今週のピックアップ
書店議連・斎藤健会長が文化庁に激、書店振興策は「本来、文化庁がやるべきこと」 – 新文化オンライン(新文化オンライン – 出版業界唯一の専門紙)

「街の本屋さんを元気にして、日本の文化を守る議員連盟」(書店議連)は7月8日に総会を開催し、経済産業省や文化庁などが書店振興策の進捗を報告した。斎藤健会長は文化庁に対し、具体的な行動を求め、「本来、文化庁がやるべきこと」と強調した。また、書店商業組合連合会の矢幡会長は、書店の課題解決や再販契約書の改訂支援を要望した。
ど真ん中の業界ネタはあえてご紹介していませんが、今回はこちらにしました。
デジタルブックトピックス:
オーディオブック・ポッドキャスト・音声関係
Audibleの調査結果、オーディオブック利用者の77.6%が年間6冊以上読書/Audible、1万人対象の「”聴く読書”の実態・意識調査」結果を発表。オーディオブック利用者の77.6%が年間6冊以上読書と回答 | AUDIO MARKETING INSIGHTS(AUDIO MARKETING INSIGHTS)

Audibleが実施した「”聴く読書”の実態・意識調査」によると、オーディオブック利用者の77.6%が年間6冊以上読書していることが明らかになりました。非利用者の55.6%は年間1冊以下と回答。利用者の84.5%が読書時間が増えたとし、通勤・通学中の利用が多いことが分かりました。
このタイミングで続々と調査レポートが出るのはなぜなんでしょう。
「抱っこ以外の選択肢が増えたのが嬉しい」育児中のオトバンク社員が『赤ちゃんがすぐに寝る音』を試してみました|オーディオブック配信 audiobook. jp(オーディオブックJP)公式(note(ノート))

育児中の社員に『赤ちゃんがすぐに寝る音』を試した感想を聞いた。育児における寝かしつけの悩みを抱える山田さんは、音源を使うことで抱っこの時間を減らし、選択肢が増えたことに喜びを感じている。音声だけの特徴が赤ちゃんの集中を助け、audiobook.jpの便利さも評価されている。
SNSで話題の千葉音声研究所制作「赤ちゃんがすぐに寝る音」がaudiobook.jpで累計5万ダウンロードを突破!(プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES)

「audiobook.jp」で、一般社団法人千葉音声研究所制作のオルゴール楽曲「赤ちゃんがすぐに寝る音」が累計5万ダウンロードを突破しました。この楽曲は赤ちゃんの寝かしつけをサポートするために制作され、SNSで話題を呼びました。
続報が出ていますね。 無料ということでのひろがりもあるのでしょうが、 朗読コンテンツ以外の実用的な音声コンテンツが話題を呼ぶというのは、 ジャンルのすそのを広げるので、とてもいいなと思いました。
radikoが“聴く観光”に参入、無印が音の激戦区へ、そしてイーロン・マスクの音声AI|音声配信市場ニュース 2026年7月第1週|クリエイターエコノミーニュース|音声配信(note(ノート))

radikoが位置情報連動型の観光音声ガイド「radiko audio Guide」を発表し、無印良品が初のワイヤレスオーディオを発売するなど、音声市場が活性化しています。また、xAIがノーコードで音声AIエージェントを構築できる「Voice Agent Builder」を公開し、音声広告の効果も向上しています。
遠くの放送局のコンテンツが聞ける有料サービスがありますが、人の位置ベースでコンテンツを連動させるという逆の発想は面白そうですね。
Bookshop.orgがオーディオブック販売を開始/Bookshop.org to sell audiobooks to support indies ‘in all formats’(The Bookseller)

Bookshop.orgは、インディペンデント書店を支援するために、すべてのフォーマットのオーディオブックを販売することを発表しました。Bookshop.orgは、書店や出版社と連携し、オーディオブックの販売を通じて、インディペンデント書店の収益を向上させることを目指しています。
すごいですね。張り付いてチェックしているわけではありませんが、こちらのニュース記事を何度ご紹介したことかと思います。電子書籍の販売についても話題になっていましたが、オーディオブックについても続々と広がっているようです。そして、独立系書店とのエコシステムが太くなっているということになります。
AI時代に価値が高まる「聴く力」を仕事に。Podcast MC育成講座が始動(Audiostart News)

