海外版権・各国ブックフェア・翻訳
《36》ソウル国際図書展2026へ【前編】|高瀬美菜|韓国在住ライター(note(ノート))

2026年6月24日から28日まで、ソウル・江南のCOEXでソウル国際図書展が開催され、18か国から538社が参加。約15万人が来場した。チケットはNAVERで販売され、アーリーバードは争奪戦だった。作家たちのトークでは、子育てと執筆の両立についての悩みが語られ、特にキム・ナヨンさんが自身の経験をシェアした。ファン・ボルムさんの新作小説が来年日本で翻訳出版されることも発表された。
ソウルブックフェアの熱狂、昔と変わっているのか体験してみたいなあ。。
【最新号案内:2026年7月30日号】Gakken、拡大する完本輸出事業/北米中心に海外向け商品、自社で企画・編集から製造管理(新文化オンライン – 出版業界唯一の専門紙)

Gakkenの完本輸出事業が業績を伸ばしており、国内商品の海外版やオリジナル商品を自社で企画から編集・翻訳・製造管理まで行い、北米などへ輸出している。このスキームにより販売規模に応じた収益を得られ、自社ブランドのプレゼンス向上にも繋がる。
高い高いといっても国際相場では高くないということか。そうだそうだ。
アルファポリス、英語版漫画の「紙書籍」を北米圏ほかグローバル市場で直販開始 自社IPのライセンスを保持したまま海外流通網を開拓 | gamebiz(gamebiz【ゲームビズ】)

アルファポリスは、2026年7月28日から英語翻訳版の漫画「紙書籍」を北米圏で発売することを発表した。発売予定のタイトルには「いずれ最強の錬金術師」や「最後にひとつだけお願いしてもよろしいだろうか」などが含まれる。自社でライセンスを保持しつつ、海外流通網を構築することで、グローバル展開と利益率の最大化を目指す。これまでのデジタル配信の実績を基に、紙書籍の展開に乗り出す。
これもそういうことなのですね。為替が勝る。昨日の円買いのニュースはどこまで影響するのか。
翻訳者への賛辞(publishingperspectives.com)

文学翻訳は文化的インフラへの投資であり、すべての出版市場に適用できる公共財であるとされています。言語の領域に関係なく、翻訳は異なる文化を結びつける重要な役割を果たしています。翻訳者は、私たちを世界中に運ぶ架け橋としての役割を担っており、その重要性が再認識されています。
AIができるけどまかせられないものの象徴ですね。
グリーHDの子会社DADAN、出版社の海外展開を支援するグローバル配信体制を強化 翻訳から海外配信まで一気通貫で支援 | gamebiz(gamebiz【ゲームビズ】)

グリーホールディングスの子会社DADANは、出版社の海外展開を支援するため、グローバル配信体制を強化した。マンガ翻訳から配信までを一貫して支援し、世界100以上の国・地域の電子書店やデジタル図書館への配信を可能にする。これにより、出版社は煩雑な各国対応をDADANに任せ、作品づくりに集中できる環境が整った。翻訳・制作を含む支援は現在マンガを中心に行われ、今後他ジャンルにも拡大予定。
世界各国の出版ニュース
書店のビジネス税軽減を求める書店協会/Booksellers Association calls on government to cut business rates for bookshops(The Bookseller)

書店協会は、政府に対して書店のビジネス税を軽減するよう求めている。書店業界の専門家たちは、税負担の軽減が業界の持続可能性に寄与すると考えており、政府の対応を期待している。
英国も。パンのみでは生きられないので書籍もね。
海外マンガ出張編集部は本当に才能に届いているかーードイツから考える|Kataho@フランクフルト(日経COMEMO)

海外のマンガ出版社が才能を求める動きが活発化しています。KADOKAWAが米国の「アニメエキスポ」に参加し、ドイツのドコミでもマイナビ出版が新人発掘を進めています。しかし、現地クリエイターの課題は多様で、情報不足が指摘されています。インディー作家は日本の出版社との接点を求めており、現地出版社との協力やイベント参加の拡大が重要とされています。経産省の新助成制度「IP360」も始まり、戦略的なアプローチが求められています。
アンテナ問題ですね。
ポーランド作家協会が著作権料の規制を求める(publishingperspectives.com)

ポーランド作家協会は、出版業界で最も脆弱なリンクとして市場の圧力から保護されるよう、国家に支援を求めていると声明を発表しました。彼らは、長年にわたり市場の厳しい圧力にさらされてきたことを強調し、著作権料の規制を求めています。
著者が業界で最も弱い立場にいて、相場通り印税を受け取っている人がほとんどいない、という状態とのこと。一方で、出版社の苦しい立場も述べられています。わかります。
ハシェット、厳しい市場環境にもかかわらず堅調な業績を報告(publishingperspectives.com)

