今週のピックアップ
三省堂神保町本店、リニューアルご開店おめでとうございます。お邪魔するのはもう少し落ち着いてからにしようかなと思います。有隣堂のBASEGATEもおめでとうございます。毎年元旦は関内に家族で泊まるのですが、今年いきなり駅前に大きな施設が建設されていて驚いたのでした。あそこかー、と。どちらもニュースとして盛り上がっているのでこちらであらためてリンク貼るのもねえ、ということでいたしませんが、大型新規店てどきどきしますね。何にどきどきしているのかは分かりませんが。
デジタルブックトピックス:
オーディオブック・ポッドキャスト・音声関係
オーディオブックは「読者」と呼べるのか? (Publishing Perspectives)

ロンドンブックフェアでのパネルディスカッションのトピックです。オーディオブックの専門家たちがオーディオブックリスナーが「読者」と呼ばれるべきかとい議論を展開。この議論が必要か疑問もでたとのこと。この辺は面白い。リサーチによると、オーディオブックを聴く人々は自分を「読者」と見なさないことが多いとのことで、そうなんですね。ポッドキャストとかと混じっているってことなのかな。子供達とかみていると有名人がやっているYouTubeとYouTuberとして有名になった人と分け隔てしてない感じだし、そういう感じなのかなあ。
菊池雄星の著書が最速でオーディオブック化 (オトバンク)

audiobook.jpのアンバサダーでもある菊池雄星投手の新刊『こうやって、僕は戦い続けてきた。「理想の自分」に近づくための77の習慣』を、書籍発売から約1ヶ月でオーディオブック化。ご本人の音声メッセージも収録とのこと。
オーディオブックでITパスポート取得チャレンジの成果 (オトバンク)

オーディオブックを活用した「ITパスポート」取得チャレンジを実施し、参加者15名中10名が合格。合格者全員がオーディオブックが試験対策に役立ったと回答とのこと。このような、試験以外にも負荷のかかるのは後付けの記事を読むだけでもヒリヒリしますね。最初に耳から言葉を入れていくっているのは私もありだと思います。
新たな書籍ポッドキャストの台頭 (The Bookseller)

長文形式やコミュニティ、喜びをテーマにした新しい書籍ポッドキャストが急増している。書籍ポッドキャストは書籍の朗読コンテンツなのか、周辺情報なのか、その辺りは残念ながら課金の向こうなんですけどね。
電子書籍・コミック・リーダー端末・アプリ
メディアドゥがSeven Seasを買収した理由 (朝日けけ note)

メディアドゥがSeven Seas Entertainmentを買収した背景とその狙いについてがっつりと解説されています。アニメと漫画の普及と消費活動の違いなどは本当に感覚的にもわかんない部分なので貴重な情報をありがとうございます。そうか、紙の漫画はまだ伸び代残しなんだ。
BookWalkerがリブランドし新ウェブサイトとアプリを発表 (Good e-Reader)

こちらは電子の話。アメリカのデジタル書店BookWalkerは、プラットフォーム名を「BOOK☆WALKER Global」から「BookWalker」に変更しました。新たにGoogle PlayとAndroid向けのアプリを発表し、英語の新ウェブサイトも公開予定LCP DRMの導入予定。電子と海外事情のハイブリッドニュースが多いので、記事の分類が難しいですね。
出版とAI
出版はどこまでAIを許容するのか―『Shy Girl』販売中止騒動(mizuho furuhata note)

下に「HachetteがAI生成作品『Shy Girl』の出版を中止」という記事を紹介したのですがより詳細に顛末と課題を紹介。ありがたい。
AIに大量のコンテンツを読ませることの誤解 (池松潤note)

AIに大量のコンテンツを読ませれば「なになにボット」みたいなものができる、というイメージが誤解であると指摘。マガジンハウスの「もしもし、ブルータス。」やダイヤモンド社の「ちきりんAI」とかの事例。いや、お恥ずかしながらイメージとしてはそう思っちゃいますよね。ダイヤモンド社さんは食べさすものいっぱい持ってるもんねえ、とかね。隣青芝構造化データを用いることでAIの検索精度が向上する。構造化の匙加減とコストの兼ね合いが、大事になってくるんでしょうね。しかしその前にお呼びがかからないな。そういう感じだからダメなのか。。
Grammarlyが著者を偽装したAIツールで訴えられる/Grammarly sued for AI ‘Expert Review’ tool that impersonated authors (The Bookseller)

Grammarlyが新たに導入したAIツール「Expert Review」が、著者を偽装する形で問題視され、訴訟を起こされたというお話です。なるほど、タイトルからしてややこしくなりそうなサービスではありますが。全然ずれていると思うのですが、「知恵袋」への回答、人間とAIで満足度比べてみたらどうなるだろうとふと思ったことがあります。ちょっとイタめの質問だとどうかなあ、人間強いような気もするなあ、などと。
出版社はAIによる誤情報に今すぐ対処すべき (The Bookseller)

