読書メモ：ザ・ゴール２ 思考プロセス

前作『ザ・ゴール』を読んだメモはこちらです。

読み終わって、今リンクを貼り付けてみたら発売が2001年とある。そうか、もう20年以上たっているのか。出版されて話題になっていたので割とすぐに読んだ記憶がある。ストーリー仕立てのビジネス書にはガッカリするものが正直多かったので、この分厚さの...

その流れで２も続けて読みました。それまではお散歩時間と通勤時間のオーディオブック読書で、大体週に一冊は読めていたのですが、読了ペースはグッと落ちましたね、さすがに。１の方が23時間、２は14時間。ストーリーが面白いので長さというよりは終わってしまうのが惜しいぐらい、途中から短く感じる。そして２の方は１より最初に読んだストーリーの記憶がなくなっており、より新鮮に楽しめた。楽しみ方は色々いろいろあります。

前作は工場のアウトプット向上のため、ボトルネックを探して解決するという手法がメインの内容だった。本作はその数年後の話で、会社のグループ経営、いかにもアメリカっぽいというか、会社のM&Aに関する本社と投資家、そして売却対象になっている子会社のどうするどうなるストーリーだ。今回はスループットを単純に上げる、だけでは解決できない。そしてグループ会社は規模も業種も違う。１の後書きでも書かれていたが、「うちの業界では使えない」という声が多かったことからなのかな。会長の世代交代や、投資家の投資家たる言い分、はたまた家庭では子供の成長なんかもスパイスに入っていて、事情感がリアルです。

単純に解決法を考える、というだけでなく各々が持つしがらみを突破して実行するという「本当に」馬力がいるところについての流れが痺れますよ。

自己啓発だけにしないようにしないとね。