出版とAI・著作権ニュースまとめ 2026/08/31

デジタル書籍・AI・海外版権

AIによるコンテンツの収集と学習

Googleの新機能「Expert Intelligence」が電子書籍に与える影響/「ガチ0秒読書」買った本が公式に自分のAIの「知識源」になる日 ——GoogleのExpert Intelligenceを調べてみました(オーディオブックファンクラブ)

「ガチ0秒読書」買った本が公式に自分のAIの「知識源」になる日 ——GoogleのExpert Intelligenceを調べてみました
先日、Googleが「Expert Intelligence」という機能を発表したというニュースを見ました。Google Play Booksで買った電子書籍を、Gemini Notebook(旧NotebookLM)に取り込んでAIに質問...

Googleが発表した「Expert Intelligence」は、Google Play Booksで購入した電子書籍をGemini Notebookに取り込み、AIに質問できる機能です。この機能により、書籍は「通読するもの」から「随時参照するレイヤー」へと変わります。対応タイトルは10万冊以上で、著者や出版社との契約に基づく利用が求められますが、著者の個別同意が必要かどうかは契約によります。日本では、AI利用に関する契約が整っていないため、導入には課題が残ります。

ニュースの見出しが流れてきたときも「うわ、これ来てしまったかな」と思ったんですけれども、週末に複数ソースを調べてみて、やっぱりこれはかなり大きい話だなと思いました。僕は「ヤバいんじゃないか」っていう脊髄反射だったんですけれども、アメリカでは割と「え、いいじゃん」みたいな感じで受け止められているのが拍子抜けというか意外でした。まあここ2、3日のことですから、続報も出てくるのだろうと思います。

Google、Gemini Notebookに電子書籍追加機能を導入/Google、「Gemini Notebook」に購入済み電子書籍を追加できる「Expert Intelligence」(ITmedia NEWS)

Google、「Gemini Notebook」に購入済み電子書籍を追加できる「Expert Intelligence」
Googleは、信頼できる情報源をAI製品で活用する取り組み「Expert Intelligence」を発表した。第1弾として「Google Playブックス」の対象電子書籍を「Gemini Notebook」のソースに追加可能にした。大手...

米Googleは8月27日、AI製品で信頼できる情報源を活用する「Expert Intelligence」を発表。第1弾として、「Google Playブックス」で購入した電子書籍を「Gemini Notebook」に追加できる機能を導入。書籍を追加すると、その内容に基づいた回答やインフォグラフィック、音声概要などが生成可能。対象は大手出版社の10万冊以上で、著者の知見を他のソースと組み合わせることもできる。

Google、インタラクティブな電子書籍向けAIツールを発表/Google Launches AI Tool to Add Interactivity to E-books(PublishersWeekly.com)

Google Launches AI Tool to Add Interactivity to E-books
Expert Intelligence lets readers query e-books bought from the Google Play store, along with other features, and include...

Googleは新たにExpert Intelligence(EI)というAIアプリケーションを発表し、電子書籍にインタラクティブな機能を追加しました。このツールは、読者が書籍に質問したり、クイズを受けたり、インフォグラフィックを生成したりできる機能を提供します。EIは著作権を尊重し、100,000冊以上の英語の書籍に対応しており、主にノンフィクションの商業書が含まれています。出版業界からは、著作権を守る取り組みとして評価されています。

Geminiに電子書籍を読ませて質問できる「Expert Intelligence」登場/購入した電子書籍をGeminiに読ませて質問できる「Expert Intelligence」が登場、10万冊超に対応(GIGAZINE)

購入した電子書籍をGeminiに読ませて質問できる「Expert Intelligence」が登場、10万冊超に対応
文書・音声・動画をAIで分析して内容を整理してまとめてくれるGoogleのツール「Gemini Notebook(旧:NotebookLM)」の新しい取り組みとして、購入済みの書籍を取り込んで質問したり議論したりできる「Expert Int...

GoogleのAIツール「Gemini Notebook」が新機能「Expert Intelligence」を発表しました。これにより、購入した電子書籍をGeminiに追加し、その内容に基づいて質問や議論が可能になります。10万冊以上の書籍に対応し、著者や出版社と連携して、読者が書籍をより深く理解できるような機能を提供します。Gemini Notebookは、将来的に他の情報源も追加する予定です。


著作権書籍でのAIモデル訓練は合法か?/Is it legal to train AI models on copyrighted books? It’s complicated | TechCrunch(TechCrunch)

Is it legal to train AI models on copyrighted books? It’s complicated | TechCrunch
Most published authors have, without their knowledge or consent, contributed to the development of the same AI tools tha...

