お盆も更新しています。ただし週明けの新規ネタ拾いはストップしています。あと今気づいたんですが、アイキャッチ画像の日付が間違っています。困ったもんだ。←画像を間違ってアップしておりました。なんでもございません。
海外版権・各国ブックフェア・翻訳
エージェントビジネスモデルの変化とその影響/Agent Business Models May Be Shifting: What I Fear Will Happen | Jane Friedman(Jane Friedman)

近年、文学エージェントの数が増加しており、2023年から2025年にかけて新たに発表されたエージェントの数は2022年の倍以上に達しています。アメリカ文学エージェント協会(AALA)は、メンバーシップ要件を緩和し、エージェントが著者サービスから収入を得ることを許可しました。この変化は、エージェントと著者の関係における権力の不均衡を生む可能性があり、特に初めての著者にとっては注意が必要です。著者はエージェントを選ぶ際、ビジネスモデルを慎重に評価することが求められています。
これはねえ、ポイントが多いので別途深掘りしたいと思いました。欧米系のエージェントと東アジア系のエージェントってどこを向いて、誰のために何をやるかが違うんでね。プレイヤーが増えて何が起きるか、極東目線では想像に余るものがあります。
アナンケ文学祭が語る力への真実/A Virtual Publishing Conference That Speaks Truth to Power – Publishing Perspectives(Publishing Perspectives)

アナンケ文学祭は、南アジアやその周辺から作家、出版社、学者を集め、グローバルな混乱の時代における重要なテーマを扱うオンラインイベントです。創設者のサビン・ムザッファルは、女性の業績に焦点を当て、デジタル空間で若い女性を支援することを目指しています。今年の祭りは8月に開催され、女性翻訳月間に合わせたパネルが用意されています。著名なスピーカーには、サハナ・アフメドやミーナ・カンダサミが含まれ、文学と出版の未来について議論します。
そうですね、あとはこれまでコンテンツの拠点ではなかったところからの発掘とスポットライトを当てるシナリオもありますね。プロデュースですね。私も音楽はあちこちのを聴いて、言葉の違いも音として楽しいなあ、と思いますがたとえばベトナムの作家の小説とか読んだことはないもんなあ。面白くなるですよねこの辺って絶対。
権利報告:2026年8月3日の週/Rights Report: Week of August 3, 2026(PublishersWeekly.com)

Stephanie PittsがPutnamでJennifer Duganの『It’s (Not) the End of the World』を取得。17歳のKatieは、地球の終わりを告げる小惑星のニュースを受けて、永遠の恋人に愛を告白するが、予想外の結果に直面する。Carina LiconはHenry HoltでAnna Mercierの『Scatter the Night』を購入。工場で働く少女が魔法のパーティに誘われ、死んだ家族と再会する物語。さらに、HarperCollinsではSandra Proudmanの『Horchata & Hearts』が取得され、心の傷を抱えた少女がメキシコでの夏を過ごす様子が描かれる。その他、多数の新作が発表され、2027年から2028年にかけての出版が予定されている。
へへへ、「17歳のKatieは、地球の終わりを告げる小惑星のニュースを受けて、永遠の恋人に愛を告白するが、予想外の結果に直面する。」もう、たまらないねこのまとめは。映画のプレビューとショート動画って相性いいと思いますけど(詳しくないけど多分今時そうですよね)小説でもそういう触れ込みのショート動画っていいんじゃないかなあ、権利獲得!みたいな。
香港ブックフェア、人知れず進む選別と増える「地雷」 – 日本経済新聞(日本経済新聞)
2023年7月に開催された「香港ブックフェア」は、関連イベントを含め約99万人が訪れ、前年比1割増の盛況を見せた。1990年に始まったこのフェアは、言論の自由を背景にした出版業の繁栄を象徴している。しかし、2020年の香港国家安全維持法施行以降、出版物に対する統制が強まっており、かつてのように敏感なテーマを扱う書籍が購入される状況は変化している。
香港ブックフェアは穏やかでないタイミングで開催され、大丈夫かなと思っていたら盛況との報が出て、それとこれとは別なんかい、などとそれはそれで拍子抜けしたりして、やっぱりニュースだけではわかんないところだよなあと、そっちを実感していたところでした。もともと「色々あった」お土地柄、誰とはいわずですが目を配り続けていただけたらと思います。はい、お前がいうな案件ですが。
世界各国の出版ニュース
ロシアの攻撃でウクライナの書籍生産が1ヶ月で3分の1消失/Russian attacks wipe out a third of Ukraine’s annual book production in a month(The Bookseller)

ロシアの攻撃により、ウクライナの年間書籍生産の3分の1が1ヶ月で消失した。この影響は書籍業界に深刻な打撃を与えており、業界関係者はこの状況を憂慮している。ウクライナの出版業界は、戦争の影響を受けながらも、持続可能な方法での復興を模索している。
まだ活動が成り立っていることそれ自体がすごいと思ってしまうのですが、わからないことが多すぎるので割愛します。TIRMでアポ入るかな?ないか。
ウクライナの出版業界へのロシアの攻撃と国際会議の開催/Around the Book World: August 3, 2026 – Publishing Perspectives(Publishing Perspectives)

