なんつうんだろう、世の中的にはAIの凄さと進化にすげえなって情報も多いけど私たち的には五分五分な感じよね。なんならここは「時を戻そう」みたいな話が多かったりね。いや、本当に個人的には抜群に面白いし複数のAIに課金しているぐらい前のめりなんだけど、業界的にはさ「こんなものなかった方が幸せだった」とやっぱね、なんでこんなモンスターが生まれてしまったのだろうと思ったりしますよねー。え、みなさんどうですか?←昨夜泥酔してこのようなことを書いていました。特に補足したり弁解することはないんですけど記憶にないです。
AIによるコンテンツの収集と学習
[アゴラ]東 慎太郎:Anthropic著作権訴訟が15億ドルで和解:スキャンは合法だが海賊版は違法(アゴラ 言論プラットフォーム)

米AI企業Anthropicが、書籍の海賊版を利用したとして作家らから訴えられた集団訴訟で、15億ドル(約2400億円)の和解が承認された。和解対象は、海賊版電子図書館から取得した48万2460作品。裁判所は、Anthropicが正規購入した書籍をスキャンした行為はフェアユースと認定したが、海賊版の収集は法的に異なる行為と指摘。
はい、まったく。
オランダの古書店主が受けたAI関連の大口注文(itmedia.co.jp)

オランダ古書店主デ・フリース氏が、AI企業「2077AI」からの大口書籍注文の依頼をスパムと判断し無視した。依頼には3000件以上のISBNが含まれており、主に2020~2021年に発行された学術書がリストアップされていた。氏は、同様の依頼を受けた他の古書店も詐欺だと考えたと語る。AI企業が高品質な文章を求めている時期と重なっているが、依頼の詳細は不明であった。
そうですよね、町のお寿司屋さんで「上寿司出前100人前急ぎね」みたいな感じですよね。少なくとも知らない人からメールで大量に注文、という商いではないでしょうし。海賊版で手に入らないものは中古で、とコスト感覚には鋭いようでございます。
プリンストン大学出版局がCashmereとAIライセンス契約を締結/Princeton University Press Partners with Cashmere on AI Licensing(PublishersWeekly.com)

プリンストン大学出版局(PUP)は、AIコンテンツライセンスプラットフォームのCashmereと提携し、著作権に準拠したAIプラットフォーム向けに同社のカタログを提供することを発表しました。この契約により、PUPはライセンス対象のタイトルと条件を管理し、Cashmereの「ノーLLMトレーニング」モデルが既存のライセンス基準に沿った形での利用を可能にします。PUPのクリスティ・ヘンリー氏は、このパートナーシップがAIアプリケーションへのコンテンツ提供を透明性と倫理に基づいて行うためのインフラを提供すると述べています。
OUPはエージェント、PUPはCashmereとOUPと提携してコンテンツをAI活用のために提供。Cashmereとの関係ではLLMではなくRAGによるコンテンツの参照とのことで。いやはや自分で書いててよくわからなくなってきました。
出版に関わるAIサービス・提携ビジネス
教皇がAI規制に関する倫理的アプローチを提唱/’Clarity of Thought and Responsibility’: Can the Pope Move the Needle on AI Regulation? – Publishing Perspectives(Publishing Perspectives)

教皇レオ14世が5月の回勅でAIの倫理的な未来に関する重要な議論を展開し、世界の指導者に「明確な思考と責任」を持って行動するよう呼びかけた。回勅は42,000語に及び、AIの環境への影響や戦争における役割、技術の急速な進展と倫理的枠組みの必要性について言及。AIが人間の判断や創造性を弱める可能性や、データの不平等な分配についても警告している。教皇は、AIの設計において社会的正義が重要であると強調し、技術が人間に優しいものであるべきだと述べた。
書籍としても発売される予定とのこと。確かに一冊分たり得るボリュームですね。教皇ならではの宗教的な見解というよりは広い視野でとてもバランスの取れた論文という印象がします。
EUでAI生成コンテンツに識別表示が義務化、8月2日適用開始 – shiritomo | Xで話題のテックカルチャーメディア by Hashout(shiritomo)

