自分の声は嫌い、というか封印している。小学生の頃だと思うが子供時代にカセットテープに吹き込まれた自分の声を聞いて、イメージしていた声と全く違っていて驚いた。声の感じも違っていたし、イントネーションや言いまわしも嫌な感じがした。言いまわしに関していえば声とは別問題だが、なんか嫌な言い方しているな自分、と嫌になった。自分の顔は毎日鏡で見て慣れるもんだが、自分の声は普段聞かないので違和感があった。ひょっとしてラジカセのスピーカーのせいか、カセットの性能か、など自分の本当の声を否定したいと考えたが、録音されている他の人の声は自分がいつも聞いている声だ。どうやら間違いないらしい。それからは極力自分の声を聞くことを避けていた。
学生時代に英語の発表を確認用に録音し、自分が思ってた発音と全然違うと愕然としたこともあった。どちらかというと声そのものよりはイントネーションなのでしょう。好きにはなれなかったけど、会議や取材のアーカイブなどで少しずつ慣れていった。コンプレックスとまではいかないけど自分の声と向きあってはいなかった私ですが、そのような気持ちや姿勢も自分の声に影響していたんだろうな。実用書である本書は、本来の声がどういうものなのかから説明があります。滑舌や声の小ささなど問題別になぜそれが起こるのか、解決方法をエクセサイズと共に教えてもらえます。単純に気持ちいいですよ。
ビフォーアフターを確認するまでまだ向き合ってはいないですけどね。。でも心理的なブロックが外れるだけでも力が抜けたといいますか、こわばることは無くなったんじゃないかなと思います。
『話し方に自信がもてる声の磨き方』
村松 由美子 (著) かんき出版 (出版社)
audiobook.jpで見る
コメント