デジタル・海外・AI出版ニュースまとめ:2025/3/30

デジタル書籍・AI・海外版権

今週のピックアップ

デジタル製造による書籍が3000万部を突破、売上高は業界トップに KADOKAWAが進める「出版製造流通DX」の最前線(JB press)

先月のセミナーを見てからこのテーマはついていかなきゃと痛感。PODとDSR、そしてオフセットと選択肢がある中でベストミックスを考えていかなきゃならんのですね。原価だけではなくて商品特性と会社のポリシーを、はっきり決めなくちゃいけない。みんなそうだよ?というのが当たり前になってきますね。DSR3000万部ですって。べらぼうめ。

デジタルブックトピックス:

オーディオブック・ポッドキャスト・音声関係

寝落ち朗読で睡眠をサポート。オトバンクとVIEが共同でYouTube『眠れない』を配信開始(Audio marketing Insights)

寝落ち朗読とは初めて聞きましたが。新しい形のコラボは面白いですね。

電子書籍・コミック・リーダー端末・アプリ

Overdrive Libby、Cloudlibrary は米国の図書館に電子書籍の提供を減らす予定/Overdrive Libby, Cloudlibrary Will Offer Fewer EBooks To US Libraries(Good E Reader)

ちょっと穏やかではないですね。この記事の中にはありませんでしたが、要するに大統領が全米の図書館資金の源泉である博物館図書館サービス研究所を「適用法に準じて最大限に」廃止するよう求めたということなんですね。このままそうなってしまうのか?大統領令一発一発がでかいので中はどうなっちゃっているのでしょう??


メディアドゥ、MyAnimeListの全保有株式をGaudiyに譲渡(新文化オンライン)

メディアドゥによると、Gaudiyは先端技術を用いてファンダムを中心にIPのポテンシャルを最大化するエコシステムを構築する事業を運営している。

株式を譲渡して、同社と事業提携を検討する、とのことです。ライクアローリングストーン。Gaudiyのサイト見てみたら、やだとんがってるわー。


和田毅さん電子書籍発売記念!直筆サイングッズをプレゼント(西日本新聞)

私は野球のことは1mmも知らないので和田選手の人気とか存在感とかロスの感じとかはわからないのですが、単純に電子書籍発売とブツのグッズプレゼントという組み合わせが面白いなあと。サイン文化がある業界なのでサイン本が成立するのではないのかなあ、と思いつつ。

出版とAI

テイラー・アンド・フランシス、AI翻訳ツールを使って「英語では入手できない」書籍を出版へ/Taylor & Francis to use AI translation tools to publish books ‘otherwise unavailable in English(The Bookseller)

契約がものをいう商習慣と、色々敷居を超えてくるAIというフレームで理解していいのか、背景が理解しきれていないのですが、こういう話があちこちで出て喧嘩になったり問題になったり3歩進んで2歩下がるみたいなのが続くのかなどうなのかな。


AI検索エンジンは60%以上も間違った情報を引用・・・有料版は無料版より自信を持って間違えやすい(Media Innovation)

・不正確な引用が多く、知識不足を認めない自信過剰な回答が目立つ

この言いっぷりが憎々しくて面白いですけどね。記事中ではAIサービスごとのスコアも掲載されていており興味深いです。それはいいんですがこわいのは、学習をオプトアウトしている出版社の記事がAI解答に含まれているという話。これは物議をかもしそう。

グローバル・各国事情

ロンドン・ブックフェア 2024(トランネット)

そうそう、正直トラちゃんでぶっちゃけどうなんみたいな話ってできてないんですよね。やはり国としても存在感大きいんでフラットに聞きたいなあ。あと近谷さん変わらないなあ。


データ活用で日本コンテンツの海外展開を加速:Parrot Analyticsのデータで読み解く日本アニメ・実写の可能性(brinc)

そですね、配給が海外の会社になるとね、わかんないですもんね。ん?強みの話か弱みの話かわからなくなってきますな。

その他のトピックス:

【新】読書を、もっとおもしろく。BookPicks始動(Newspics)

本の読者がどんな「学び」を得たのか、その体験を共有し、そこからまた新たな気づきが生まれる── そんな知の連鎖を生み出す場を目指します。

pickerのおすすめ書籍共有に加えてユーザーも本棚を持ち共有できるとのこと。pickerになんか知ってる顔がいるけど。飲んだ時に色々聞かなくては。


豆ガシャ本 豆四季

なんと東洋の経済が誇る会社四季報がガチャガチャに!いいなあこれ欲しいなあ、というかゲットしてやる。発売場所もサイトでわかるんですね。発売期間はいつまでなんでしょう、まちまちなのかな。


日販アイ・ピー・エス、 想いをのせた“自社出版”を叶える新サービス「オウンドブックス」 2025年3月24日(月)正式提供開始(日販IPS)

これはねえ、うまいなあと思いました。企業出版とかカスタム出版とか呼ばれているいわゆる企業予算で出版する本は、出版する版元のブランドが重要で予算も変わってきますよ、というところがありましたが。自社出版という形で出せるというのはコロンブスの卵ですね。こういうの痛快だなあ、いいなあ〜。仕掛け人に会いたいなあ。


IPホルダー13社が日本アニメを世界へ 講談社、集英社、小学館が組んだ狙い 勝股英夫 アニメタイムズ社(経済界)

日本を代表するコンテンツの作り手が組んで10年とのこと。足並みの調整など大変なこともあったでしょうね。国内に続き世界にヨーイドンとのことですが、やはり組んでやった方がいいのでしょうか。互いに持っている取引先との関係に引っ張られないのかしら。


“ながら聴き”で企業文化を伝える音声採用支援サービス「リクルーティングラジオ」を開始!企業ポッドキャスト「PitPa」が提供(オトバンク)

オウンドメディアを作りましょう、ということなのだと思うんですが。硬さはどれぐらいが一番いいんでしょうね。リクルーティングを目的としたブログも社員の普段着ぽい顔がたくさん入っていると本気度を感じるものですが、音声も社員の飾ってない言葉が入っているといいんでしょうかね。

読書メモ:

発達障害・グレーゾーンかもしれない人の仕事術


学力喪失: 認知科学による回復への道筋


わかったつもり 読解力がつかない本当の原因 (光文社新書) 

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