デジタル(電子・オーディオ)出版ニュースまとめ 2026/08/22

デジタル書籍・AI・海外版権

今週のトピックス

今週はこんな記事を書きました。私は何に怯えているのか、そして怯えながらなぜ書くのか。我ながらよくわかりません。が、この「わかっておけ自分」のためのリサーチがいつの間にか記事になっているパターンは、備忘にもなるし頭出しも早いし(AIチャットのログをあとから探すのは面倒)とてもよいです。

Kobo Plusが先行展開する海外でのサービス運用を調べてみました
はじめに:何を準備しておきましょうか事実関係を先に整理しておくと、2026年8月現在、楽天Koboの読み放題サービス「Kobo Plus」は日本では提供されていません。開始時期が公式にアナウンスされたこともありません。直近の手がかりは、20…

オーディオブック・音声メディア・合成音声

Spotifyがオーディオブックの新機能を発表/Plot Twist: 3 New Ways to Discover and Explore Audiobooks on Spotify — Spotify(Spotify)

Plot Twist: 3 New Ways to Discover and Explore Audiobooks on Spotify — Spotify
Whether you’re into epic fantasies or juicy celebrity memoirs, getting lost in a great book is always time well spent. N...

Spotifyは、オーディオブックの発見と探索を容易にする3つの新機能を発表しました。これにより、リスナーはパーソナライズされたオーディオブックプレイリストを作成したり、Spotifyと対話しながら新しいストーリーを探したり、シリーズをすぐに続けられるようになります。リスナーのフィードバックを基に改善が続けられます。

プレイリスト文化をオーディオブックにも導入。AIで作品を探したりもできるようになるということで、この辺はSpotifyならではの強みというか、持ち味ですね。関係ないんですけれども、この間 ChatGPT きのこちゃんと英国のクリエーションレーベル全盛期からのブリットポップについて盛り上がって、その勢いでプレイリストを作ってもらったんだけれども、すごくよくできてたんですよね。そのまま酔っ払って寝ちゃったけど、あのプレイリストはどこに行ったんでしょうか?

BookwireとCBがオランダのデジタル出版市場を変革する戦略的提携を発表/Bookwire and CB announce Strategic Partnership to transform Dutch Digital Publishing Market(bookwire.net)

Bookwire and CB announce Strategic Partnership to transform Dutch Digital Publishing Market

BookwireとCBは、オランダのデジタル出版市場における戦略的提携を発表しました。この提携により、105,000タイトルが統合され、500以上の出版社が200以上の流通パートナーと接続されます。CBはBookwireのプラットフォームにデジタルカタログを移行し、効率的な流通ネットワークを構築。これにより、出版社はCBのインターフェースを通じて、Bookwireの先進的な技術を利用できるようになります。

AIとオーディオのこれから/AI in audio: existential threat, or the next growth engine?(bookwire.net)

AI in audio: existential threat, or the next growth engine?

オーディオは出版業界の成長を牽引する重要な要素であり、AIの導入がその成長にどのように影響するかが注目されています。人間のナレーターがAIに取って代わられる懸念はあるものの、AIはナレーターを支援する形での活用が期待されています。AIを活用した制作ツールにより、印刷物とオーディオの同時リリースが可能になり、マーケティング効果を最大化できます。Bookwireは、AIライセンス契約を通じて出版社に公正な報酬を提供し、持続可能なオーディオブックエコシステムの構築を支援しています。

2つの記事を続けていきます。

1つ目はブックワイヤーについてです。ブックワイヤーはドイツのフランクフルトを拠点とする、デジタル(特にオーディオブック)に強い取次で、日本でいうとメディアドゥやMBJにあたるような感じでしょうか。ここがCBという、オランダでフィジカルな書籍流通とデジタルの両方を扱っている取次と提携し、CBがブックワイヤーのインフラを使っていくという話です。

2つ目の記事は、そのブックワイヤーが ElevenLabs(イレブンラボス)と組んで、AIを使ったオーディオブックの制作を前進させていくという話です。やはりポイントはスケールなのでしょうね。

オーディブル利用者の読書量が非利用者を大きく上回る調査結果/Audible最新調査 利用者の77.6%が年6冊以上読書、ギャップ鮮明に(Audiostart News)

Audible最新調査 利用者の77.6%が年6冊以上読書、ギャップ鮮明に
Amazonオーディブル(Audible)は、全国1万人を対象とした「“聴く読書”の実態・意識調査」を発表しました。調査では、オーディオブック利用者の77.6%が年間6冊以上を読書する一方、非利用者の55.6%は年間1冊以下にとどまり、両者

