読書メモ:共感SNS 丸く尖る発信で仕事を創る

オーディオブック読書

著者のゆうこすさんのことは本書が出た時に知りました。本書を読んだ同僚が勉強になったといっていたので気になりつつそのままパターン。そしてオーディオブックで再会して読んだ、というのはいつも冒頭に書いている導入の定番になっています。理由はあって、オーディオブックは書籍の発売のしばらく後にリリースされることが多いです。文庫化とはまた違う事情ですが、単純に制作にも時間がかかります。混んでいて制作着手までに時間がかかることもあります。そんなわけで紙書籍発売時に気になって読みそびれていたものをオーディオブック版発売の新着情報であらためて気づかされてそこで読む、という流れになるのです。紙の書籍の新着情報はとても追いかけられる数ではないけれど、オーディオブックの新着アイテム数はなんとかなるのです。さらに、これは文庫と同じく売れた本、出版社が期待している本がオーディオブック化されるのでいいフィルタにもなります。

前置きが長くなりましたが、SNSのインフルエンサーであるゆうこすさんが、アイドルをやめてからその後のキャリアに迷い悩みつつも進む方向を模索し、もてインフルエンサーとして活躍する過程を辿りながら心掛けやノウハウを語った一冊です。アイドルグループHKTの知名度や人気は、私は肌感覚ではわからないのですが、ローカルにとどまらないメジャー感はあるとは思います。なので組織・グループに属するタレントから、その知名度を利用してうまいことやってんでしょ、と揶揄している向きもあるのでしょう。アイドル出身のインフルエンサーというプロフィールからはそう感じるのも無理はないのですが、本書を読むとそんな単純なことではなかったことがわかります。アイドル時代のファンは男性アイドル好き、そして今彼女が影響力を発揮している対象はほぼ女性なのです。一回自分のブランドを捨てて強み探し、リブランディングをした結果なのです。それにあたって気持ちの移り変わりややってきたこと、やめたこと、大事にしてきたことなど、そして認知獲得からファン化までが、ストーリーとノウハウの両面から語られます。

なのでタレントの成功本と見るのはちょっと違っていて、アイドルである自分を一回捨てて新しい道を試行錯誤して築いたマインドとテクニックの内容でした。そういう意味でしっかり自分を晒している=ちゃんと向き合っていることがわかり、とても好感が持てる一冊でした。立派です。

『共感SNS 丸く尖る発信で仕事を創る』 ゆうこす(著) 幻冬舎
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