今週のデジタルブックトピックス:2024/06/30

デジタルブックトピックス

今週のデジタルブックトピックス:

スマホ上でも高速動作可能な21言語の高品質ニューラル音声合成技術を開発(NICT)

「国立研究開発法人情報通信研究機構」最近見た漢字の文字列の中ではなかなかの長さですね。AIで瞬時に生成される自然な合成読み上げと、多言語への変換がほぼ同時におこなうことができるという話で、これ翻訳の質が保証されたらリモートサミットできちゃうじゃん、っていう話ではないですか。


Audible、聴き放題の作品を20万に拡大 人気作家の書き下ろしやラノベを拡充(マイナビニュース)

ライトノベルは、聴き放題制度を導入してから特に聴取時間が増えたジャンルで、2021年の時点と比べて364%も増えた。ジャンル別の聴取時間では、文学に次ぐ2位になった。

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ラノベは文学の傘下ではないんですね。audibleから数字の指標が出るのはレアなので共有します。聴き放題作品が20万作品になったとのことでございます。

audibleが数字を公表するのはレアなことですので共有させていただきます。


「読書バリアフリー法」を意識したアクセシビリティ対応の電子書籍・オーディオブック制作を推進します(DreamNews)

なるほど。電子書籍のタグをシンプルにする、などはとても共感です。アクセシビリティ対策というと反射的に手間が増えるもの、と考えてしまいがちですが、「テキストに戻ろう」という発想ですね。図版のテキスト化などは工数とはなりますが、デジタル用にメタデータの標準化・・いやこういうこと簡単そうに言っちゃいけないのよ。


湊かなえ、永作博美の演技でオーディオブックへの印象ガラリ「本くらい自分で読めばいい」→「確立した物語の表現方法になっている」(BIGLOBEニュース)

この話には色々な要素が入っていますが、私がポジティブに受け取った情報は、市場が大きくなれば要約版・TTS版・ナレーター版・ドラマ版のようなバリエーションが生まれる可能性もあるというものです。ボイス版脚本という古くて新しい職ができるわけです。フィクションはアーカイブのバリエーションに加え、ボイスドラマの舞台(ライブ)みたいな形もあるでしょう。ノンフィクションは、セミナーとかね。


大型書店が図書販売を越えて自主的に本を出版したり、オンライン連載物を運営するなど、コンテンツ知識財産権(IP)の確保に熱を上げている。(毎日経済)

韓国の記事でございます。一番エンドユーザーに近く、そしてリアルな場と、ネットでの顧客DBを持って全ジャンルについて販売データを持っている大型書店がIPを持とうと考えるのはとても自然でもっともなことだと思います。あれ?大丈夫かな?


米国のオーディオブックの売上は2023年に20億ドルを超える/US Audiobook Sales surpassed $2 billion in 2023(Good E Reader)

とても伸びているが、著作権侵害の海賊版も出回っている、とのことです。普及器に海賊版の必要悪はありなのだと歴史は言っておりますが、もう成熟期でしょうからねえ。


Amazon Alexaは有料のAI機能を搭載する可能性/Amazon Alexa May Have Paid AI Features(Good E Reader)

まあ、どこからどこまでが計画で予定でというのはわからないですけれども、消えてなくなるのではなく進化に向けて準備しているのは間違いないようですね。コンテンツなきサブスクになるのかな?ChatGPTの有料版のように?どうなるんでしょう。端末は持っていますのでアップデート待ってます。

先行者利益があるにもかかわらず、Alexa と Siri はその恩恵を受けることができませんでした。しかし、Apple はイニシアチブを取り、Amazon にとっては今がその時です。Amazon はこれを考慮し、現在 Alexa の改良に取り組んでいます。

記事

恩恵を受けることができなかったのはまずユーザーですけどねー。ソフトアップデートだけでいけるのかなあ。


日曜劇場『VIVANT』ノベライズ[扶桑社・刊] 朗読:小野賢章(TBSラジオ)音楽配信サービス「KKBOX」「auスマプレミュージック」で独占配信スタート(KKCompany Japan 合同会社)

TBS大ヒットドラマのノベライズが扶桑社?ありなの?とも思いますが、配信先を限定してプロモーションはサブスク動画サービスでよく見ますよね。ドラマ由来のコンテンツなどは特に、全プラットフォームで公開日揃える、とは別の発想で考えていくのが普通かもしれません。まずは金のにおいからですけどね。

今週の読書メモ;

『世界一流エンジニアの思考法』面白かったです。

その他のトピックス

ソウル国際ブックフェアが台湾を主賓に選出/Seoul International Book Fair picks Taiwan as guest of honor(台湾ニュース)

今年はサウジ。来年は台湾とのことです。


ソウル国際ブックフェアはより良い未来への新たな航海の出発を願っている/Seoul International Book Fair hopes to set off new voyage into better future(The Korea Herald)

一方、文化省と図書フェアの主催者である朝鮮人民軍との間で紛争が続いていたため、政府の資金援助なしに開催される初めての図書フェアとなった。

さらっと入ってるんですけどなんですかこれ。

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