デジタル・海外・AI出版ニュースまとめ:2025/09/20

デジタル書籍・AI・海外版権

今日は誰もいないのでリビングのテーブルに全部広げて快適です。

デジタルブックトピックス:

オーディオブック・ポッドキャスト・音声関係

アマゾン「Audible」CEOに聞く 耳で“聴く本”が持つ可能性(日経XTREND)

タイミング的には10周年のリリースたたみかけ、のときあたりの取材記事でしょうね。


VerbitとDeepdubが提携、eTTS技術で大規模な多言語自動吹替を実現(AUDIO MARKETING INSIGHTS)

スタジオがなくても、文字原稿だけあれば世界各国の言葉に音声配信ができるということになりますね。これは個人にとっても大きいチャンスになり得ることだと思いますが、報道系の既存メディアとかもねえ、どう取り入れていくのか、気になりますね。


電子書籍・コミック・リーダー端末・アプリ

AI電子書籍がAmazonに溢れ、顧客体験を台無しにしている/AI e-books flood Amazon, ruining the customer experience

ChatGPTなどのAIプラットフォームを活用した電子書籍が、毎月1万冊から4万冊リリースされています。しかし、AIプラットフォームの利用を明示していない書籍の数は、実際にはもっと多いと考えられます。

日本で1年間に出版される書籍の数が約7万点、といわれていますので、この月1万から4万という数がいかにとんでもないことか想像できると思います。このブログでもAIパクリについては見つけたベースでやいやいと晒していましたが、記事にあるようなファクトチェックの問題もありますよね。そして電子はグローバルに広げやすい。上の記事のように言語ローカライズもハードルが低くなっているわけですし。


「楽天ブックス」、読書の秋に向けて「本の購入場所に関する調査」結果を発表(楽天グループ)

アンケート対象者がそもそも楽天ブックスユーザーだからね、と差し引くところもあるとは思いつつ、そのようなステータスの人10000人の統計としてみればいいということで、これはなかなか面白いです。見返したらまた違う感想がでそう。


アマゾンはKindleのアクセシビリティに注力している/Amazon is focusing on accessibility for Kindle books(Good E Reader)

欧州アクセシビリティ法や米国障害者法に基づくデジタルアクセシビリティ要件の拡大といった新しい法律が、ユニバーサルアクセシビリティに向けた業界の推進力となっている中、アクセシブルな出版は競争上の優位性と必要性​​の両方を帯びています。」

アクセシビリティの機能もアップデートされたとのこと。それに対応するePubの仕様はどうなんでしょう、アマゾン仕様なのでしょうか。まだ一部の出版社のみだそうですが。

漫画って高いな(Hatena匿名ダイアリー)

私はセールを待ったり調べたりする習慣がないのでちょこちょこ勿体無いことはあると思うんですが、もったいないかどうかを検証していないのでノーダメージです。それよりはストア(本棚)の分散がなあ、地味に気持ちわるんですよねえ。どこで買ったんだっけ、もあるし。


新製品登場!BookFab「AudioBook クラウドエンハンサー」リリース(Fengtao Software)

リリースのサービスではなくて、既存のサービスがどうしても気になってしまうのですが大丈夫なんでしょうか。

出版とAI

Z世代の読書離れ:AIが答えを提供する時代に何を意味するのか(Forbes)

コードが流暢になり、想像力がそうでなければ、システムを運用できるが、それを超えて見ることができないZ世代の労働者を持つことになるだろう。私たちはそれよりも良くしなければならない。

おや、そりゃそう思いますけど、どうしましたか。

グローバル・各国事情

アブダビ・アラビア語センター、アマゾン、オーディブルが新たなアラビア語デジタル図書館の設立に合意/ Dhabi Arabic Language Center, Amazon, and Audible Commit to a New Digital Arabic Library

amazonが技術提携ということでいいんでしょうか。プラットフォーム以外の部分でコラボするなんてことがあるんですねえ。


「これは外国代理人の書籍」売り物の本に警告文貼り付け、あいまいな新法で委縮するロシア書店業界(字幕・12日)(ロイター)

ロシアが法改正を行い、国が外国代理人を指定して規制や拘束等をすることを見越して、書店は外国代理人の書籍です、と該当する書籍に警告印をつけている、との記事です。どうも読解力がなくてよくわからなかったのですが、外国代理人というのは自国をDisる危険人物、みたいな意味づけなんでしょうかね。国を危うくする危険人物に対して国がどう動くかを書店も警戒して先回りした動きをしている、とこんなところでしょうか。こわいわ。

上海2025年児童図書フェア:新規出展者(Publishing Perspective)

今年のショーは、著作権ゾーンとハイブリッドゾーンの 2 つの主要エリアに分かれています。

  • 著作権ゾーンは、もちろん、ネットワーキングや会議など、権利取引活動の中心地であり、業界の専門家のみがアクセスできるエリアです。
  • ハイブリッド ゾーンでは、マーケティング、流通、小売チャネルの開発、プロモーション、書籍販売全般に携わります。

ハイブリッドゾーン、面白そうだなあ。行ったことがないのでどういう感じなのか分かりませんが、キーノートとか配信されないのかなあ?中国といえばライブコマースですが、出版社に聞くとこれが口を揃えて悩みの種みたいで。相当薄利みたいなんですよね。


世界で絶賛!『一汁一菜でよいという提案』(土井善晴著)英語版が刊行決定!――日本の家庭料理に革命をもらたらした名著が世界に広がります(新潮社)

個別商品のリリースは普段ピックアップしていないんですけど、最近フィクション、特に文芸の話題がおおかったので、ノンフィクションもがんばれー、というのと個人的に土井さんの本好きなので。うちの祖母が土井さんのお父さんのファンで、家には本がたくさんありました。子供の頃は本棚にあるものなんでも読んでいたので、どこかに残っているかもしれません。いないかもしれません。

その他のトピックス:

トーハン・近藤会長、「出版配送の危機」改めて訴える(新文化オンライン)

このような出版流通に関する記事は界隈の方々はチェックしていると思われるので普段は取り上げないんですけど、これから来る危機についてはっきりと「不可能」という言葉を使われていたので。私は地方ショートランとかアマゾンショートランとか、なのかなあと思っておりますが、いや、ぼんやり思っているだけじゃダメなんですけど。

読書メモ:

『心穏やかに生きる哲学 ストア派に学ぶストレスフルな時代を生きる考え方』
ブリジッド・ディレイニー (著),D21

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