2026年7月28日の決算発表で、ハシェットの会社関係者は「上半期は堅調だった」と報告しました。全体的には出版市場が軟調であるものの、同社は最近承認されたアンスロピックの和解金から substantialな利益を得る見込みであることを確認しました。
きのこちゃんの翻訳とまとめでは「ハシェット」になるんですよね。あと今気づいたのですが「アンスロピック」になってる。まあ、AIなので揺らぐわけですけど。というわけでそのままいきます。
Substack、日本市場への進出を強化/Substack deepens Japan push as publishers fight for creators(Nikkei Asia)
米国のオンラインメディアプラットフォームSubstackは、日本市場でのビジネス拡大を目指している。新たに任命された日本の責任者は、Substackがクリエイターにグローバルなオーディエンスへのアクセスを提供できると強調している。Substackは、元ByteDanceの幹部を地元パートナーシップのリーダーとして採用し、日本のクリエイターが新しいオーディエンスにリーチできるよう支援することを目指している。
どうでしょう?note vs Substackみたいになるのでしょうか。noteがこれだけ普及できる市場ですからねえ。
中国のネット小説サイトがAI小説対策を強化、読者からは「AI小説を読むのは時間の無駄」との声も(GIGAZINE)

中国のウェブ小説プラットフォームが、AI生成小説への投稿制限や審査強化を進めている。読者からはAI作品の品質低下に対する不満が高まっており、主要企業が対策を講じている。AIツールの利用が増える中、作品の本物らしさを損なうリスクと生産性向上のバランスを取ることが求められている。特に「Jinjiang」では、AI利用を資料調査や校正に限るよう求め、通報制度も導入している。
中国ではAI創造物に比較的寛容なのかなと勝手に思っていましたが、そうでもないんですね。玉石混交は前提として、全体の質が低くなることは歓迎できないですよねえ。
激動のフランス左派出版界|KiokaCy(note(ノート))

フランスとベルギーの左派独立系出版社が、書籍取次会社マカサールの経営破綻危機に直面している。約200社の出版社が存続の危機にあり、著者や書店、読者を含む出版エコシステム全体に影響が及ぶ可能性がある。マカサールの崩壊は、出版業界の寡占化やデジタル化の影響を受けた結果であり、独立系出版社の未来が懸念されている。多くの出版社が新たな取次への移行を余儀なくされ、業界の多様性が失われる危機に直面している。
なんでとりわけ左派が?と不思議だったんですが、左派系出版社を積極的に応援する取次だったのですね。専門取次に近い感じなのかな、だとしたら頼みの綱であった出版社もおおいでしょうね。。
「扇動的な本」販売の書店閉店 香港:時事ドットコム(時事ドットコム)

香港・旺角地区で、扇動的な書籍を販売したとして摘発された独立系書店「留下書舎」と「田園書屋」が事実上閉店した。両店は中国や香港政府に批判的な書物への統制が強まる中、営業を続けられなくなった。留下書舎は営業停止を告知し、田園書屋もSNSで営業終了を発表した。
ブックフェア絡みで注目が集まる中摘発に批判が集まるのかなと思っていましたが、そういうことにはなりませんでした。
「おとぎ話本読んでくれる乗組員姉」…韓進グループ5社の航空会社が声の才能を寄付しました – MK(매일경제)

大韓航空を含む韓進グループの5社が、声の才能を寄付するキャンペーン「ベッタートゥモロスタジオ」を実施。客室乗務員や職員が童話本を録音し、視覚障害児童や多文化家庭の子供たちに配布するオーディオブックを制作。英語学習にも役立つ内容を追加し、地域社会との共生を目指す活動となっている。
これ、いい話ですよね。デバイスがどのようなものかが気になります。
『本とは何か』を、業界の外に決められる前にー”本”や読書の定義が拡張するなか、フランスの動きが気になる|mizuho furuhata(note(ノート))

フランスで「本とは何か」を巡る議論が進行中で、税務当局が軽減VATの対象となる「本」の定義を見直しています。新たな定義案では、知的創作物としての条件が示され、紙の本だけでなく電子書籍やオーディオブックも含まれます。フランスの読書政策は、税制や書店維持、読書機会の提供を一体的に考える姿勢が特徴で、日本の軽減税率導入の難しさとの対比が浮かび上がります。
これは注視したいです。「本の定義」という正面議論がいいですね。



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