Amazonオーディブルが実施した調査によると、オーディオブック利用者の77.6%が年間6冊以上を読書している一方、非利用者の55.6%は年間1冊以下にとどまることが明らかになりました。調査は全国1万人を対象に行われ、利用者の84.5%が読書時間が増えたと回答。Audibleは渋谷駅で「Audibleカフェ」を開催し、試聴体験やトークイベントを実施しました。

ニュースソースとしては既報のものかと思いますが、アンケート結果をしっかりまとめた記事になります。そもそもオーディオブックを聴いている人の方が読書量が多いみたいな誘導は、ちょっと違うのかなと思っていて、オーディオブックを有料で登録して聴くぐらい読書に興味がある人は、やっぱりそれなりに読んでいるよねという話なのかなと思います。いずれにしてもサブスク作品に関しては、読めば読むほど、聴けば聴くほど元が取れるというかお得なものなので、年間6冊では結構もったいないように私なんかは思ってしまいますけどね。

電子書籍・デジタルメディア

マンガアプリcomico、サービス終了のお知らせ/マンガアプリcomico、2027年1月6日をもってサービス終了。購入したマンガはめちゃコミックに移行予定(MANGA Watch)

マンガアプリcomico、2027年1月6日をもってサービス終了。購入したマンガはめちゃコミックに移行予定
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NHN comicoは、2027年1月6日23時59分をもってサービスを終了すると発表した。新刊配信や作品レンタルの更新、コイン販売、新規会員登録は8月31日23時59分に停止され、作品販売とレンタルは2026年9月28日23時59分に停止される。購入済みの作品は電子書籍「めちゃコミック」で引き続き閲覧可能。サービス終了後の本棚移行期間は2027年1月7日から4月30日まで。

comicoサービス終了と購入作品の行方/comico終了で注目「買った作品」はどうなる? 電子書籍や動画の「購入」が意味するもの #エキスパートトピ(多根清史) – エキスパート – Yahoo!ニュース(Yahoo!ニュース)

comico終了で注目「買った作品」はどうなる? 電子書籍や動画の「購入」が意味するもの #エキスパートトピ(多根清史) - エキスパート - Yahoo!ニュース
漫画アプリ「comico」が、来年1月のサービス終了を発表しました。スマホ向けのタテ読み・フルカラー漫画を普及させた主要サービスの1つであり、『ReLIFE』『ナルどマ』などテレビアニメ化作品も輩出し

漫画アプリ「comico」が来年1月にサービスを終了することが発表され、特に購入済み作品の一部が「めちゃコミック」へ引き継がれる予定です。電子書籍や漫画アプリの終了時には、購入した作品が読めなくなることが多いため、消費者にとっては重要な問題です。電子作品の「購入」は、実際にはサービス事業者の規約に基づく「アクセス権」を取得することを意味し、サービス終了後の対応は事業者によって異なります。消費者保護のための制度やルールの整備が求められています。

comicoサービス終了と電子書籍の課題/「買ったからずっと読める」とは限らない comico終了が投げかける電子書籍の課題 | おたくま経済新聞(おたくま経済新聞)

「買ったからずっと読める」とは限らない comico終了が投げかける電子書籍の課題 | おたくま経済新聞
電子コミックサービス「comico」が8月17日、2027年1月6日をもってサービスを終了すると発表しました。購入済みの作品については、電子書店「めちゃコミック」へ本棚を移行できるよう準備が進められています。ただし、すべての作品が対象になる...

電子コミックサービス「comico」が2027年1月6日にサービスを終了することを発表しました。購入済み作品は電子書店「めちゃコミック」へ移行可能ですが、すべての作品が対象ではなく、ユーザー自身による手続きが必要です。移行手続きは2027年1月7日から4月30日まで行われ、権利関係により移行できない作品もあります。この事例は、電子書籍の「購入」の概念やサービス終了時の閲覧環境の喪失について、業界全体で再考するきっかけとなるでしょう。

こちらもかなり情報が流れてきた、comico サービス終了のニュースとその関連記事になります。めちゃコミックに移行されるということなので、特に問題はないのかなと思いますが、大きめのサービス終了の話が出ると、いつもセットで閲覧環境の喪失についての意見記事みたいなものが出ますよね。業界全体で再考する必要があるのかな。受け皿があるんだから問題ないようにも思えるんですけどね。何を購入したのか、という話ですからね。

Kindleの機内モードがLibbyの電子書籍延長を無効化/Airplane Mode on the Kindle won’t extend Libby e-books anymore – Good e-Reader(Good e-Reader – The latest news on audiobooks, e-books, e-readers, tablets, and reviews.)

