デジタルブックトピックス:
生成AIが検索エンジンを駆逐するのは本当か!? 新聞・出版社などメディアがグーグルを訴える可能性も(AERA.dot)
『イーロン・マスクを超える男 サム・アルトマン なぜ、わずか7年で奇跡の対話型AIを開発できたのか』からの抜粋記事です。↑このリンクもそうなんですが。記事を読まなくても元の書籍に直リンクできちゃう、いわば記事のショートカットでPVが中抜きされる、みたいなことが検索エンジンと生成AIの間で起こってきている。これ、難題ですね。エビデンスのバックリンクが生成された回答に表示されることもありますが、PVの数で広告収入が左右されるウェブメディアにとっては死活問題です。メガプラットフォーム・メディアの次の一手に注目です。
漫画はブランド強化に生かせるか デザイン会社がコルクとSNSで“連載”(日経XTREND)
SNSで拡散させたということで電子書籍扱いということで。広告コンテンツとしての「漫画」です。いやこれは普通にありだと思いますし、ありますよね。実はかなりボリュームある領域だと思います。
マンガ業界初の試みを「MANGA Plus by SHUEISHA」にてスタート! 2024年9月1日以降に「少年ジャンプ+」で掲載する読切作品の英語版を全世界に向けて日本と同時配信!(集英社)
少年ジャンプ+というのは紙版週刊少年ジャンプのイコールアプリ版というわけではないんですね。週刊少年ジャンプの連載作品も購読できるアプリということですね。なるほど納得。今回は本誌連載ではない読み切り作品が対象とのことですが、作品点数を考えるとAIに助けてもらうにしても業量はかなりボリュームありそう。海賊版ロスとのにらめっこなのか。。
テラーノベル、トーハンと共同でコミックレーベル「テラーコミックス」を設立。小説共有プラットフォーム発のコミカライズ強化へ(テラーノベル)
お二人とも爽やかな笑顔。小説投稿プラットフォーム「テラノベル」とトーハンがコミックレーベルを設立。電子コミックとしてだけでなく販路も開拓していくとのことです。取次会社の出版社化は日販IPSも各方面のリリースが出ていますが、一つの流れでございますね。
アレックス・ヴァン・ヘイレンの自伝『Brothers』、オーディオブック版にエディと共作した未発表曲収録(MUSIC LIFE CLUB)
つい忘れがちですが、オーディオブックも音楽も同じ音声ファイルなのですよね。アーティスト本に曲がついてくるって、大昔の学習誌の付録にあったソノシートとか、今でいえばなんでもQRからリンクを飛ばすことはできると思いますが、本編を聴き終わった後に曲が流れてくるっていいな、上がるだろうなと思います。
コンテンツビジネスラボ「リーチ力・支出喚起力ランキング」を発表(博報堂DYホールディング)
コロナ禍の間、デジタルを中心にコンテンツと出会い、デジタルに支出することに馴染んだ生活者が、リアルでの体験にも積極的に支出するようになり、コンテンツホルダーにとってチャンスが広がったと言えそうです。
コト消費に押されていたモノ消費がおこもりデジタルコト消費きっかけで、推しエンジンを搭載したモノ消費に化けた、というコトでしょうか。いやはや全く取り残されている感じですな、いやエンタメにはそもそも入っていませんけどね。なんだこの熱量ゼロキロカロリーのコメントは。
デジタル教科書使うほど「主体的学習」に、授業が課題 中川一史さんが語る(朝日新聞DIGITAL)
「ICT(情報通信技術)の特長が発揮できること」でデジタル教科書の強みが出る、とのことでそうですねえ。教科書を読めとか線を引けとかはいわれましたが教科書の使い方、本というデバイスの読み方を習ったことはありませんでした。でも先生、教えられるんでしょうか。そういうことも塾で学ぶようになるのかな。
[エデュプラス]韓国で、AIデジタル教科書の導入を控えて教師の研修が活発…多様な授業事例を研究(KORIT)

一足早く導入が始まる韓国のお話。教科書そのものが変わってしまうので「私はデジタルが苦手で」とはいえなくなっちゃってますね。宿題もレポートもタブレット経由が当たり前になっている今、一昔前のIT音痴ではもはやいられなくなっているとは思いますが。IT知識は必須だがそれが教育の本質ではない、それはそうですね。
変化する福利厚生! ″令和の最新トレンド″とは? サービスを提供する3社が解説(Livedooe news)
「AI英会話スピークバディ」「audiobook.jp(オーディオブック)」「OFFICE DE YASAI」の3社が、自社で展開する福利厚生サービスを紹介。外より10円安い社内自販機とかは福利厚生的にどうなんだろうと最近頭をよぎった瞬間がありました。まあ、雨に濡れないのはいいけどね。オーディオブックでいうと、法人ユーザーに人気があるジャンルや傾向はあるんでしょうかね。
宝塚歌劇初の直営電子書籍サービス 「ebooks タカラヅカ」開始のお知らせ(阪急阪神ホールディングス株式会社)
ふ〜ん今からオウンド電子書店ねえどれどれ?と記事をざっと読み、リンク先のストアを訪問して先ほどのいぶかりマインドを厳しく叱責しておきましたよ。宝塚の公演チケット・イベント・定期刊行物書籍・写真集・カレンダー・ブロマイド・グッズと、もうなんでもあるわけです。電子もそこに入りましたということです。そりゃそうです。大変失礼いたしました。
渋谷駅で販売し、3日間で1000冊完売した話題の小説が電子書籍化!Z世代5人組が描き出す「現代を生きる女の子のリアル」に共感必至(かんき出版)
