読書メモ:佐久間宣行のずるい仕事術

オーディオブック読書

佐久間さんのことは、これまで全然知らなくて、本書が先か、あるいはラジオが人気みたいな記事でそのお名前を認知したという感じでした。多分フリーになられたときに話題になってなんとなく目にはしていたのだと思うが、その時は情報が流れていっていたんだと思う。ゴッドタンとかあちこちオードリーも、キスいやとか有名な企画名こそ知ってはいたものの、ちゃんと見たことがなかったので紐付けて印象になっていなかったのかもしれない。本書についても、売れてたのは知っていたしNFTも話題になった。そんなに売れるもんなんだー、どういう人が勝っているのかなあとやや遠いところから思っていたんだけど、何がきっかけか動画のおすすめに入ってくるようになり、ああ、こういう人なんだと目で認識できるようになり、だんだん距離が近くなってきた。で、読んだ。そういうもんだ。

ずるい仕事術とあるが、ずるくやろうとしているのではないことはコンセンサスで、ずるく見えるぐらい自分のやりたいことに没頭している、ということでしょう。好まぬしがらみを引き寄せてしまう人、たくさんいます。そういう人から見たら佐久間さんはずるいな、いいなーと思えるのでしょう。テレビ番組のように社内外問わずたくさんの人が関わる現場の仕事となると、組織、チームの序列や人間関係を全く考慮せずに自分のやりたいことにこだわると当然浮くし、思うような結果はなかなか出せないでしょう。なのでそんなしがらみ地獄のような職種でのびのび自分のやりたいことをやっている(ように見える)のはかっこいい。そして、レアリティがある、と。確かにそうだ。で、本書は実際、どうやってんの?というアンサーが実に明快に言語化されている。さらに兄貴から若いあなたへのメッセージという熱も込められて。私は本書でたびたび出てくるおぎやはぎと同じ歳なので、想定読者の世代ではないのだけれど、本書の力強さや明るさ、また信用という見えないものの扱いについても響くところがたくさん。また、年上でキャリアもあるタレントとの距離やコミュニケーションとかも垣間見れ、面白かった。

『佐久間宣行のずるい仕事術──僕はこうして会社で消耗せずにやりたいことをやってきた』
佐久間 宣行 (著) ダイヤモンド社

amazonで見る
audiobook.jpで見る

コメント

タイトルとURLをコピーしました