Airplane Mode on the Kindle won't extend Libby e-books anymore
Libby book loans on the Kindle used to be extended by turning

アメリカのユーザーは、OverdriveとLibbyの電子書籍をKindleに直接配信できるが、最近のソフトウェアアップデートにより、機内モードを利用した貸出期間の延長ができなくなった。これにより、Kindle Paperwhite(11世代と12世代)やColorsoft Signature Editionなどのデバイスでこの手法が無効化されている。AmazonとOverdriveはこの問題について公式なコメントを出しておらず、ユーザーは期限切れのLibbyの貸出を読むために再接続が必要になった。

どういうことかと思ったら、小ずるいテクニックの話でした。OverDrive(Libby)から借りた電子書籍をKindle端末に送ることができるそうなんですね。Kindle端末を機内モードにしておけば、返却期限が来ても返却されないというテクニックがあるそうなんです。今回はソフトのアップデートでそのテクニックが使えなくなったという話で、なんというか、まあ微笑ましいと言ってはなんですけれども、ほっこりしました。べつに、しないか。

AIで簡単に電子書籍制作が可能に/書いた原稿を、AIで手軽に電子書籍へ  電子書籍制作支援ツール「AI電子出版エージェント」を提供開始(newscast.jp)

書いた原稿を、AIで手軽に電子書籍へ  電子書籍制作支援ツール「AI電子出版エージェント」を提供開始
ニュースをメディアだけではなくSNSで拡散。ニュース、ニュースリリース、プレスリリース発信サービス

一般社団法人日本電子出版作家協会は、2026年8月18日に電子書籍制作支援ツール「AI電子出版エージェント」の提供を開始します。このツールは、原稿を指定することで主要5電子書籍ストア向けのEPUBを生成し、登録情報も作成します。価格は98,000円で、Claude CodeまたはCodexが必要です。国内の電子書籍市場は成熟期に入り、AIを活用した電子書籍制作の需要が高まっています。

なんかすごいですね。実績があるということなので、品質的とかは実証済みなんだろうなとは思うんですけれども、やっぱり気になるのは、AI のアップデート対応をすぐしてくれるのかっていうことと、あとは修正作業が素人でもできるのかという点ですかねえ。あと、EPUB の仕様が変更されるときとかストア単位でなんかあったときに、速やかにアップデートや対応ができるのかなっていうあたりは気になるところです。

NOVEL DAYS サービス終了のお知らせ/NOVEL DAYS サービス終了のお知らせ|公式お知らせ|NOVEL DAYS(novel.daysneo.com)

NOVEL DAYS サービス終了のお知らせ|公式お知らせ|NOVEL DAYS
NOVEL DAYS サービス終了のお知らせ いつもNOVEL DAYSをご利用いただきありがとうございます。 このたび、NOVEL DAYSは2027年3月1日(月)をもちまして、サービスを終了させていただくことになりました。 長らくご愛...

NOVEL DAYSは2027年3月1日をもってサービスを終了します。ユーザーは2026年11月26日から2027年3月1日までの間に作品をダウンロード可能ですが、サービス終了後はデータが削除され復元できなくなります。作品管理機能は2026年11月13日から停止し、アカウントは他のサイトで引き続き利用できます。

サービス終了の話が続くのは切ないですね。

デジタル海賊行為とマルウェアのリスク/Digital Piracy and Malware: Why Downloading Free Content Can Put Your Devices at Risk – Good e-Reader(Good e-Reader – The latest news on audiobooks, e-books, e-readers, tablets, and reviews.)

Digital Piracy and Malware: Why Downloading Free Content Can Put Your Devices at Risk
eBook piracy is costing US publishers close to 0 million a year,

アメリカの出版社は、eBookの海賊行為によって年間約3億ドルの損失を被っており、ファイル共有サイトやトレントトラッカーが容易に見つかるようになっています。無料でダウンロードしたコンテンツには、しばしばマルウェアが含まれており、ユーザーはそれに気づかずに感染する危険があります。特に、海賊版の書籍は、正規のファイル形式に見せかけたマルウェアを含むことが多く、ユーザーのデバイスに深刻な影響を及ぼす可能性があります。これらのリスクは、WindowsだけでなくMacユーザーにも及び、デジタル海賊行為とマルウェアは密接に関連しています。

