今週のピックアップ
2026年の“出版”はどうなるか?(HON.jp blog)
1週間「1兆円割れ」という文字が流れてきて、そのファクトがどうというわけではないというか私個人に何かのしかかってくるわけではないんだけどやっぱりどんより頭に残ってしまっている中で、この記事で平常心にもどろうと自分にいい聞かせました。ポジティブトーンというわけではないんですが、いろんな要素がある中でもがけることはたくさんあるはず、という感じで。
近藤取協会長、取引条件変更など訴える 文化通信社「トラック新法」で特別セミナー 物流・小売側から改善策も(文化通信)
マストですね。怖いのでオンラインで。オンラインでも怖かったけどさ。これはどこもどう受け止めてどうするかなので私がどうのこうのいってもあれなので。「セコマすげー」といっておきます。
デジタルブックトピックス:
オーディオブック・ポッドキャスト・音声関係
Spotify、紙の本とオーディオブックを同期する新機能「Page Match」をテスト中
Spotify が新機能「Page Match」を準備中。これは何かというと、
スマホのカメラで紙の本や電子書籍のページを撮影すると、OCR(文字認識)で内容を読み取って、対応するオーディオブックの再生位置にジャンプできる仕組み。また、その逆で、オーディオブックの再生中のところから本のページを割り出すこともできるようになるとか。オーディブルとKindleに関しては結構前からありましたよね。日本語はハードル高そうですけど。。
電子図書館、東京・埼玉で音声コンテンツ普及 栃木は小中「読み放題」(日本経済新聞)
アクセシビリティが上がることはいいことです。「読み放題」については図書館だったらあたりまえじゃん?と思いましたが閲覧制限の話ですね。しかしなあ、「自治体連携による広域運営で負担軽減を図る動きも進む。」ここに関してはちよっとねえ、話としては聞いていたけど渋いお返事をしております。だってさ(略)。
電子書籍・コミック・リーダー端末・アプリ
メディアドゥ、電子書籍流通事業が牽引し引き続き増収増益 日本コンテンツの海外展開に向けた体制構築も進捗
第3四半期累計の売上高は 前年同期比で約6.7%増の805億円 となり、電子書籍流通事業がしっかりと成長を牽引しています。よきですね。こちらのアンテナ的には、以下の部分も追いかけていこうと思います。「中期計画の軸として国内流通基盤の確立に続き、海外展開やAI翻訳システムの開発など、長期的な成長戦略への取り組みが進行中です。」
日経新聞260130電子図書館記事まとめ(データで読む地域再生)(出版業界ニュースまとめ)
あれ、出てくるな?どうしようかと思ったらまとめていただいてました。ありがとうございます。
読書理由、紙書籍は「没入感」、電子書籍は「携帯性」、オーディオブックは「隙間時間で読める」がTOP~若者の読書に関するアンケート調査~(株式会社アスマーク)
そうですね。私は参照は本、マンガは電子、読書はオーディオ。時間的には圧倒的にオーディオです。時間を作るために毎朝ひと駅余計に歩いてますからねえ。
マンガ市場、電子書籍は伸び率「急激に鈍化」 紙の単行本は「完結」反動で15%減(オタク総研)
この記事も回ってきたなあ(それだけ?)。
日本発コンテンツの海賊版被害額調査の結果を取りまとめました(経済産業省)
そうか、こういう数字って海賊版サイトの売上を計算するときは消費者側から調べるんだ。私はてっきりそのサイトの流入数などを推測して売上=被害額を見立てるのかなと思っていました。ふむふむと見ておりましたら、以下のニュースも流れてきました。
世界最大規模のマンガ海賊版サイトが閉鎖 日本の業界団体が告発
いきなり脱線してしまうのですが、「広西チワン族自治区」に引っかかってしまって検索しちゃった。中国最大の少数民族って絶妙にそそる表現じゃないですか。ベトナムにも接しているとこなんですね。あったかいんですね。海賊版サイトはさ、まあ無事閉鎖したから良かったですよね。
出版とAI
【インタビュー】「AIにタダで読ませない」 RSS生みの親が新基準 RSL を制定 日本からnoteも合流(DIGIDAY)
人間にタダで読ませない記事も増えましたけどね。タダで読ませないということと、対価を伴う情報の提供というところについては今後本当に重要になると思いますので追いかけていきます。
著作権ライセンスエージェンシーがサイモン・ハットソンをCEOに任命(Thebookseller)
ハットソン氏はBBC、ロイター、Cisionといった組織で上級管理職を歴任し、「商業的リーダーシップ、ステークホルダー管理、戦略的イノベーションにおいて優れた実績」を有しています。
かっこいい。
AIスタートアップが進める「数百万冊の書籍をスキャンし、廃棄する」計画の内側/Inside an AI start-up’s plan to scan and dispose of millions of books(washingtonpost)
Anthropicの昨年のすったもんだに関してはもう和解して落ち着いた話題だと思っていたのですが、この記事で第二波といいますか、マジか!ってさらに緊張感が増した感じがします。いや本当に、これで「やっぱ言葉の機微に関してはclaudeが一番」とか「code書かせたら頭一つ抜けてるよね」ってね、評判はあったわけですけどそれがこれの賜物つったらね。続きます。
Anthropicの自炊作戦「プロジェクトパナマ」の実態が明らかに―ワシントン・ポスト記事を要約(Jun Ikematsu / 池松潤)