このプログラムでは、3ヶ月間で番組企画からインタビュー実践までを学び、AI時代に求められる「聴く力」をキャリアに活かす内容です。受講生はポッドキャスト番組を企画し、実際にゲストを招いてインタビューを行いながら、必要なスキルを身につけます。
その人ならではの情報や面白い話を聞き出すことはAIにはできないと、某有名編集者も語っていました。そういう意味で、このポッドキャストのMC養成講座の肝が「聴く力」は非常に興味深いですね。このコンテンツを学習させたらどうなるのかという意地悪な考えも少し浮かびました。
オーディオブックの読み手の選び方|オーディオブック制作のための…(note)

長時間のリスニングに耐えられる技術や、リスナーを引き込む能力が求められます。ノイズが多いプレイヤーや、モチベーション依存の収録ではコストが増大します。選考基準として、ノイズの少ない録音や、連続読みに耐えられる技術を確認することが重要です。
声や演技力だけで選ぶとプロジェクトが失敗する可能性が高いです。このくだりには驚きましたが、確かに収録から編集までには相当な工程があります。スムーズに活かせるテクニックは、特にコスト面で大きく影響することは、私のような素人でもなんとなく想像できます。
電子書籍・コミック・リーダー端末・アプリ
“書く”ことで“考えて”アイデアを生み出すビジネスマンを町田啓太さんが熱演!「Kindle Scribe Colorsoft」新WEB CM「考える人は、書くを止めない篇」7月9日(木)より公開(プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES)

町田啓太さんを起用した新WEB CM「考える人は、書くを止めない篇」を公開します。このCMでは、町田さんが「Kindle Scribe Colorsoft」を使い、アイデアを書き続けるビジネスマンを演じます。CM公開を記念して、サイン入りKindleカバーなどが当たるキャンペーンも実施予定です。
prime dayですね。たたみかけるなーと思ったらKindle Dcribe Colorsoftはセール対象じゃないじゃないですか。盛大にやってくれてもよかったのにな。まあ、といっても買えないですけどね。
アマゾンに対する電子書籍価格の独占禁止訴訟が集団訴訟に発展か/E-Book Pricing Antitrust Case Against Amazon May Become Class Action – Publishers Lunch(Publishers Lunch)
アマゾンが電子書籍価格を独占的に管理するために大手出版社と共謀したとする独占禁止訴訟が、ニューヨーク南部地区で進行中。この訴訟は2022年に一度却下されたが、再提出された。公聴会では、判事が原告側に有利な姿勢と報じられている。
そうなんだ、最初の訴訟のニュースは気付いてなかったか、忘れてしまったか。そんなことありますか、ちょっとイメージわきませんけどね、そもそも電子書籍の価格の攻防って日本では起きにくいですしね。
Amazon、Kindleダイレクトパブリッシングのロイヤリティ率を引き上げ/Amazon increases the royalty rate for Kindle Direct Publishing – Good e-Reader(Good e-Reader – The latest news on audiobooks, e-books, e-readers, tablets, and reviews.)

AmazonのKindleダイレクトパブリッシングは、70%の電子書籍ロイヤリティ率の適用範囲を拡大し、$2.99から$12.99の価格帯で著者が70%のロイヤリティを得られるようになりました。これにより、著者は新しい価格設定を利用して高い手数料を得るために電子書籍の価格を変更しています。
価格の縛りがあることも知りませんでした。そうだったんですね。決済額が小さくなるので、安すぎるものというのは理解できるんですけれども、一定より高い価格でも適用されないというのはちょっと謎な印象を持ちました。一方で Kobo の方は、価格の上限は元々ないみたいです。
KDP、70%ロイヤリティ率の価格上限を引き上げ/KDP Raises Price Ceiling for 70 Percent Royalty Rate for the First Time – Publishers Lunch(Publishers Lunch)
Authors Guildによれば、この動きはAmazonをApple BooksやBarnes & Noble Pressと同等に近づけるものです。
これが業界スタンダードなのですね。
Bookshop.orgがKoboサポートを今年中に実現へ/Amazon competitor Bookshop.org says Kobo eReader support will happen this year after all | TechCrunch(TechCrunch)

Bookshop.orgは、Kobo eReaderのサポートを今年中に実現する見込みであると発表しました。これまでKoboの書籍購入は難しかったが、Bookshop.orgとの提携が進展し、サポートが期待されています。
この話においての Kobo というのは、Bookshop.org で買った本を読むための端末としての連携ということになりますね。となると、Kobo 端末は OverDrive で借りた本を読んだり、Bookshop.org で買った本を読んだりというような、広がりが増すということなのでしょう。
本宮市の電子図書館、閲覧数日本一に/閲覧数が日本一!本宮「電子図書の街」 9割が小中生、教育現場と連携:地域ニュース:福島民友新聞社(福島民友新聞社)

