今週のピックアップ
英国の、AI使用で出版停止のニュースがありました。なんかやだなあと思って今週、唯一飲まずに帰った夜にバーっと勢いで書きました。飲みながらですけどね。AIらしさが非難される部分とか、その炎上で会社が判断をするとかの部分は手に余るのでバサっと割愛。
デジタルブックトピックス:
オーディオブック・ポッドキャスト・音声関係
MR音声で推し選手とつながる新体験「SWEETビジュアルアクリルスタンド」 (GATARI)

アプリ「Auris」を通じて推し選手とコミュニケーションできるサービス。アクリルスタンドを読み込むことで、選手ごとの音声メッセージを聴き、双方向のコミュニケーション。音声は時間帯に応じて変化。ファンのリアクション機能や投票キャンペーンも実施とのことで、アクスタがガジェットになるようなイメージですかね。
スウェーデンの書籍業界デーで印刷とオーディオが交錯 (Publishing Perspectives)

スウェーデンの書籍業界デーでは、新たに書店を開業したクリストファー・ブルッゲが印刷書籍の未来を語り、オーディオ市場の成長や競争について議論が交わされた。
ちょまてよ、
実際、2025年にスウェーデンで販売された書籍の61%強がオーディオブックであり、フィクション分野ではオーディオブックが主流となり、出版社の収益の54%を占めている。
北欧諸国におけるオーディオブックは「まだニッチ市場」であり、さらなる成長の余地が大きい
異世界ですね。
テンセント・ミュージック、2025年通期売上高が過去最高を記録 (36Kr Japan | 最大級の中国テック・スタートアップ専門メディア)

騰訊音楽娯楽集団(テンセント・ミュージック・エンターテインメント・グループ)が2025年12月期決算を発表し、売上高は前年比15.8%増の329億元(約7570億円)で過去最高を更新した。テンセントはコンテンツとプラットフォームの戦略を推進し、AI技術を活用して音楽エコシステムを強化している。シマラヤを買収したのはここ、テンセントミュージックだったと記憶していますが果たしてどうなってるんだろう?記事によると音楽以外のコンテンツ伸長と触れられてはいますが事業名ははいっていないですね。もう溶け込んじゃってるということなのかなあ。
電子書籍・コミック・リーダー端末・アプリ
米国版プライムビデオ、広告なしプランが大幅値上げ (オタク総研)

アマゾンは米国でプライムビデオの広告なしサブスクプラン「Prime Video Ultra」を提供。現行の2.99ドルから4.99ドル、年間プランは45.99ドル。機能は同時視聴数が3から5、オフライン視聴のダウンロード数が25から100に増加。4KやDolby Atmosにも対応。プライム会員費は変更なしだが、特典が拡充されるとのことでございます。私の感じでいいますと、これは日本に来る方のやつじゃないかと思ってございます。
日販GHDとNTTソルマーレが資本業務提携 (新文化オンライン – 出版業界唯一の専門紙)

日販グループホールディングスおよびそのグループ企業であるファンギルドは、NTTソルマーレと資本業務提携契約を締結。シーモアオリジナル拡充なのですかね?(うとい)
出版とAI
Hachette、自費出版のホラー小説をAI使用の疑いで撤回 (The Bookseller)

Hachetteは、AIの使用が疑われる自費出版発のホラー小説『Shy Girl』を撤回しました。これが冒頭のトピックスにあげました「恥じらう少女じゃいられない」の元ネタです。元ネタっていうな!
AI時代の顧客レビューの重要性 (DIGIDAY[日本版])

AI検索の進化により、ブランドは顧客レビューの重要性を再認識している。レビューがAIによる製品推薦に大きな影響を与えるということでポーコなどのブランドは、レビュー投稿を促すために割引を提供し、AI検索を通じた顧客獲得を強化。そうですよね。私もamazonのrufusが日本にやってきた時、この機能が活躍するのは読みきれないぐらいのレビューがついてるものと、競合が多いものだろうなあ、と思ったです。端的に思いつくのが、イヤフォン。イヤホン?今はこれを使っているのですが。
なんで今回買う時こんなに迷ったのか振り返ったら、それまではiPhoneに付いてた有線と、airpodsを使ってたからでした。そうか、迷わないことって大事だよな助かるな、高いけど、と。大いに脱線してしまいました。
英国出版業界とAIライセンス市場の現状 (Publishers Association)

書籍やジャーナルの出版社がAIでの利用のためにコンテンツをライセンスする方法についての包括的な報告書です。この報告書は、AIライセンス市場が確立され成長していることを示しており、英国の出版社が提供する高品質なコンテンツがAIの革新や科学的発見を支えるために需要があることを明らかにしています。なんかねShyGirlへの人々の反応とのギャップが、なんでしょうね。やはり創作というヒューマン分野へ踏み込んでいることがポイントなのかなあ。
英国政府、AIの著作権例外規定を撤回 (Media Innovation / デジタルメディアのイノベーションを加速させる)

