読書メモ:『思うことから、すべては始まる』

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そうそう、読もうと思って忘れていて(ほとんどこのパターン)買ったよな、とあたりを探したが見当たらず、ああ、買おうと思っていただけなんだっけと。購入履歴もなかったし。そうだったっけな。自分の記憶にそもそも自信がないのでもうなんの感情もおきません。

何年まえだろうか、も定かでないぐらい昔の話ですが、著者の植木さんのセミナーを受講したことがあるのです。著者との交流や、企画の話、思い切った広告作戦の話など、エピソードの一発一発のスケールの大きさと、それを生み出す包容力とブレない軸、みたいなものを感じて気持ちが大いに上がった記憶がある。結構前のことだったけれど、いくつかのお話は覚えている、いや、忘れていたけど本書で「あ、これ聞いたことあるな」と思い出したというのが本当のところだ。

植木さんが書き留めていった、本づくりや日々の仕事への心構えなどをキャッチコピーとしてまとめた「サンマーク出版かるた」を書籍の見出しにして、それにまつわるエピソードが紹介される構成。経営者として、編集者として、あるいは著者との交流など。単行本のミリオンセラーを何冊も世に出している出版社って数えるくらいしかないと思うけど、超大手ではなく社員50人ぐらいの中堅出版社がそれをなし得て、最近も出しているということは、何かがあるはずなのです。その何かが、言語化されていることが大事なんだなあ、本になるんだもんね。そしてそれを公開するという懐の深さ、いや商魂のなせるものなのか?わからないけど他社のカルチャーに触れるのは面白いことだ。

追記:本書のレビューを書いてしばらくして、サンマーク出版の社長が黒川氏に交代した。かなりの若返りですね。と同時に会社も引越し、と。続くところと、変わるところ。10年後黒川さんが著者となりまとめられたら、それも読みたいなあ。

『思うことから、すべては始まる』植木 宣隆 (著) サンマーク出版
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