AIモデルの訓練に著作権のある書籍を使用することの合法性は複雑である。著作権法は1976年から更新されておらず、AI企業は法的な不確実性に直面している。昨年、Anthropicが著作権侵害で15億ドルの和解金を支払う判決を受けたが、AI訓練自体は合法とされた。公正使用法が重要な要素であり、訓練が競争を目的としない場合は許可される可能性がある。AI生成コンテンツの著作権についても新たな課題が浮上している。

フェアユースに関しては、合法というところで落ち着いている感がありますよね。後半、新たな課題が浮上していると書かれているのは、AI 100% の小説の著作権がどうなるかといった、最近の取り下げ連発のニュースにあるような、そちら系のお話のようですね。

出版に関わるAIサービス・提携ビジネス

新たなコンテンツ支援組織の設立検討/コンテンツ支援の司令塔、政府が新設検討 クールジャパン廃止の中で:朝日新聞(朝日新聞)

コンテンツ支援の司令塔、政府が新設検討 クールジャパン廃止の中で:朝日新聞
アニメやゲームなどのコンテンツ産業をめぐり、政府は国主導で振興を図るため、新たに司令塔組織をつくる方向で検討に入ったことがわかった。認可法人を設立し、シンクタンク機能や補助金などの予算執行を一元化す…

政府はアニメやゲームなどのコンテンツ産業を振興するため、新たに司令塔組織を設立する方向で検討を進めている。認可法人を設立し、シンクタンク機能や補助金の予算執行を一元化する計画だ。クールジャパン機構の廃止を受け、新組織の設立には国民の理解が必要とされる。政府は来年の通常国会に法案を提出することを目指しており、韓国のコンテンツ振興院を参考にした支援体制の構築を考えている。

この辺り、私も一応読んでいるんですけど、理解できている感じがしないというか、やっぱり流れについてよく分かっていないので、コメントは控えさせていただきます。謙虚なキュレーターと言えば体裁はいいですけれども、つまり資格がないということです。あっはっはあっはっは。


Googleがパブリッシャー向けの新機能「Preferred Sources」を発表/Google、パブリッシャー向け「Preferred Sources」ボタンを公開 Top StoriesやAI Overviewsで優先表示 | Media Innovation / デジタルメディアのイノベーションを加速させる(Media Innovation)

Google、パブリッシャー向け「Preferred Sources」ボタンを公開 Top StoriesやAI Overviewsで優先表示 | Media Innovation / デジタルメディアのイノベーションを加速させる
・Googleがパブリッシャー向けに「Preferred Sources」ボタンの実装方法を公式ドキュメントで公開 ・読者がサイトを優先情報源に登録すると、Top StoriesやAIモード、AI Overviewsで優先バッジ付きで表示さ...

Googleは、パブリッシャー向けに自社サイトを検索結果の優先情報源として選択できる新機能「Preferred Sources」を発表しました。この機能により、読者がサイトを登録すると、Google検索の「Top Stories」に表示されやすくなり、優先マークのバッジが付与されます。対象はドメイン単位で、特定のディレクトリ配下のブログは含まれません。

でもこれちょっと前に情報が回ってきた話ですよね?数ヶ月前ぐらい?取り急ぎ、このブログを見てくださっている方はそれだけでもう業界の濃い方なので押しておいていただけるといいのではないかと思います。

🔔 Google検索やAI回答で優先的に読みたい方へ

Googleの優先情報源に追加する

ありがとうございました。


ChatGPTのReddit引用が急落/ChatGPTのReddit引用が急落 GEO時代もプラットフォーム依存は禁物 | Media Innovation / デジタルメディアのイノベーションを加速させる(Media Innovation)

ChatGPTのReddit引用が急落 GEO時代もプラットフォーム依存は禁物 | Media Innovation / デジタルメディアのイノベーションを加速させる
・Promptwatchによると、ChatGPT SearchでのReddit引用シェアは8月14日以降の平均が0.52%となり、直前の安定期から86.4%低下しました ・Google AI OverviewsとAI ModeでもReddi...