出版社はAIによる誤情報に迅速に対処する必要があると警告されています。スピード感の話ですよねこれYouTubeにTVの切り抜きがバンバン上がってますみたいな話に近くなってくるとブルシットジョブが増えてそれもAIが監視するとなるともう人間抜きの何世界ですかそこは。人間の仕事が取られちゃう話とはまた違うディストピア。西永福にある生活用品店はコルモピア。
HachetteがAI生成作品『Shy Girl』の出版を中止 (Publishers Lunch)
Hachette は、ホラー小説『Shy Girl』の米国での出版を中止した。のですが本書は自費出版から始まり、その後英国で発売されAIの話も周知だったということなのですかね。国による温度差も違うのでしょうね。リスク要因になって版権ビジネスの流れが鈍くなるのは歓迎しないですが、はて。
グローバル・各国事情
メディアドゥ 海外出版事業説明会開催 米国マンガ市場の可能性示す セブンシーズの事業など説明(メディアドゥ)
タイトルの通りなんですが、、こんなにたくさん参加したんだ!
MAPPA初の旗艦店が上海にオープン (オタク総研)

アニメ制作会社「MAPPA」の世界初のオフィシャルストアが、上海にオープン『呪術廻戦』『チェンソーマン』『忘却バッテリー』などの人気IPのグッズが販売され、オープン初日には数百人のファンが行列とのこと。作品によってグッズのIPの所在は違うんだろうか、とまた無知ぶりを発揮してしまいますが。上海っ子はアニメは配信で見ているんですよねえ。世界初のストアを上海とは。
若い世代を支援するネットワークの構築 (Publishing Perspectives)

Frankfurter BuchmesseのYoung Voices Networkが国際出版者協会、PENインターナショナル、World Expression Forumとの協力で設立され、ロンドンブックフェアで初のパネルが開催。このネットワークは、若者が直面する課題を解決するために、異なる組織のネットワークをつなげることを目指しています。「ネットワークのためのネットワーク」というのもちょっと不思議な感じがしますけれども、察するにやはり20代の人脈などは少ないと思うんですよね。おそらくグローバルにそうなんじゃないかと思いますが、そのあたりも長い目で見ると本当に大事。
漫画業界におけるAIの可能性と海外展開 (日経クロステック(xTECH))

日本のコンテンツ産業は、特に漫画が重要な役割を果たしており、海外展開が進んでいる。デジタル化により復活した漫画市場は、市場も成長、AIの導入が進んでいる。生成AIは漫画制作の効率化に寄与しているが、完全自動化は難しく諸リスクもあるという、そうですよねな話。海外で漫画をデジタルで読む文化が浸透するのが、健全な投資をしやすい筋道に見えますが、そのあたり日本のプラットフォームが先んじた事例でどうにかなるといいですね。ってね、いやさ、人のこといいから文字もの!なんですけどね。
ウクライナ語の本を集める図書室の活動 (47NEWS)

渋谷にウクライナ語の本を集めた図書室がある。絵本や小説、漫画など。祖国から避難した約2000人が日本で生活している中、彼らのために本を集める活動が続いている。カウンセラー団体の支援を受け、もうすぐ1000冊に達する見込み。戦争中の本国から送付って、尊すぎますね。。と、同じぐらいびっくりしたのがゼレンスキー大統領夫人が昨年来日しここを訪れたとのこと。本当に!?
サイバーエージェント、台湾の東立出版社と提携 (日本経済新聞)
サイバーエージェントは台湾の出版大手・東立出版社と提携することを発表。サイバーエージェントが手掛けるアニメの放送・配信に合わせて原作マンガのキャンペーンやイベントを共催し、台湾のアニメファンを取り込む。これかなり大きいニュースなんですよね?このように一つ一つ張り巡らされる糸が増えていくのでしょうか。
その他のトピックス:
NotebookLMのセキュリティとプライバシーについて (日本実業出版社)

『NotebookLM徹底活用術』の編集担当、荒尾さんがNotebookLMのセキュリティとプライバシーについて解説。AIを活用する際の不安、特に機密情報の漏洩リスクに対する恐れを解消するため、Googleのデータ取り扱いポリシーを紹介。初心者から中級者向けの書籍はこのように心配事の切り口から書籍につなげるのがとても自然でいいですよね。自然って、不自然なことががあるような言い方していますけどね。
講談社が新たな事業開発組織「ラボ」を設立 (AdverTimes.(アドタイ) by 宣伝会議)

講談社は、編集長経験者が集まる新たな事業開発組織「ラボ」を設立し、メディア広告事業の新たなマネタイズ手段を模索。美容メディア「VOCE」が好調な中、第一事業本部の「イノベーションラボ」と第二事業本部の「エンパワーメントラボ」を通じて、読者ファンダムを活かした新しいメディアやサービスの開発を目指します。VOCEが核になるんですね。新規事業が既存メディアから産むことができるというそのことだけでもすごいなあって思ってしまいます。
読書メモ:
『イーロン・マスク 上』
ウォルター・アイザックソン (著), 井口 耕二 (翻訳)
長文だけど本書の内容には1mmも触れていません。
もう大人は全員読んでみたらいい。堀江さんがライブドア時代に色々やって叩かれたり捕まったりありましたね。そんなことをこの人は何十年も休まずにやっている。ぶっ飛びすぎて表現できません。




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