2026年8月2日より、EU域内で生成AIコンテンツへの表示義務が始まりました。対象はディープフェイクや合成音声・映像で、違反時には最大1500万ユーロの制裁金が科されます。新ルールは、AIが作成したことを明示する透明性義務に基づき、チャットボットや公共性の高いテーマに関するコンテンツに適用されます。日本でも2027年から同様の開示義務が予定されており、EUの規制がグローバルスタンダードになる可能性があります。
うわ、って思いましたね。悪質なフェイクとか騙すようなものはもちろん良くないと思いますし、それで何かを侵害するのはもってのほかだと思いますけれども、GDPR がそうであったように、適用範囲が非常に広いので恐ろしいな、ディープフェイク並みに怖いな、というのが第一印象でございます。
EU、生成AIコンテンツに識別表示義務 禁止行為なら制裁金63億円 – 日本経済新聞(日本経済新聞)
欧州連合(EU)は、人工知能(AI)規制法に基づき、AIが生成したコンテンツに識別表示を義務付ける規定を8月2日から適用すると発表した。禁止されたAI利用を行った場合、最大3500万ユーロ(約63億円)の制裁金が科される。対話型AIでは利用者にAIとのやりとりであることを知らせる必要があり、ディープフェイクにはAIによる表示が求められる。規制執行は信頼できるAIの実現に向けた重要な一歩とされている。
日経記事も追加ですが、EU ならではの怖さは上の方の記事の方がより細かいので、参照ください。
アメリカの作家団体が公開したAI契約条項が、すばらしく現実的だった|矢澤竜太 / Ryuta Yazawa /LYE(note(ノート))

アメリカの作家団体Authors Guildが公開したAI契約条項のひな形は、著者の権利を守るために非常に具体的で現実的です。作品をAI学習に使用する際の収入分配や、著者の同意が必要な利用方法が明確に整理されています。この条項は、AI利用に関する契約交渉を容易にするためのもので、著者と出版社の双方の行動を制限する内容も含まれています。
Authors Guildが公開しているAI契約条約のひな形がすばらしいという翻訳者・文筆家である筆者の記事です。この、ひな形を解説してくださっているのですが非常にわかりやすいので是非読んでみてください。出版社にとっては厳しいな・・という部分もありますが、これが一つの基準として参照されるのはのはあるでしょうねえ。
AI著作権問題に対する業界全体の解決策を求めるブライアン・マレー/Brian Murray Addresses AI Authorship Issues(PublishersWeekly.com)

ハーパーコリンズのCEOブライアン・マレーは、AIによる著作権問題についてのインタビューで、AIが関与したとされる書籍が著作権の対象外になる可能性があると警告した。特に、AI支援の書籍が公共の領域に属する可能性があることが法的な問題を引き起こすと述べた。マレーは、AI検出ソフトウェアでは解決できないとし、著者や出版社が協力して人間による執筆を証明するためのベストプラクティスを確立する必要があると強調した。
AIが執筆に関与されたコンテンツが著作権の範疇にあるか、についてはもちろん程度問題もあるでしょうが、話としては定まっていないというか、渦中にあるというのは間違いないところなんでしょう。AIかどうかの判定もおそらくイタチごっこでしょうし、テクノロジーが進めば進むほど人間の判断が及ばなくなって、遠いものになってしまうであろうことを考えると、しばらーくはこんな感じの膠着が続きそうですねえ。
韓国の電子書籍サービス、AI翻訳を明示せず終了…購入者に全額返金(KOREA WAVE) – Yahoo!ニュース(Yahoo!ニュース)