Promptwatchの分析によると、ChatGPT SearchにおけるRedditの引用シェアが急落し、8月中旬には1%未満に低下した。7月18日から8月7日までの平均は3.83%だったが、8月14日から17日の平均は0.52%にとどまり、相対的な下落率は86.4%に達した。この変化はプラットフォーム依存のリスクを示唆している。

このニュースをどう受け止めるかって人によって違うのかもしれないですけれども、ちゃんとクロールもされてインデックスもされている、だけれども引用されるかのさじ加減に関しては「ロジックはちょこちょこ変えていきますよ」「それがハマると、このように極端に引用されなくなってしまうこともあり得るよ」って、もう SEO より脆弱というか気まぐれに見えますね。怖いですね。


AI時代の編集部の実務と課題/AI時代、編集部はどう記事をつくるのか? 文春オンライン・ビュートピア・ダイヤモンド社・扶桑社、4つの現場が語った実務の現在地(StoryHub)

AI時代、編集部はどう記事をつくるのか? 文春オンライン・ビュートピア・ダイヤモンド社・扶桑社、4つの現場が語った実務の現在地   | StoryHub株式会社
2026年8月4日、StoryHub株式会社はイベント「AI時代、編集部はどう記事をつくるのか?— 文春オンライン・ビュートピア・ダイヤモンド・扶桑社、4つの編集現場のリアル」を開催。オンライン配信も併用したハイブリッド形式での開催となりま...

2026年8月4日、StoryHub株式会社が開催したイベントでは、文春オンラインやダイヤモンド社など4社の編集者がAIを活用した記事制作の現状と課題を共有しました。AIによる初稿作成の迅速化がもたらす業務効率化の一方で、確認工程の負荷や編集者の判断が重要であることが強調されました。参加者からは、AI導入による業務の変化や、編集の質をどう保つかについての具体的な問いが浮かび上がりました。

CMS をどこを使うかとか、編集・オーサリングツールをどれを使ってどういうフローで運営するかということを総合的にプロデュースできる人がいるかいないかで、同じ記事を同じように企画を出しても相当スコアが変わってきちゃうかもしれないんだな、なんて記事を読みながら思いました。すいません、普通すぎて。


文科省、教員向けAIアプリ整備へ/「先生向けAI」文科省が整備へ 学習データ分析、理解度踏まえ指導 – 日本経済新聞(日本経済新聞)

「先生向けAI」文科省が整備へ 学習データ分析、理解度踏まえ指導 - 日本経済新聞
文部科学省は学校の教員が使える人工知能(AI)アプリの整備に乗り出す。児童生徒のテスト結果や宿題の取り組み状況といったデータを読み込み、一人ひとりの得意・不得意などを分析。授業や個別指導の改善につなげる。データの漏洩を防ぐため、学校のセキュ...

文部科学省は、教員が使用できる人工知能(AI)アプリの整備を開始する。アプリは児童生徒のテスト結果や宿題の取り組み状況を分析し、個々の得意・不得意を把握することで授業や個別指導の改善を目指す。また、データ漏洩を防ぐために学校のセキュリティー環境の整備も進める。

家事の大変さについて、「名もなき仕事」の数をスコア化というか、定量化するようなアプローチがありましたよね。先生の仕事も、同じような感じなのではないかなと思います。実際、仕事時間が長いことなどが色々と問題になっていましたよね。結構出番があるのではないかなと思いました。

AIと著作権・その他

生成AIの知財保護に関する日本政府の基本原則/AIの知財保護、国際統一ルール不在 日本は企業の自主対応促す原則 – 日本経済新聞(日本経済新聞)

AIの知財保護、国際統一ルール不在 日本は企業の自主対応促す原則 - 日本経済新聞
政府は25日、生成AI(人工知能)の開発・活用を巡る知的財産保護や透明性確保の基本原則を公表した。AI事業者に情報開示などの自主的な対応を求める。事業者は国境を越えてサービスを提供している一方、規制の方向性は日米欧で割れている。「プリンシプ...