英国政府は、AI企業による著作権コンテンツの無断利用を認める方針を撤回し、クリエイターの権利を保護しました。この決定は、クリエイター業界や報道各社からの強い反発を受けた結果です。メディアや業界団体は、今後のライセンス交渉や規制強化を求めており、AIとコンテンツ利用に関する透明性や法整備の議論が続く見込みです。さあ、これが世界標準になっていくのか、流れになるのかどうでしょう。
AmazonがPerplexityのAIブラウザ「Comet」に対するアクセス禁止命令を取得 (GIGAZINE)

カリフォルニア州の連邦裁判所は、プPerplexityのブラウザ「Comet」に対し、Amazonのシステムへのアクセスを禁止する命令を出しました。この命令は、PerplexityがAmazonのパスワード保護された領域に不正にアクセスしていたことによるもの、とのこと。すごいですよね、ここんとこ燃えながらずっと突っ走っている感じ。一連の盗品de自炊の件があったんで私は個人で課金するつもりはないですけど(他もやっているでしょうから印象の問題です)、ブレーキの壊れたダンプカーのようです。ウィー!
Grammarlyが著者を偽装したAIツールで訴えられる (The Bookseller)

「Expert Review」が、著者を偽装する機能を持っているとして訴訟を起こされました。このツールは、書籍業界の専門家によるレビューを模倣することができるとされ、著作権や倫理的な問題が指摘されています。声の裁判の時に近いのかな、本人が使ったらいいのかな、そういう問題じゃないか。All Aboutみたいなのは、ね。AI得意ですよね。
AppleがSiriをAIエージェントに刷新、独立アプリも登場予定 (GIGAZINE)

「Siri」を音声アシスタントからAIエージェントへと進化させる計画を進めており、2026年後半にiPhone・iPad・Macで独立したアプリのテストを開始する見込み。この新しいSiriは「Campo」というコードネームで呼ばれ、個人データを活用したリクエスト処理や、チャット形式での対話が可能になるとされています。私などはSiriの開発というよりはGeminiのボイスチャットを呼べればいいじゃないかと思ってしまうのですが、皆さんどう思います?しりからかんぽうだったらそれは坐薬じゃないか、とAIには絶対いえない下洒落をいっておきます。
NotebookLMに新機能追加、EPUB対応やビジュアル作成強化 (CodeZine)

新たにEPUBファイルの対応や、長文の要約機能が強化され、作成した資料をPPTX形式で出力する機能も追加。学習支援機能やデータの保護、正誤判定の記録なども強化されている。出版社のepubを全部会社のワークスペースに入れたら全社DBというか自社版日経テレコンみたいに使えるわけか。私のところはMSなのでアレですが、アレだなあ。
グローバル・各国事情
ロンドン・ブックフェア2026の最新動向 (トランネット))

恒例近谷さんのレポートです。ありがたし!ふんだんな写真がすっごく貴重ですよね。やっぱりセミナーやカンファレンスの内容レポートの記事もたくさんあるんですけれども、こういう空気感みたいなスナップが嬉しいです。今後ともぜひよろしくお願いいたします。
パリで開催されたアフリカ文学フェアの成功 (Publishing Perspectives)

パリで開催された「アフリカ文学フェア」には、フランコフォンアフリカの400人の著者と150の出版社が参加し、文化的豊かさをテーマに議論が行われた。特にアフリカの若者に焦点を当てたパネルが注目を集め、文化活動家たちが参加した。アンテナを張ってるとまだまだ知らないフェアやイベントが出てくるんだなあ。サーカスみたいだなあ。
韓国の若者たちの読書熱 (NHK出版デジタルマガジン)

