デジタルブックニュースまとめ:2024/10/06

デジタル書籍・AI・海外版権

デジタルブックトピックス:

オーディオブック・ポッドキャスト・音声関係

10月は聴きながら走ろう!歩こう!【オクトーバー・ラン&ウォーク2024】(オーディオブックJP)

今年も長い長い夏でした。。日が昇ってしまうとウォーキングも怖くなりましたね。10月になってようやく日中でも30度を超えなくなる日が出てきました。私の場合、お散歩時間を読書時間にしているので厚すぎるのは読書時間確保に関しても死活問題なんですよね。オトバンクとウォーキングアプリのコラボでプレゼントなどもあるようでございます。


CoeFont、NPO法人N3に無償でサービス提供。障害をもつクリエイターのスキルアップ支援に貢献(CoeFont)

AI音声プラットフォームのCoeFontが障害をもつクリエイターのスキルアップ支援をするためにNPO法人N3に無償でサービスを提供するとのこと。アクセシビリティ支援コンテンツに限るような話ではないみたいですね。

電子書籍・コミック・リーダー端末

アプリ約1万人の利用者が回答した『電子コミックサービス』利用実態レポート┃「有料利用」は41.6% 昨年より課金利用者は微増傾向に(オリコン顧客満足度)

年代別では10代の約7割が「紙」派と最多

意外にも思えますがまあ、カードを持っていないからスマホで細々なものを買う感じではないのだとは思います。私も今10代でしたら漫画はブックオフで買っていたことでしょう。面白いデータです。しかしね、電子コミックサービスね。総合電子書店はあえて入れていないのか、入っているのかわかりませんが、文字ものは眼中にない感を感じてしまいますね。


おすすめの電子コミックサービスのランキング・比較(オリコン)

別ソースだと思いますが電子コミックサービスの顧客満足調査。アマゾン・koboなどのポイントが低いのはなんでだろう、漫画以外のノイズが多いってか、さすがに被害妄想かな。アンリミテッド最下位かあ、漫画的にってことでしょうか。そういえば漫画喫茶ってどこが卸してどうしているんでしたっけ、あれは歓迎なのですか?どうなんでしょう?


書店体験を再現したアプリ『ポケット本屋さん』の先行配信を開始!(アマガミナゲームス合同会社)

書店での本選びや本との出会いを疑似体験できるアプリとのことです。あったようでなかったような気もしますね。これが書店のない地域のサポートになるのかはわかりませんが、目的の本を購入するためのタイパとは違う価値観が提供されるインターフェイスだったらいいですね。


【書店員の目 図書館員の目】82 再販再考 ―どうする電子書籍、アマゾン―(菊池壮一)

紙と電子、書店と電子書店の2項対立は切り離して比較することができないのがややこしいですね。隣の電子のカートでセールをしていても、アマゾンで定価の本を買う人も多数いますし、漫画は電子で買うと決めている、という人もいるわけで。また、紙の本も中古による値崩れとプレミアの話もあります。アマゾンが送料を取って「割高」にすればいいという話もありますが、探して取り寄せるコストを考えると送料払っても結果安いということにもなる気がします。難しい。


韓国発の縦読みウェブ漫画「ウェブトゥーン」が大失速…ユーザー離れに株価急落、集団訴訟まで(search Korea)

んー、ここに関してはもう少し様子をみてもいいのかなと思いますけど。市場の期待はあったのだろうと思いますが、大失速もトレンドというまでではないのではないですかね。ただグローバル目線での難しさはあると思いますけど。


ジェイムズ・ジョイス『フィネガンズ・ウェイク』がついに電子書籍化! 9月27日(金)より配信開始【文学史上に燦然と輝く金字塔、記念復刊に挑戦者多数】(河出書房新社)

知的なチャレンジへの「憧れ」は人一倍強い方だと思うのですが、ジョイス作品に関しては正直読める感じがしないというか、わかる感じがしないというか、怖気付いてしまっておりました。そうですね、このような電子書籍が出回る前に発行されたビッグタイトルは「電子書籍化」がニュースになりますね。音楽でいうところの山下達郎はあとどれぐらいあるのでしょう。気持ち的には本棚に置きたい本ではありますが、持ち歩いて読める本ではないですよね。
アドバンスはどうだったんでしょう、そして売れは?


