デジタル・海外・AI出版ニュースまとめ:2026/2/14

デジタル書籍・AI・海外版権

今週のピックアップ

先週のこの記事は思いがけなくたくさん読んでいただいたので怖くてゆっくりもう一回読みました。でもあってるところとあやしいところなんて自分でチェックできるわけもないので遅き。

市場の反応、についてはやはり脊髄反射も大きかったみたいで同国でも値は幾分戻したとのこと。我らがギョーカイの一年の売り上げの43倍の金額がってね。イリュージョンか。

話は変わるんですけど、下のリンクはアマゾン話書ランキングの2ページ目なんですが、このページでランキング最後まで見ていただいて、なんか違和感感じませんか?前からそうだったっけなあ?でもこんなところ変えることってあるのかなあ?でもあまりにもどうでもいいので会社でも言い出せなくて。みなさんどうですか?私の不思議は記事の一番下、読書メモのところに。

デジタルブックトピックス:

オーディオブック・ポッドキャスト・音声関係

企業価値110億ドルのElevenLabs、オーディオブック事業を本格強化/ElevenLabs, Valued at $11 Billion, ‘Doubles Down’ on Audiobooks(PW)

AI音声によるオーディオブック自動生成サービスを提供するElevenLabsが、サービスをオーディオブック部門に統合して事業を強化しています。無料版、セルフサービス版(100〜200ドル)、プロ制作版の3段階を提供。32言語、6000種類の音声ライブラリを保有し、著名人の声も利用可能。先週5億ドルの資金調達を完了し、企業価値は110億ドル(2025年9月の66億ドルからほぼ倍増)に達した、とのことです。1年で倍。日本でのアクションはB向けだったかと思いますのであまり表で見ることはありませんが、日常的に、すでに聴いているのかもしれませんね。


ストーリーテルの利益は2025年に急増/Storytel Profits Jump in 2025(Publisher’s Lunch)

スウェーデンのオーディオブック企業Storytelが2025年第4四半期および通期の財務報告を年間利益が過去最高を記録と発表。CEOのボーディル・エリクソン・トープ氏は「統合されたストリーミングと出版戦略により、2025年は記録的な収益性とキャッシュフロー創出を達成した」とのことで景気がよろしいですね。なんでだろう、なんでなのでしょう。いや、スウェーデンが悪いんじゃなくて日本がね。地政学かなんかですか?そんなわけないよなあ。


電子書籍・コミック・リーダー端末・アプリ

TОブックスが新規上場、IP一貫プロデュースの独創的なビジネスモデル【メディア企業徹底考察 #300】(Media Innovation)

TOブックス上場 本田社長「北米など海外展開、市場に合わせて」(日本経済新聞)

TOブックス(500A) 東京証券取引所スタンダード市場への上場に伴う当社決算情報のお知らせ

初日は公開価格割れ、割安感はあるのでIR等で動きそうですが。うーーん、海外展開の動きとかも捕捉しておきたいなあ。どうしようかなあ、でもわかんないんだよなあ感覚的に推しとかグッズ買う感覚とか。その辺の根っこわからずに施策とか見てもピンとこないんだろうかなあ。


Humble Bundleで『フォーゴトン・レルム』の電子書籍40冊以上を販売中(Good E Reader)

Humble Bundleが、D&Dの人気舞台設定「フォーゴトン・レルム」の小説40冊を収録した電子書籍バンドルを販売中。通常価格約300ドル相当が24カナダドル(約18米ドル)で入手可能。EPUBでダウンロードでき、Apple Books、Kobo、NOOKなどの電子書籍リーダーに転送可能。創造者エド・グリーンウッド本人を含む著名作家の作品が含まれており、売上の一部は教育支援団体First Bookに寄付されます。はーD&Dは本場の本場という、RPGの源流、聖地みたいなもんですよね。私は挿画に憧れを持っていましたが、取り寄せるまでには至りませんでした。中学生の頃の話。


\ブクログプレミアム新機能!/AIが作品の要点をまとめて紹介!(ブクログ通信)

電子書籍の話題かというと違うのですが。ブクログのレビューまとめとかできるらしいです。まあ、できますよね。まとめ系はAIの得意分野と思いますし、きちんと仕事してくれると思いますが。でも、なんかこういうこというのもちょっとアレですけど、やっぱアレだよなあ・・いります?

出版とAI

進化する「Claude Cowork」がメディアの情報サービスにも打撃?【Media Innovation Weekly】2/9号

まあ冷静に考えるとAIエージェント直ではなくても各SaasサービスもAIを取り入れているので最終的にはユーザビリティになってくるのかな。契約条件の2社駆け引きとかもさ、結局AIの代理戦争みたいになっちゃって。リーガルフォース VS GVA assistみたいに、さながらロボコンのように戦って。ただロボコンと違うのはAIに操られた人間がメールで戦っているという。なんすか寓話っすか星新一ですか。


Anthropic社の「影の書庫」データ流用訴訟から実感したAI時代の著作権問題(フォーブス日本版)

私の多分に感情とノリの煮浸しみたいになっていた文章とは違い、報道的にしっかりとまとめられた記事です。いや、比べること自体がそもそも失礼なんですがね。でも本当にそう思います。これがケースとして残ってしまうことの怖さはあります。さらには日本は蚊帳の外!


