読書メモ:いつか小さくても自分の店を持つことが夢だった

オーディオブック読書

さっきもニュースバラエティ番組をみていたらシャインマスカットが豊作すぎてひとふさ400円ぐらいで売られているという話題が出た。ながらで聞いていただけだったから小売店の取材が入っていたかはっきり認識していなかったが、こういう時にスーパーアキダイが取材されて、秋葉社長が生産者の状況や小売の置かれた立場、お客さんのマインドをスラスラ話す、という絵はあまりニュース番組を見ない私でも何回か見たことある。さらに、「こういう時必ず取材を受けるのがアキダイと決まっている」という導入で紹介されているのも印象に残っている。印象には残っているが朝市の激安で話題作りが上手いんだとか、社長のトークが上手いんで「もやさま」でのキャラが強い店主のバリエーションなのではないかと思っていた。

audiobook.jpの聴き放題オススメに出てきたので、おや、このアキダイはあのアキダイだなと、創業ストーリーに目がない私としては反射的にライブラリに入れたですよ。なんででしょう、卵にはほぼ全ての栄養が入っているといいますけど、創業から成功のストーリーにはビジネス要素のほぼ全てが入っているといっていいのではないでしょうか。栄養価豊富な食べ物を食べるのは幸せなことではないですか。そういうことですよ。タネから芽が出て根付いて、それぞれ成長に必要な細胞が枝分かれし分裂し個体としてのバランスを保ちつつ成長をしていく。感動的ではないですか。私がベンチャー本が好きな話はいいとして、ぽちっとしたわけです。

それぐらいだろうな、と思っていましたがアキダイ創業者の秋葉さんは私より3歳年上。子ども時代の、周りの環境の貧弱な感じ、田舎な感じは世代的によくわかります。そして早々に問題児、そしてそこからの脱却ストーリー、天職とパートナーとの出会いなどがかなり熱量高めに語られます。と同時に、小売と卸、小売と客と、あるいはスーパーアキダイ組織内のパートナーシップ、業界の商習慣なども具体的に、こだわりや信念込めて言葉にされます。いくつかの、ある時は事業継続が危ぶまれるような危機を乗り越えて複数の店舗や業態を経営している、というくだりになってはじめて、スーパーアキダイが私の生活圏内である阿佐ヶ谷にもお店があることを知りました。しかも七夕の時何度も通ってたところじゃん。自分がいかに意識していないでふらふら生きているかということも学びになりました。今度行ってみよう。

『いつか小さくても自分の店を持つことが夢だった スーパーアキダイ式経営術』
秋葉 弘道 (著) 扶桑社
audiobook.jpで見る (投稿時現在audible版はありません)

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