日本政府は25日、生成AIの開発と活用に関する知的財産保護と透明性確保の基本原則を公表した。この原則は「プリンシプル・コード」と呼ばれ、AI事業者に対して情報開示などの自主的な対応を求める内容となっている。国境を越えてサービスを提供するAI事業者に対し、日米欧での規制の方向性が異なる中での対応が求められている。

一応前に進んだといえるかどうかはわからないですけれども、明確化された部分というのはある(定義された、ぐらいなのかもしれませんけれども)。その原則に乗っかって一社ごとに事業者に問い合わせるというのも、やはり現実的ではないので、このコードに則った動きができないと絵に描いた餅になってしまうんじゃないかな。ねえ。


AI時代におけるメディアの役割/AIで「何が本物か」が分からない時代 これからのメディアの役割は:朝日新聞(朝日新聞)

AIで「何が本物か」が分からない時代 これからのメディアの役割は:朝日新聞
ニュースレター「Slow Times」を立ち上げ、週2回、アメリカのテック・カルチャーについて発信する宮武徹郎さん。AIによって偽の情報があふれ、何が本物なのかを見極めることが重要になる時代が来るとい…

宮武徹郎さんは、AIによる偽情報の氾濫が進む中、メディアの役割が重要になると語る。アメリカでは独立したメディアやニュースレターの発行が増加し、クリエーターエコノミーとの違いが注目されている。ニュースレターは直接情報を届けやすく、安定した収益モデルを持つとされ、AI時代においては人間の関与が価値を持つと指摘。メディアはファクトチェックの強みを生かし、変化する環境に適応する必要がある。

そうですね。個人がやっているか、誰がやっているかっていうのがより分かりにくくなってくる中で、note の有名人みたいにピンで立っていくっていうところと、あとはメディアのブランドに乗っかるっていうのと、そういう意味ではやはり「個人」と「メディア」っていう構造は並存するんだろうなって思います。普通ですか?普通ですね。


AIの原則コード:知的財産保護は実現できるか/Code of Principles for AI: Can This Really Protect Intellectual Property?(japannews.yomiuri.co.jp)

Code of Principles for AI: Can This Really Protect Intellectual Property?
In a series of cases, characters, musical compositions and other works created by generative artificial intelligence hav...

生成AIによる著作権侵害の疑いが高まる中、政府が発表した原則コードの最終草案は、知的財産権保護のルール確立に向けた一歩だが、効果には疑問が残る。提供者はAIモデルの訓練に使用したデータの概要を公開することが求められ、海外のサービス提供者も対象となる。しかし、法的拘束力はなく、著作権者が求める情報開示の詳細が制限されている。政府はAI開発を優先しすぎており、著作権侵害が続く場合は法改正が必要とされる。

運用っすね。やっぱりね。


AI生成書籍がAmazonを席巻し、人間著者の売上を圧迫/AI-generated books are flooding Amazon and tanking sales for human authors(The Decoder)

AI-generated books are flooding Amazon and tanking sales for human authors
AI-generated books make up 20 percent of Amazon's self-published catalog but bring in only 12 percent of sales. A new st...

2023年から2026年にかけての14,419冊の自費出版された電子書籍の分析によると、AI生成の書籍が人間著者を圧倒していることが明らかになった。AIコンテンツを含む書籍は全体の20%を占めるが、売上は12.1%にとどまる。一方、AIテキストが検出されない書籍は62.9%を占め、72.5%の収益を上げている。著者たちはこの現象を「希釈」と呼び、AI書籍の増加が人間著者の収益に影響を与えていると指摘している。

似たような記事がありましたね。ソースが同じかもしれないですね。ただ、これ「2023年から2026年」というふうにありますけれども、やっぱりエージェント型 AI が出てから、おそらく質も数も飛躍的に上がっているんじゃないかなと思います。それをビフォーアフターにして数字を取っていくと、またこれから変わっていくのではないかなと個人的には思いますが、やはりアメリカ市場の方が先行するでしょうね


Hachetteへのサイバー攻撃が示す出版流通の脆弱性/「効率化」の先にある危機――Hachetteへのサイバー攻撃が突きつける出版流通の弱点|mizuho furuhata(note(ノート))

「効率化」の先にある危機――Hachetteへのサイバー攻撃が突きつける出版流通の弱点|mizuho furuhata
大手出版社Hachette Australiaと、その流通部門Alliance Distribution Services(ADS)がサイバー攻撃を受け、書籍の供給に大きな障害が発生しているというニュースが出ています。 Cyberattac...

大手出版社Hachette Australiaとその流通部門がサイバー攻撃を受け、書籍供給に障害が発生。受発注に影響が出て、書店での補充注文が処理されない事態が報告されています。効率化が進む中、システム停止時のリスクや対策コストも考慮する必要があり、出版業界ではバックアップや代替ルートの重要性が再認識されています。

こわい。

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