字幕翻訳家の金光英実さんが、韓国の現状を「ことば」を通じて伝える連載の中で、若者たちが読書に目覚めた理由を探ります。これ、女性が中心と聞いたことがあります。韓国の男性も、社会人になると特に本を読まなくなるとも。三宅さん状態は共通なのですね。
韓国の若者に広がる「テキストヒップ」ブーム (現代ビジネス)
韓国の読書ネタもう一本。若い世代で「テキストヒップ」という言葉が流行中。書店で本を選び、カフェで読書する姿がSNSで人気を集めている。特に20代の読書率は75.3%に達し、詩集や短いエッセイの売上が急増。ノーベル文学賞受賞の韓江が若者の文学への関心を高め、K-POPスターたちも影響を与えている。はい、このスターのコメントの破壊力は目の当たりにしたことあります。すごいっす。そして詩がね、本当に、安定的に流行っているんですね。この流れは来てほしいなあ。
ライプツィヒブックフェア、来場者数の新記録を達成 (Börsenblatt)
ライプツィヒブックフェアには、31万3千人が来場し、前年より5.7%増加した。2,044の出展者が54カ国から参加し、3,000以上のイベントが行われた。新たに設立された「NEW VOICES」プログラムは、書籍と映画の連携を促進することを目指している。300の会場で3000のイベントってどういうことなのでしょう規模感がわかりません。しかし本当に、あちこちで。ということはですよ、本国に帰らずにずっとハシゴしている人もいるのかしら。
ドイツの新しいオーディオブック形式と国際出版の動向 (Publishing Perspectives)

書籍の定価販売の件、UK英語本を欧州に売らない話、ONIX更新、ロシアの読書事情など国も角度も多様で面白い。
集英社、マンガの海外同時配信を強化 (日本経済新聞)
集英社は創業100周年を迎え、国内市場の縮小にもかかわらず、マンガを中心としたIP展開で好調な業績。『週刊少年ジャンプ』が世界中で話題になることを目標に掲げている。漫画雑誌のブランドといいますかテイスト、特徴か、そういう要素も選ばれる対象になるのかな。昔から単行本派だったもので、さらに配信時代になってもう全然わからない。コミックトムだけは買っていたなあ。
その他のトピックス:
トラック新法が本屋を脅かす? (note(ノート))


「トラック新法」が施行されることで、出版流通が壊滅的な状況に陥る可能性。はい、このブログのテーマ範囲ではありませんがこの話題は引き続きひろってまいります。意識を持ち続けるように。
KADOKAWAとnoteが資本業務提携 AI時代の「創作エコシステム」実現へ(ITmedia)

KADOKAWAとnoteが資本業務提携 (The Bunka News デジタル)

株式会社KADOKAWAとの資本業務提携及び第三者割当による新株式発⾏に関する補⾜説明資料(note株式会社)
https://finance-frontend-pc-dist.west.edge.storage-yahoo.jp/disclosure/20260324/20260324587721.pdfKADOKAWAとnoteが資本業務提携を結び、次世代のIP運用エコシステムを構築することを目指しています。両社は新たなビジネスモデルやコンテンツの展開を進めることが期待されています。一番下のPDF資料はもう一回ちゃんと読んでおこうと思います。包括的でとてもよく練られた提携イメージですね。素晴らしいとかいってていいのかどうなんだ。このリリースで両社に市場もポジティブな反応をしていました。
オアシス、KADOKAWA株を10%買い増し (Reuters Japan)
もうひとつおまけ。香港の投資ファンドオアシスはKADOKAWAの株式を10%買い増したことを発表。スルスルと存在感。市場も反応。
KADOKAWAの出版事業、わずかに増収も課題残る (Media Innovation / デジタルメディアのイノベーションを加速させる)

出版・IP創出セグメントは、前年同期間比0.3%増の393億円とわずかな増収。サイバー攻撃の影響は消失したものの、電子書籍の売上は国内で3.3%減少し、海外の売上で補っています。打ち手としては価格改定。ベタですが、まずは一番おっきいですよね。補えるものがあるというのは素敵なことです。
知的財産権に関する実態調査の実施 (公正取引委員会)
知的財産権やノウハウが中小企業の成長に重要であることを踏まえ、優越的地位の濫用行為に関する実態調査を実施することを発表した。ああ、胸が痛むようなオラオラ系、といいますか圧迫的態度といいますか。
ニュース発信系インフルエンサーが変えるPRコンテンツ (DIGIDAY[日本版])

提携する目論見と条件、につきるんだろうなあ。
カルチュア・エンタテインメントが宙出版を吸収合併 (新文化オンライン – 出版業界唯一の専門紙)

カルチュア・エンタテインメント(CE)は、4月1日付で宙出版を吸収合併することを発表した。かっちゃんだいじょうぶだろうか、また飲みましょう。
KPSグループが目指す出版の未来を語るセミナー開催 (The Bunka News デジタル)

佐藤氏は、講談社の電子書籍やライツ業績の伸長を背景に、出版インフラの効率化を目指すKPSグループの取り組みを紹介、とな。佐藤先輩の情報はシェアするのが後輩の仕事っす。
読書メモ:
『時間のデザイン』
井上 新八 (著) サンクチュアリ出版
『脳を鍛えるには運動しかない!最新科学でわかった脳細胞の増やし方』
ジョンJ.レイティ (著), エリック・ヘイガーマン (著), 野中 香方子 (翻訳)





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