AIに自社記事を売るならどうすべき?  マイクロソフト のマーケットプレイス戦略(DIGIDAY)

なんか笑っちゃうんだけど、前後の記事にあるようなゴタゴタが全く存在しなかったような前向きクリーンなお話です。いやちゃかしているわけですけど。実際このようなスキームと、言語の偏りとかも網が張られていくといいなあと思います。条件はね、しっかりと話し合いをしなければならないと思いますけど。


出版社、GoogleのAI訓練訴訟への参加申請を擁護―重要公聴会を前に/As Key Hearing Draws Near, Publishers Defend Their Bid to Join Authors’ Copyright Lawsuit Over Google’s AI Training(Publishing Perspective)

こちらはGoogleです。CengageとHachetteの2大出版社が、GoogleのGemini AI訓練における著作権侵害を巡る集団訴訟への参加を要望。Googleは訴訟開始から2年半経過した今、参加は手続きを混乱させ、新たな原告・作品・侵害理論の追加により不当な不利益を被ると反対。出版社側はGoogleの反対はおおげさで、出版業界固有の利益を公正に扱うため参加は必要不可欠と主張しました。ふざけんな表へ出ろ、いやでない、のやつだ。


ニューヨーク・タイムズ がデジタル収益20億ドル突破。パブリッシャーがAI時代に勝つための戦略

富士山マガジンサービス、ABEJAと共同事業の創出に向けた検討開始(富士山マガジンサービス)

これはご紹介が漏れていましたが今年の仕事始めぐらいに出た記事。資本も絡む提携とのことでガッツリ系でしょうか。富士山が扱う雑誌のデータをABEJAが新しい出口を作っていくということなんでしょう。私個人としては、「2. AI学習データ認証の事業化」がどのような形でなされるのかとても注目しています。


報告書によると、イタリアの書籍市場の約3分の1は海賊版によるもので、AIに対する懸念が高まっている。/Report Suggests Piracy Accounts for Nearly a Third of the Italian Book Market, with Mounting Concern Over AI(Publishing Perspective)

調査によると、15歳以上のイタリア人の3人に1人以上(36%)が、過去1年間に少なくとも1回は著作権侵害行為を行ったことがある。具体的には、海賊版サイトから電子書籍やオーディオブックをダウンロードした(25%)、コピーされた書籍を入手・・

このように、調査の結果が妙に生々しいというか行為が具体的で、AIの大データ処理のようなSFチックな話よりもリアルに感じます。数字も豊富でひんやりします。

グローバル・各国事情

台北書籍展示会で地元市場の一端を垣間見る/Taipei Book Exhibition Provides a Glimpse of Local Market(PW)

台湾の出版点数、カテゴリの比率、そして翻訳書の割合、どの国が多いか、などのデータが貴重です。そして、アジアに限らず出版をとりまく変化や事情なども。


6日間で58万人が来場した2026年の台北国際ブックフェア。気になったブースの話。(近藤弥生子 | 台湾在住ノンフィクションライター)

無料で読めるところの情報が、「サンシャインマン」のみという潔さ。キン消しでサンシャインマン強かったなあ。自慢していたんだけど、正規品じゃない型だったのがわかって落ち込んだんだよなあ。boxyのボールペン(まだあった!)がバネ強かったんだよなあ、黒が好きだったなあなどキン消し話。


Around the Book World: Monday, February 9, 2026(Publishing perspective)

今週は日本のトピックスはありませんでした。If You Can’t Beat Thalia, Join Them オーストリアで、個人書店が法人とのれんを持ったままタリアのインフラを使えるという仕組みの話。NET21みたいなものでしょうかね。

その他のトピックス:

出版社は動画で稼ぐ タイアップ広告で雑誌離れに対抗、光文社は内製(日本経済新聞)

全部は読めていないのですが、相性はいいですよねタイアップ。編集の頭の使い方も違うのでしょうが、内製はすごいなああ。


ペンギンランダムハウス、独立系書店向けに15万ポンドの「大規模な」新規助成金制度を開始(The bookseller)

英国の「National Year of Reading(全国読書年)」に合わせて、独立系書店を支援する新たな助成金プログラムを発表。子どもや若者が本を発見し、地域コミュニティとつながり、読書との生涯的な関係を築くことを支援するプロジェクトの資金支援をするとのことです。素晴らしいことです。


「本屋大学」の入試に挑戦してみませんか?(丸善ジュンク堂書店)

「架空」とあったので冗談のネタかと思ったらキャンペーンはしっかりやるのですね。色々勉強方面は自分にがっかりすること多いので、受験は諦めようと思います。私の兄貴分のいとこが還暦すぎて保育士受けて、去年から保育園で社員としてフルタイムで働いているという話を先週聞いて、心底尊敬してしまいました。カッコよすぎる。脱線したままうっちゃります。

読書メモ:

『目的への抵抗』
新潮社 國分 功一郎 (著)

アマゾンのランキングの2ページ目って100位までではありませんでした?

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