CA2066 – 市町村と県による協働電子図書館「デジとしょ信州」のこれまでとこれから / 森いづみ, 鈴木康之, 奈良澤一恵, 棟田聖子, 平中和司, 文平玲子(カレントアウェアネス)

電子図書館の導入について、長野県と市町村が協業して取り組んだその経緯と2年間の運用について。コロナ中に検討、導入した図書館も多いかと思いますが、県と市町村がこのように連携して役割分担をするのは、珍しいことなのでしょうね。クールです。期間限定の蔵書は切替となるとのことですが、その辺りの続報も聞きたいところです。


【10月新番組】メディアドゥ&トーハン Presents 本屋さんへ行こう!新番組~初回のゲストは落語家・立川談慶さん!最新作「落語を知ったら、悩みが消えた」(music bird)

本日第一回放送でした。そっかradikoでは聞けないのか。著者がゲストで登場して執筆エピソードなどを語ります。第一回ゲストは立川談慶さんでした。新刊は『落語を知ったら、悩みが消えた』。その本ではなかったのですが、今朝立川談慶さんの書籍を感想文でアップしたところだったのでびっくりしました。書店さんインタビューもありました。


getAbstractは、よりよい意思決定と企業の発展につながる、ビジネスに役に立つ知識を要約し、配信しています。(情報工場)

主に法人むけに書籍要約・選書サービスを提供する米国の「getAbstract」ですが、日本では情報工場がパートナーシップとなりサービス提供するという話でした。要約といえばAIの得意とするところではありますが、同サービスはむしろしっかり時間をかけて精度の高い要約をマンパワーで制作しているとのこと。確かに専門的な本は「だいたいそうね」では困る場合も多そうで、そこがバリューになるのもわかります。また一方で、書籍の内容をAIに読ませてチャットボット的に答えてもらうサービスも始まっているとのことで、この市場はどの方向に進むのか、でもやっぱり「どっちも」なんだろうなあ。

その他のトピックス:

日本に必要なことを考えたら出版業界を変革することだった話(オタクペンギン(社長)@ラノベ編集者&経営者)

ラノベ好きで起業、出版社の経営者であり最近資金調達もおこなった社長さんのnoteです。日本のアニメ、漫画、ラノベが世界で活躍というけど、実際の競争力は?そしてそれら日本のコンテンツをリスクとって担っているのは漫画なら出版社ですよね、という流れで読ませます。全く異論反論ございません。出版社の機能はファンドに近い、にも同意です。


【令和初!?】氏田雄介×PHP×ネオページ『「笑い」の短編小説コンテスト』開催(ネオページ)

「笑い」をテーマに限定し、かつ、コメディやギャグに限らず、幅広いかたちの笑いを対象とした小説コンテストは令和初(※)の試みになっています。

確かに新しいですね。お笑いの作家さん集まれ、でもなさそうですし。令和初の試みについての注釈がほほえましいです。書籍化を前提とした尺が条件になるのでしょうか。投稿作品がもう読めちゃうところがすごいなあ。


アマゾンとAIの関係、物流・小売・広告にフル活用(JBpress)

商品のレコメンドのロジックだけにあらず、「倉庫ロボ」「在庫配置」「ルート最適化」「販促」「購入支援」などあらゆるプロセスでAIをフル活用。AWSもAIを絡めたサービスが中心になってくるんですかね、それが中心ではなくてもなんらか関わるんでしょうね(雑すぎますが)。


日本発の自己啓発書、世界を席巻 文化を越えて心つかむ(日本経済新聞)

世界を席巻、いい響きです。色々と読みどころはあるのですが、中の図版で『嫌われる勇気』の国別鵜数が興味深いです。人口を考えると韓国がすごいですが、そうか豪州、ブラジルもか…。断捨離みたいな日本らしさとは違うところでこれだけ広く受けているのはすごいですね。さて。


中国、厳しい検閲下でBLブーム 日本や欧州、世界に進出(共同通信)

表紙のビジュアルは隠せないので、検閲は難関ですね。ネットについては結構いけちゃいそうな気もしますが、ビジネスとして考えるとすり抜けられればいいってもんじゃないですからね。そしてその規制下で創られた作品はまた好きな人には好きなテイストになっているみたいで、目利きも何も私はわからないのですが、そのような感覚があるのでしょうね。


面白い店頭フェアを企画した書店人決める企画、発表(新文化)

面白い企画集まれ、今週2本目ですね。出版社企画のキャンペーン等でないところが新鮮です。TVチャンピオンもタモリ倶楽部も無くなってしまいましたが、こういう企画をしれっとひろってくれる媒体があるといいですね。


ハレル舎「出版を身近に」出版業界に「ありそうでなかった」新たな出版方法で本を発刊。第一弾は人気メンタルコンサルタントが初の書籍化(ハレル舎)

商業と自費の間。


中国発ショートドラマアプリ「TopShort」、お嬢様系ドラマが日本で人気拡大 DL数は一時Netflix超え(36krJapan)

先日、ここで公開する作品の制作に関わっている(としかいえないんですけど)方にお会いして話したんですけど、ネトフリより一本が短い尺の作品の勢いがあるのだそうです。ショート化の流れは国を超えてあるんでしょうね。映像化作品の数が増えるのは出版的にも歓迎かと思います。しかしこのサービス、TopShortというのですが、値段がすごいんですよ。

TopShortは、月額49.99ドル(約7800円)と年額199.99ドル(約3万1000円)で見放題のサブスクリプション方式を採用する。

間違いじゃないよねえ。

読書メモ:

『ビジネスエリートがなぜか身につけている 教養としての落語』サンマーク出版 立川談慶 著

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