デジタルブックトピックス:
オーディオブック・ポッドキャスト・音声関係
オーディオブック年間ランキング2024発表! 今年最も聴かれた作品は『JUST KEEP BUYING』と『成瀬は天下を取りにいく』(audiobook.jp公式)
アラカルトと聴き放題それぞれの年間ベスト10を発表。アラカルトはダイヤモンド社と東洋経済新報社が占めています。聴き放題対象ではないビジネス書を買って、聴き放題では小説を楽しむことが多い、ということなんでしょうか、単純すぎますか。
Amazon MusicでAudibleのオーディオブックが提供開始。100万冊以上のタイトルが利用可能に(audio marketing insights)
英語の記事をご紹介していましたが、日本語でも報じられました。amazon musicユーザーにとっては、同じ料金で利用できるコンテンツが増えるのはうれしいことですよね。ちなみにこのサービスが提供される米・英・カナダはaudibleサービスは聴き放題ではなくかつて日本もそうであったコイン制です。ライトなaudibleユーザーはmusicに乗り換えたりするのかなあ。
声優・梶裕貴、自身の AI音声合成 ソフトの裏側語る 声の“無断使用”問題視されるなか「共存する道が一番」(オタク総研)
プロダクションではなく個人の判断で、というのは新しいですね。声のみの管理はどうするのでしょうね。
TOPPAN、絵本のハンズフリー読み聞かせサービス「Yondee!」を提供開始(AUDIO MARKETING INSIGHTS)
対応している絵本を認識する仕組みがすごいですね。そうか親のスマホアプリではなくて専用のデバイスになるのか。音声は合成ではなさそうですね。
NTT東、子供の寝かしつけ音声絵本「みみみん」 入眠までを7分短縮
NTT東日本など5社は、子供の寝かしつけを支援する音声絵本「おやすみ書店 みみみん」を12月1日に配信開始。効果検証で、入眠時間が約7分短縮されることが確認されたとのエビデンスも発表。オーディオで絵本とはこれいかに、とも思いますが、読み聞かせは音声ですしね。
リスニング体験をレベルアップさせる Spotify オーディオブックの 6 つの機能/6 Spotify Audiobook Features That Level Up Your Listening Experience
6つの機能ですが、公式サイトの記事なのでそのまま載せます。
- 著者ページ:特定の著者の経歴や作品情報をまとめた専用プロフィールを提供し、ユーザーがその著者の全カタログを簡単に探索できるようにします。
- スリープタイマー:オーディオブック再生時に設定した時間で自動的に再生を停止する機能で、特に就寝前の利用に便利です。
- ビデオクリップ:選択された著者や出版社が特定のタイトルに関する短いビデオを投稿できる機能で、インタビューや録音セッションの舞台裏、著者からのメッセージなどを視聴できます。
- カウントダウンページ:リリース前のオーディオブックを保存し、公開日までの残り時間を表示する機能で、リリース後にはライブラリからすぐにアクセスできます。
- フォローアロング:特定のタイトルでテスト中の機能で、オーディオブックの再生中に同期されたイラストや写真、グラフィックを表示し、物語を視覚的に補完します。
- オーディオブックプレイリスト:お気に入りや読みたいオーディオブックを整理・管理するためのプレイリスト機能で、編集部が作成したおすすめプレイリストも利用可能です。
6のプレイリストなんて音楽アプリらしくていいですね。
スマホで「聴く読書」、はっきり見える大活字本…「読書バリアフリー」多様な図書で楽しみ広がる(読売新聞オンライン)
こちらはアクセシビリティの観点からのオーディオブックの記事です。POD制作の環境も進んできて、大活字本の印刷製本も簡易になったり、ということはあるのかな。
子ども向けオーディオブックの利点/Benefits of Audiobooks for Kids(Good E Reader)
先週オーディブルの年間ランキング発表の記事をご紹介しましたが、今年の発表は全体の上位30位、ティーン20位、キッズ20位、ポッドキャスト20位という構成になっており、若者・子どもの印象が強いものになっていました。ストアもランキングも大人向けのものが中心でしたのでこの発表は意外でしたが、どうやらグローバルでは成長分野で力を入れているらしいんですね。で、日本もそうなったらしいです。今週は子ども向けオーディオの話題がなぜか続いていますが、ここはコンテンツもなかった領域なので早いもの勝ち、になるのかな?
