読書メモ:解像度を上げる――曖昧な思考を明晰にする「深さ・広さ・構造・時間」の4視点と行動法

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いつだろう、誰かのプレゼンかセミナーだろうか、それとも書籍だっただろうか「解像度を上げる」という表現を聞いて、ほおなかなか「ぽい」言い回しであるな、嫌いではない、いつかタイミングがあったら使ってみようか、と思った記憶がある。メモするほどではないけど印象には残っていた。使い方がどうだったかは忘れた。荒い、とかもっと詳細な、というよりちょっとかっこいい感じで、かつ伝えたいことのニュアンスも誤解されない、いい言い回しだなと感じた。

本書が売れているのはランキングに入っていたのを見て知っていた。インスタのティルトシフトというか背景ぼかしというか、解像度の話だよ、というカバーもクールだ。タイトルからしてよりきめ細やかな、緻密かつ立体的な思考法の体系の本なのかな、と読んでみた。解像度ってどうしても2次元のイメージがあるけど構造・時間とはこれいかに。

と、いう出会いをして目的読みではなくジャケット(タイトル)買いをしてしまったがために、何かが頭に引っかかった状態でずっと読んでいる状態であった。解像度という言葉に「おっ」と惹かれて例えばモヤモヤとした問題を霧が晴れるようにすっきり見渡せるようになる思考術、だったりマジカル頭脳パワーでしたっけ、最初は部分しか見えないけどどんどんズームアウトして全体が見えるようになる、みたいな感じ。そういうフレームワークが紹介されているのかなと推測していた。

で、それは間違っていなかったんだけど、それは問題探しであったりその問題のディテールをより細かくありありと描き出すというものだけではなく、新規事業やスタートアップを始めるにあたってのアイデア出しからローンチ、成長までのステップで必ず必要になる要素について「深さ・広さ・構造・時間」それぞれの解像度の上げ方についてきめ細やかに、たとえもふんだんに紹介されながら解説がされている。もちろんスタートアップに限った内容ではないが、何か新しいことを始める時にはぴったりの本だ。

私はどこからか、「これ解像度って言葉でなくていいんじゃね?」という思いが頭に浮かんでしまい、そしてそれに囚われてしまっておそらく30%ぐらい内容の吸収率が落ちてしまったように思います(個人の感想です)。

あらためて、全然私の囚われによる理解力ロスなので自己責任です。たまにあるんですよねえ。で、読み終わってから私みたいにな感想を書いている人いるかなと恒例の読後レビューチェックをしたらですね、一人もいなかったです。ああそうですか、ごめんねごめんねー。

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