2026年8月3日の国際出版界の動向をまとめた記事では、ウクライナの出版業界がロシアの攻撃を受け、家族経営の書店や図書館が被害を受けたことが報告されています。また、ブラジリアでの2028年世界図書館情報会議の開催が決定し、シャルジャの書店会議が9月に開催されることも発表されました。さらに、韓国では若い世代が読書ブームを牽引している一方、アメリカの文学エージェントが倫理規定を改訂するなど、各国で出版業界の変化が見られます。
カルロさんは今週も夏休み中です。どこに行かれているのでしょう。「アメリカの文学エージェントが倫理規定を改訂」これは冒頭で紹介した記事ですが、やっぱり気になります。
『本とは何か』を、業界の外に決められる前にー”本”や読書の定義が拡張するなか、フランスの動きが気になる|mizuho furuhata(note(ノート))

フランスで「本とは何か」を巡る議論が始まり、税務当局が軽減VATの対象となる「本」の定義を見直しています。新たな定義では、知的創作物としての条件が求められ、電子書籍やオーディオブックも含まれます。フランスの読書政策は、税制や書店維持、読書機会の創出を一体的に考える姿勢が特徴で、今後のAIの扱いについても注目されています。
コンテンツ・IPという言葉をみない日はない状態ですが、IPとはなにかと十分に人に説明できるかという自信もない。あ、私は、です。そもそもがどっからかの話って大事よね、と思ったです。
Amazon一強を変える Bookshop.orgが独立系書店へ80億円還元したモデルの全貌 | DIGIDAY[日本版](DIGIDAY[日本版])

ECサイトのBookshop.orgは、2020年にサービスを開始し、Amazonからのシェア奪取と地域書店への利益還元を目指している。創業者のアンディ・ハンター氏は、独立系書店の重要性を強調し、パンデミック中に書店に収益源を提供した。2021年には好調だったが、2022年に規模が縮小。2024年には売上がパンデミック期を上回る見込みで、電子書籍販売も開始。書店への還元額は2026年に5000万ドルに達する見込み。
何がすごいって最初からミッションが明確だったですよね。コロナ明けてからのものすごい巻き込み力、リリースの一発一発の的確さとスピード。毎回見出しチェックしてはいちいち簡単していました。カンブリア宮殿に出てください。
DADAN、海外市場への電子書籍配信を加速させる新たな体制を構築(VOIX)
DADAN株式会社は、出版社の海外展開を支援するためにグローバル配信体制を強化しました。これにより、マンガ翻訳や配信ファイル制作を通じて、世界100以上の国・地域にある150以上の電子書店や10万館以上のデジタル図書館への配信が可能になります。DADANは、翻訳から運用までを一元化し、出版社の負担を軽減することで、海外市場へのスムーズな進出を支援します。今後はマンガだけでなく、他のジャンルにもサービスを拡大する予定です。
出版社でなくてもできる、っていることでもあるよね、とも思いましたよ。
ベトナムで初めて日本コンテンツの海賊版サイトを刑事摘発 | 一般社団法人コンテンツ海外流通促進機構(CODA)(一般社団法人コンテンツ海外流通促進機構(CODA))

ハノイ市公安経済警察部が、日本の映画・アニメ・ドラマを無断配信していた海賊版サイト「Phim Nè」の運営者を刑事立件した。CODAの後藤理事は、これはベトナムにおける日本コンテンツ保護の重要な前例であると述べた。ベトナムは海賊版の発生率が高く、CODAの調査では74.2%が海賊版を利用していることが明らかになっている。今回の摘発は、知的財産権侵害の撲滅を目指すキャンペーンの一環であり、今後の権利保護の強化が期待される。
「ベトナムは海賊版の発生率が高く」台風みたいなこといってる。
トランプ政権の新ガイダンスが学術界に与える影響/Proposed Trump Administration ‘Guidance’ Alarms Researchers, Scholarly Publishers – Publishing Perspectives(Publishing Perspectives)

トランプ政権が提案した新しい連邦助成金ガイダンスは、学術出版や研究に深刻な影響を及ぼす可能性がある。特に、政治的任命者による助成金のレビューや国際協力の制限が含まれ、学術団体や出版の支援が弱体化する懸念が広がっている。約50万人の公的コメントの大半が批判的であり、特に出版費用や会員費用に関する新たな制限が学術コミュニケーションに大きな打撃を与える可能性がある。学術界からは強い反対の声が上がっている。
こういうのって情報として流れていっちゃいがちですけどこわいですよね。自国事情はわかっていませんが学術的な投資は優先度高めでお願いします。



コメント