありません。人工に対して自然の知能とは何か、対比軸として厳密に考察するわけではなく、エッセイ風に綴られた内容でした。幼児教育の大切さ、もう小学校に入る前の本当に小さい頃が大事なんだ、という話から病気からの治癒力や体力、人間のそれぞれの能力について本来持っている自然の力というアプローチからの見解が語られます。

もう正直学生としての個の優秀さとか学習能力の差異みたいなものは、身体能力や技術もそうですけどもうあんまりピンとこなくなってきてる自分がいます。それこそ人工知能の処理能力やロボットの身体能力と比べると人間のスペックはたかが知れています。頭が良く、だからこそかも知れませんが間違いまくる人間は本当にある意味恐ろしいし不気味な生物だと思います。だってそんなAIやロボットみたいな自分たちの処理能力を遥かに超えたものをアホな頭で制御するですよ。バカとハサミは。。自然でこんなに間違う生き物はいないでしょう。自然界でしたら個体数にしたって増えたら減るように調整力が働くものです。外来種でバランスが崩れて絶滅とか過剰に繁殖とかありますがああいう類も大体人間がやらかしてるわけではないですか。水抜く前に考えないと。人間自体は自然なものですが自然界においては不自然な存在といえるでしょう。当たり前のことをいっていますが、本書の方向や内容とは関係なく余計なことを考えてしまった本書でした。

知識を得る本ではなくてモノの考え方を豊かにしてくれる本だなあと思います。朗読に多少ついていけなくなっても自分で脱線して妄想してまた戻って、が楽しめる一冊でございました。

『自然知能』
外山 滋比古 (著) 扶桑社

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