読書メモ:老いる勇気

オーディオブック読書

勇気がなくても老いちゃうしなあ、でもタイトル的にはそうだよなあ、みたいななんでも一言いらんことをいう老化現象の典型的なやつをかましながらポチりとして読みました。

老いを自覚するタイミングというのは人それぞれだと思いますが、世間的には物忘れや老眼あたりから入るのがメジャーなのかなと思います。自覚症状については「認めたくない」で頑張るのは自由ですが、現実問題混雑した電車で目の前のスマホの文字が見えない事象につきましてはお手上げになります。目の前のものが笑えるほど見えないんですね。本当に驚いたとともに、諸先輩方がいってたあれがきたわけだ、ということでメガネを処方したわけです。4級術師として老いに入門すると、これまでイメージしてきた今とこれからについてが、全て逆算モードに切り替わります。キャリア、今の収入、将来への備え、健康、家族の健康・介護、子育て。やりたいこと、やりたくないこと、などなど。老いは進行しますがゴールははっきりあるものではありません。難しいゲームです。

本書はご自身の話を中心にしたエッセイの形です。親との関係性についてなど、生々しい、個人的話でありながらあるあるの部分も大いにあると思います。ゲスに、流れに流されでこれまで生きてきましたが、こんなに大人に処する自信はありません。ただ楽しみ、感謝し、継いでいくことなら無理することなくできるかもしれません。それとてカッコつける感じに見られるかもしれませんが、もう、気にしなくていいですよね、逆算して。


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岸見 一郎 (著) PHP研究所

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