元の、渋谷で1.000冊したものはコードのある書籍として刊行されたものではありませんので、はじめて電子書籍の商業ルートにのるわけですね。「現代を生きる女の子のリアル」におじさんまで共感してしまうのか、と読んでみましたが読後感は共感ではなく、自己嫌悪でした。忘れていた自分の過去の発言や行動への嫌悪が蘇ってきましたよ。共感できるからこその自己嫌悪なのかもしれませんが。おじさんにはこの読後のどよーーんな感じをぜひ味わってほしいです。読み放題なのでぜひどうぞ。『ワンデーガール(ズ)』これは宣伝ですか?はい宣伝です。

会計・税務書籍の検索閲覧サービス「丸善リサーチ」が公認会計士協同組合と事業提携(丸善リサーチサービス)
かつて公認会計士協同組合の事務所には壁一面書棚があり、書店のように会員からの注文に対応するサービスがありました。会社から近かったこともあり、注文があるとお昼がてら社内の在庫をあたって納品したり、よくしていました。懐かしい話です。分厚くて値段も高い会計や経営書はほしい情報が載っているかどうか現物を探して立ち読み、というのも大変ですしやはりこのようなリファレンスが必要になりますね。出版社としても検索してもらうために読み放題に出すわけにもいかないですし、このマッチングには納得です。
入手困難「なかよし」9月号、電子版を無料公開 「電子決済が難しい若い読者にも」(IT media NEWS)
なかよし9月号には、人気ファンタジー漫画「しゅごキャラ!」の新シリーズ「しゅごキャラ ジュエルジョーカー(JJ)」第1話を掲載した「しゅごキャラ!」特別号。
この「しゅごキャラ!」に殺到した、ということですね。普段買っていなかった人が買った、ということはやはりSNSで発売後に広がったのでしょうかね。定期刊行物のバズりは関係者「もうどうにも」な部分もあるかと思いますが無料公開はマーケ的には大英断じゃないかと思います。他の連載も読まれるチャンスなので単に1話無料よりもパンチは大きいですもんね。
「パブファンセルフ」、スマホからの画像アップで紙と電子の本の一括作成が可能に(新文化オンライン)
個人でも電子書籍とオンデマンドのデータを一括ワンソースで制作して販売できるサービスを提供開始した、ということですね。見出しにあるようにスマホの写真をいい感じで並べて私の写真集・作品集、みたいなのでしたら本当に敷居が低いのかもしれません。KDPはパブファンのアカウントで通すのでしょうか。面白いと思いました。
その他のトピックス:
本を書く、つくる、広めるために奮闘する人たちの研究所 『Book Lover LABO』 オープン(Sunmark Web)
サンマーク出版がBook Loverを増やすために本の作り手側の人たちが集まるコミュニティを発足させました。月イチのレポート・オンラインのイベントが開催されるとのこと。月額550円(税込)とのことです。記事が掲載されているSunmark Web(note)をはじめ、Book treeやVoicyなど発信チャネルを続々増やしているサンマーク出版さんの新しい取組、注目ですね。
インドネシア市民も「推しの子」を読む!現地書店で見た日本マンガの今 大手提携のカドカワはラノベ展開に期待感(オタク総研)
タイは一般書に関しては版権取引は一定数あることは知っておりました。マンガはもちろんのこと、ビジネス書や実用書も日本でヒットしたものは検討のコンタクトがよくあります。それに比べてインドネシアの話はあまり聞かないのです。理由を聞くと、ビジネスマンが読むような本は英語で読まれるから、ということなんですが、はて。これらのマンガはインドネシア語、英語どちらなのでしょうか。いずれにしてもタイの約4倍の人口のマーケットは、でかい!ですね。
アマゾンの自費出版で月に240万円稼ぐ夫婦。執筆・デザインスキル0でもビジネスとして成功させる方法(Money INSIDER)
儲かってますね!
Spotify、アニメハブをリニューアル。アニメ音楽の海外配信を強化へ(AUDIO MARKETHING INSIGHTS)
これは音楽カテゴリとしてのアニメを刷新したということでしょうか。クランチロールと提携したポッドキャスト発信など、力を入れている感じが伝わります。アニメあっての、というものではありますが、もう、ぜひ、じゃんじゃんやってください。
Spotify、アニメ関連楽曲は“過去3年で400%増加”グローバル展開で配信強化(オタク総研)
↑の記事はこのような背景があったということなんですね。3年で400%。。そんな長い尺での判断なのでしょうか、どういう切り出し!?
死後著作権はどうなるのでしょうか?What Happens to Copyrights After Death?(Good E Reader)
国によるパブリックドメインになる年数の比較表です。この記事のフックが何かはわかりませんが、パブリックドメインについてはビジネスとしても妙味があるのではないかと感じています。キーワードは例によって例のごとく、デジタルとグローバルでございます。そしてそれはネットにある著作権保護コンテンツに差し掛かる時代になると・・どうなるんでしょう?私は残念ながら見届けられないな〜。
読書メモ:
『フェイクニュース時代の科学リテラシー入門』
竹内 薫 (著, ナレーション), Audible Originals (出版社)
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