Anthropic/Meta AI企業「隠れ自炊」発覚―小説家はどう向き合うべきか?(Jun Ikematsu / 池松潤)
あなたの紙の書籍は既にコピペされていた―Anthropic和解の裁判記録から判った村上春樹、川上未映子、小川洋子、茂木健一郎…日本人作家も入っていた(Jun Ikematsu / 池松潤)
池松さんの3連コンボ。ワシントン・ポストの記事を紹介することを皮切りに、この事実が日本のメディアで採り上げられていないことへの苛立ちが伝わります。日本の作品もやられてんだぜと。然るべき対策がすでに取られているのかどうかはわかりませんが、このニュースは本当に「おおごと」だと思いますのでシェアいたします。
ロイター研究所「2026年の予測」、検索トラフィック「43%減」の衝撃、「アトミックコンテンツ」への移行(Media Innovation)
「Shereするための新しいSNS」が生まれたりしないのかしら、とか割と素で今も思っている私です。AIか、ブックマークかぐらいの極端な少極化になるのではと思うのです。RSSも見直されたりしないかなあと。自分が信頼できると思っているリストって一層大事になると思うです。
グローバル・各国事情
Around the Book World: Monday, January 26, 2026(Publishing Perspective)
私は最近までこのコラムを知らなかったのですが、面白いですねえ。やはり出版ニュースって東アジア以外は欧米ソースのみにアンテナを向けてしまうので、あちこちのトピックが出てくるのは面白い。
【北米エンタメニュース番外編】漫画市場、もっと画集を海外で売ろう(libro)
そうですよね、画集写真集いいですよね。私も現物のお買い物はこれから図鑑とか写真集が増えるんじゃないかなあと思います。
【北米エンタメニュースまとめ】「米映画制作、CAからNYやNJへ」「日本アニメが世界中を駆け巡る! 作品の魅力を全世界へ届ける「仕掛け」とは?」「米2025年の大人向けグラフィックノベルの売上高、9.2%増」「映画「僕の心のヤバイやつ」、米国の映画館で上映会」(libro)
「ガチアクタ」と韓国コンテンツの話が興味深かったです。
文化庁 協議会と補正予算175億円が示す方向性 ビジネスの視点で日本文学海外販路拡大(文化通信)
まとめです。
- 文化庁は2025年12月に 「活字文化グローバル展開協議会」 を立ち上げ、日本の活字文化・出版物を海外に広く発信する枠組みを整備している。関係省庁や業界関係者・有識者が参画し、戦略を議論する場とする。
- 2025年度補正予算で約175億円 の予算が計上されており、翻訳・配信・海外プロモーションなど出版物の国際展開に向けた取り組みの具体化が進む見込みである。
- こうした動きは日本文学・出版物の海外販路拡大をビジネス視点で強化する狙いがあり、日本の出版業界と政府が連携して国際市場での存在感を高めようとしている。
ドイツの出版社はタレント事務所に?書店も元気に…(Kataho@フランクフルト)
出版社がつきあいのある著者を、書店や図書館のセミナーやイベント等にマッチングするサイトを運営しているという話です。出版社サイトのイベントポータルにいってみると、著者プロフィールやイベントの属性おすすめなど詳細に書かれています。出版エージェントではなくて出版社なんだな。この辺はどちらが「らしい」のか感覚よくわからないですが、音楽業界のように著者と出版社が繋がっているからこそできるのでしょうね。
権利を正しく活用する – BISGが権利ビジネスを改善するためのツールを提供(Publishing Perspective)
ナレッジセンターかあ、なるほど。DXも法的な対策も、標準になるものを置いておくところがあるといいですよね。箱はこことのことです。
中国の古典がデジタル化され、古代の言葉が再びよみがえる(China Daily)
古典というかね、山海経的ななんともいえない味の古文書的なやつ、いいですよねえ。山海経は北京の書店でも買っちゃいましたね。水木妖怪画集を買うのと感覚は近いんですけど。
その他のトピックス:
書店の取り分50%にする出版社も出現…「本から健全に利益出せる仕組み必要」(読売新聞)
紹介しておいてなんですけど、読めねえんですよ。読みを売ってるわけだからタダではダメなんだな。
“まとめ”を超えた一つの「作品」に… 本の要約サービス「フライヤー」社長が「要約にAIを使わない」と豪語する理由(デイリー新潮)
フライヤーさんも長いおつきあいになります。めっちゃくちゃ失礼な話ですが今だからいえるんですが。本当にね、最初このようなビジネスを立ち上げまして、ってお話うかがったとき「また儲からなさそうな領域に・・」と思ってしまったのですよ。そのときそう思ってしまった自分をずっと忘れられなくって。なんかね。今だからいえるってこれまた勝手な話で、いついっても失礼だわ。すいません。
岩波文庫『出版社在庫全点』揃えました(コーチャンフォー若葉台店)
店に行きたいと思ってしまいますよね。しっかりバズってる。圧巻。すごい。
四谷に書店「ヨツヤ ブックス」 出版社直営、イベント開催も(市ヶ谷経済新聞)
ローカルネタですね。四谷。でも荒木町のほうなんですね、となるとちょっとシラフではないなあ。の前にちょっとご無沙汰しているなあ。
読書メモ:
『どんな逆境でも、最高のパフォーマンスを発揮する 心を「道具化」する技術』


























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