純粋なサイト運営者というよりは、マルウェアの開発者たちが「タダで手に入れたい」というユーザーの心理を逆手に取り、海賊版サイトを最も効率的なウイルスのばらまき経路として悪用しているのが実態のようです。実際、違法の海賊版サイト経由で感染したというのは、表に出にくいということもあるかもしれないですね。なんか、二重にも三重にも悪どいな。

図書館自動化管理システムの市場動向と予測/図書館自動化管理システム―グローバル市場シェアとランキング、全体の売上と需要予測、2026~2032|QYResearch(note(ノート))

図書館自動化管理システム―グローバル市場シェアとランキング、全体の売上と需要予測、2026~2032|QYResearch
図書館自動化管理システム:デジタル図書館整備の進展により、自動化管理システムの長期成長余地が拡大 図書館自動化管理システムは、所蔵資料、業務プロセス、利用者サービスをデジタルに管理するソフトウェアプラットフォームであり、一般に統合図書館シス...

図書館自動化管理システム市場は、デジタル図書館の整備により成長が期待され、2025年には約US$847 Million、2032年には約US$1,026 Millionに達すると予測されています。主要な供給者にはEx LibrisやOCLCなどがあり、特にアジア太平洋地域でのデジタル化が市場の成長を支えています。導入形態はクラウドSaaSが中心で、学校図書館が最大の用途を占めています。今後はAIやデータネットワーク効果が競争の鍵となるでしょう。

この需要予測というのは、北米を中心に広がりを見せている自動化システムの導入が、他国などグローバルに広がっていくという話なんでしょうね。市場が大きくなるというよりは、システム環境が整っていくということなのかなと思いました。それと同時に、人もかなり減っていくんだろうなと考えてしまいますね。やはり労働集約的なところがかなりあるとは思うので。

その他のトピックス

書店のDXと書誌データ整備の重要性/書店のDXは書誌データ整備が必須 アマゾンが米国で果たした意外な貢献(日経BOOKプラス)

書店のDXは書誌データ整備が必須 アマゾンが米国で果たした意外な貢献
書店が姿を消している原因として、アマゾンの存在がやり玉に挙げられることが多いのですが、一方で、米国ではアマゾンの要求に応える形で、出版社は書誌情報が洗練され、結果として、業界のDXが進み、サステナブルに変化した、という実績があります。

日経ビジネス電子版の連載企画「書店再興」を基にした新刊『書店再興 まちの本屋さんのゲームチェンジのために』が発刊。PubteXの渡辺社長は、書店業界の持続可能化には書誌データの整備が不可欠と強調。米国の事例を参考に、データ活用による出版流通の効率化と返本率の低下を目指す。データの標準化が進む海外に対し、日本の書誌データには課題が多く、改善が求められている。

サブタイトルが結構効いてますね。ちょっとやられた感があります。

私がニュースレターで「紹介しない記事」を決めている理由|アヨハタ(note(ノート))

私がニュースレターで「紹介しない記事」を決めている理由|アヨハタ
メディア関連ニュースのまとめ|アヨハタ|notenote.com 週3回ぐらいメディア関連ニュースのまとめ、というニュースのキュレーションをしています。これをベースにニュースレターのPublidiaをつくっています。 このメディア関連ニュー...

アヨハタ氏は、週3回のメディア関連ニュースのキュレーションを行い、ニュースレター「Publidia」を運営しています。彼は、紹介しない記事の基準を設けており、プレスリリースの焼き直しや、読者にとって重要でないテーマを除外しています。また、業界のニュースを網羅的に見たい人には他のニュースレターを推奨し、自身のキュレーションが役立つことを目指しています。最近では、有料会員向けの記事も増え、読者が増加していることから、取り組みが正しいと感じています。

そうですね、私もメジャーでど真ん中の業界的にはとても大きいニュース(例えば大手チェーン店の旗艦店が開店、あるいは閉店など)を当たり前に切り貼りしようとして、「あ、違う違う、これじゃなかった」と取り消すことが今でもちょこちょこあります。ニッチを狙うというよりは、自分の興味分野は自分で探してかないと情報に辿り着かないから掘る、というのを個人的にやっていたことで、その延長なので、そこからブレるとそもそも意味ないですもんね。アヨハタさんのお名前のクレジットをはじめてみたのはブクログ、じゃなくて読書ログアプリだった、あれなんだっけ思い出せない。ぐらい昔だったですね。長いですね。

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