電子書籍・コミック・リーダー端末・アプリ
10代の約7割がマンガは「紙」で読むのが好み ~「電子コミックサービス利用実態」第2弾(オリコン)
聞き方もいろいろな方法があると思いますが、例えばワンピースの最新刊があるとして、紙の単行本とスマホのキンドルアプリとタブレットのキンドルアプリで比べたらどのような結果になるだろう、気にはなりますね。
トーハン、電子コミックレーベル「Freedia comics(フリーディアコミックス)」を設立~12月20日より第一作目を配信開始~(トーハン)
既報のニュースですがついにローンチとのことで、はてどうなりますでしょうか。
マンガのコマを“切り抜く”斬新な「ジャンプ+」新機能がアプリに登場『ダンダダン』なども対象作品入り(オタク総研)
切り抜くってどういうことかと思ったら、コマを切り出してXでシェアできる機能なんですね。拡散するにあたっては加工も可ということで、これはかなり斬新。そして、サービスの中の人のご苦労も勝手にそうぞうしてしまうのですけど、さぞかしさぞかし、お疲れ様でした。
10代の若者が発明したデジタル点字デバイスが読書の未来を変えるかもしれない/A Digital Braille Device Invented by a Teenager may Change the Future of Reading(Good E reader)
14歳男子がインド訪問中に多くの学生が点字技術にアクセスできない現状を目の当たりにし、低コストのデジタル点字デバイスを開発。この装置は回転モーターを使用し、ユーザーの指に触れることで点字のパターンを再現するとのことです。かっこいい。グローバルにいけますよね点字ですもんね。
出版とAI
AIで校正や制作を自動化し納期を約30分の1にして印税を100%還元する自費出版サービス「Spines」が既存の出版業界から反発を受ける
記事タイトルの情報詰め込みがものすごいですね。商業出版だと門前払いだし、自費出版だとお金がかかるし、という方に向けてのAIを活用した出版サポートサービスが登場。はい、いいスキマがありましたね。出版業界から反発、ともありますがますます労働集約的になる出版業界にとってもAI活用は活路になるんじゃない?という指摘も。そう思います。ちなみに事業者「Spines」のサイトはこちらです。
グローバル・各国事情
【数土直志の「月刊アニメビジネス」】KADOKAWAとソニー、海外ビジネスに補完関係はあるか?(アニメハック)
KADOKAWAの海外事業の歴史がまとまっていて参考になります。国内どうなる?しか想像が及ばないところですが、双方グローバルですものね。
コストコの人気書籍売り場が新年に廃止へ/The Elimination of Costco’s popular Book Section is coming in the New Year(Good E Reader)
そもそもコストコで書籍を販売していたんですね。私はコストコのメンバーではないのでいった事は無いんですけれども、日本では本は売ってないですよね。取次どことか聞いたことないですけど。 コストコだからセット売りとかコミック全巻売りとかなのかなぁそんなことないですよね。個人的にはドン・キホーテとかが書籍を販売したらどうなるのかなぁとか妄想してましたけど(口座はあるときいていますけど)。
出版大手ハースト、200名規模のレイオフ・・・収益の半数がB2Bに移行(Media Innovations)
「雑誌や新聞という非常に厳しいビジネスにおいて、他の成長源を持っているからこそ、我々はより強い出版社になれている」とスワーツCEOは語っています。同社のB2B事業は金融サービス、ヘルスケア、運輸の3分野に注力しており、
シナジーとかでもないんすね。。
テイラー・スウィフトの「Eras Tour」本が2日間で814,000部売れたと報道/Taylor Swift’s ‘Eras Tour’ Book Sells a Reported 814,000 Copies in Two Days(Variety)
景気のいい話ですな。3日目にミリオンですかね。日本ではどこが?
その他のトピックス:
「ビジネス書グランプリ2025」、投票受付をスタート(新文化オンライン)
「ビジネス書グランプリ」10周年になるとのことでおめでとうございます。投票は12月27までとのことですのでよろしくおねがいします(?)。
読書メモ:
『組織不正はいつも正しい~ソーシャル・アバランチを防ぐには~』
『東洋医学はなぜ効くのか ツボ・鍼灸・漢方薬、西洋医学で見る驚きのメカニズム』
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