韓国の電子書籍定額制サービス「本泥棒」が、AI翻訳を使用していたことを明示せずにサービスを終了することを発表した。運営側は、翻訳の品質問題や消費者への情報開示の不備を受け、全額返金を決定。文学の価値を反映できなかったことを反省し、AI技術導入における倫理と透明性の重要性が浮き彫りとなった。
電子書籍のまとめの時も書きましたけれども、AIを使ったことが悪かったという話というよりかは、翻訳の質が悪かったというのが本質なんじゃないかなと思います。それ以上に「本泥棒」というサービス名がすんごい気になってしまうのは、私だけではないでしょう。ひょっとして、これもAI直訳に過ぎるのかもしれません。
noteはAI時代の「コンテンツ流通インフラ」になる。CEO加藤貞顕×CSO深津貴之が語るエコシステム戦略|note株式会社(note株式会社)

noteはAI時代に向けた戦略転換を進め、1248万人の会員と8209万件の公開コンテンツを持つプラットフォームとして成長を続けています。CEO加藤貞顕とCSO深津貴之は、クリエイターと企業が共に成長するエコシステムを目指し、AIを活用したコンテンツ流通インフラの構築を進めています。AIによるコンテンツの分類や読者への最適化が進む中、noteは信頼を基にした収益モデルを強化し、業界全体の取り組みとして生成AIの社会実装にも関与しています。
AIがかけ合わさることで自社ビジネスにどういうチャンスが生まれるのか、という理解が早くからできていて、ふさわしい提携の手を打ったということが大きいんだろうなと、雑ですが思います。とともに深津さんみたいな人がいることの価値が、無限大に大きくなりうるということでもあります。あらやだ無限大ですって。
AIと著作権・その他
AIと著作権問題に揺れる出版業界/A Tale of Two Seven-Figure Deals(The Self-Publishing Advice Center)

最近、AIを利用した著作活動に関する疑惑が高まっている。特に、H. M. Wolfeの『Daggermouth』が60%がAI生成であるとの研究結果が発表され、彼はSimon & Schusterと7桁の契約を結んでいるが、出版社は彼を支持している。一方、Jerry Faladeのデビュー作『Call Me, I’ll Hide the Body』はAI支援の可能性から契約が解除された。これらの事例は、AIが市場に与える影響や著者の信頼性に関する複雑な問題を浮き彫りにしている。
60%とか出るんだ!ここに関するズレはちょっと笑ってしまうけど傷つきそうだなあ、いわれたら。凄まじい事前の壁打ちは含まれるか、とかねえ。結果のテキストだけでもないんですけどねえ、そういう話ではないんですねえ。
AI生成ストーリーが人間の作品より高評価/AI-generated stories rated higher than human-written ones in new study(The Bookseller)

新たな研究によると、AIが生成したストーリーは人間が書いたものよりも高い評価を受けたことが示されています。この結果は、AI技術の進化が文学や出版業界に与える影響を考える上で重要な示唆を提供しています。業界の専門家たちは、この結果を受けてAIの活用方法について議論を深める必要があるとしています。
心理戦になっていませんか?そんなことない?
AI疑惑で小説がキャンセルされたナイジェリア人作家の今後/After the Cancellation of ‘Call Me, I(PublishersWeekly.com)

ナイジェリア人作家ジェリー・アデダヨ・ファラデの小説『Call Me, I’ll Hide The Body』がAI使用の疑惑によりキャンセルされた。彼は、作品が人間によって書かれたことを主張し、過去のメッセージを証拠として提示。出版業界では、AIに関する懸念が高まっており、特に黒人作家に対する偏見が指摘されている。ファラデは、今後の対応を模索しつつ、支援者への感謝を表明。業界は、AIに関するポリシーの整備を迫られる可能性がある。
偏見といえば画像の学習でもありましたね。Google フォトの画像認識AIが黒人の写真を「ゴリラ」と誤認識した問題。あれが10年ぐらい前として、学習素材の偏りとかがいわれたわけですが、今回はどちらかというと人の偏見なのかな?
AIを巡る出版業界の騒動/Do Androids Dream of Best-Sellers?(The Hollywood Reporter)

小説『Call Me, I’ll Hide the Body』が14社の出版社から入札を受け、最終的にマクミランのミノタウルから240万ドルで契約されるも、著者がAIを使用したとの疑惑から契約が破談となった。著者のジェリー・ファラデはAI使用を否定しているが、出版社はAI生成の可能性を懸念している。過去にも同様の事例があり、AI検出器による誤検出の問題も指摘されている。出版業界では、作品の質と著作権の問題が議論されている。
もう少し引っ張りそうですねえ。



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