本宮市の電子図書館が、閲覧数で日本一を達成しました。利用者の約90%が小中学生で、教育現場との連携が進んでいます。市は新たな取り組みとして、電子図書の利用促進を図り、地域の教育環境を整えることに注力しています。
「人口1000人当たりの電子書籍の閲覧数」小中学生に働きかけて、強制ではないにしても一定の時間を読書(電子図書館で借りた書籍の読書など)に充てる取り組みをすることで、利用率を高めることは可能でしょうね。このようなリリースは、活性化のきっかけになるような気はします。
エコノミスト、低価格マルチメディア購読アプリ「Play」を4カ国で試験展開(Media Innovation / デジタルメディアのイノベーションを加速させる)

英「エコノミスト」は音声・動画・ゲーム・ニュースレターを含む新しい低価格サブスクリプション「The Economist Play」の地域限定パイロットを開始しました。対象国はカナダ、デンマーク、ノルウェー、スウェーデン。
私もまたサブスク貧乏一直線のうえに、いろいろキャンペーン的なものに乗っかってしまって、解約忘れがないか怖いことになっています。最近、硬い報道系のメディア等でもゲームやパズルなどをつけるのが目立ちますね。やっぱり習慣づけするのに、ゲームはぴったりなんでしょうね。
KindleからAndroid電子書籍リーダーへの移行/もうKindleには戻れない…読書の選択肢を広げるAndroid電子書籍リーダーの快適さについて | ライフハッカー・ジャパン(ライフハッカー・ジャパン)

Android電子書籍リーダーの利点について述べられています。著者は、Kindleからの移行を決断し、その結果に満足している様子が伝わります。特に、読書の選択肢が広がり、快適さが向上した点が強調されています。
Android 電子書籍リーダーというふうに書いてあったので、Android スマホの端末のことかと思いましたが、Android ベースの E Ink 読書専用端末(電子書籍端末)のことでした。確かに他のアプリも入れられたり、メモでも便利ということが紹介されていますけれども、専用端末が羨ましいのは「読書以外できないので気が散らない」ということだと僕は思うんですよね。使ったことないですけどね。
ソニーのReader Storeがアプリを全面リニューアル/突然の覚醒? ソニーの電子書籍ストア「Reader Store」が7月13日のアプリ全面刷新を予告【やじうまWatch】(INTERNET Watch)

「Reader Store」が、Android/iOSアプリの全面リニューアルを予告している。これまでの誤解やサービス終了の噂にもかかわらず、Reader Storeは現在も運営されており、最新刊の追加やセールも行われている。リニューアルはユーザーの声を反映したもので、使いやすさを重視した内容となっている。
Reader Storeのアプリは長らく実質的な放置状態にあったため、まずは他社に追いつくところからになるとみられる
「やじうまWatch」らしい適切な距離感。
企業向け電子書籍読み放題サービス「Sharelot」、事前準備ゼロで参加できる「6分間読書会」を一般向けに公開:時事ドットコム(時事ドットコム)

株式会社MOCHIが提供する企業向け電子書籍読み放題サービス「Sharelot」は、事前準備なしで参加できる「6分間読書会」を一般向けに開始しました。この新しい読書コミュニティは、忙しい社会人の読書習慣化を促進。6月末時点で3回のイベントが実施され、累計参加者数は80名を超えています。
事業者として提供するサービスは、企業向けの電子図書館サービスです。採用した企業内ではリコメンドやシェア、コメントの共有などができるようです。本リリースはそれとは別に、読書会をスタートしたとのことです。
電子書籍よりも紙のほうが脳は「省エネ化」する | ギズモード・ジャパン(ギズモード・ジャパン)

実験では、大学生25人が「ザッピングストーリー」を紙またはタブレットで読み、fMRIで脳活動を観察。タブレットで読んだグループは、内容を結びつける際に余分な負荷がかかり、脳活動が抑えられていました。紙の物理的な手がかりが記憶を助ける可能性が指摘されました。
電子書籍よりも紙の方が脳は省エネ化するという見出しを見たときに、これは果たしてどちらがいいという結論なのだろうと思ってしまった。私の脳は、省エネ化ではなくAIでいうところの軽いモードでになっているのかもしれません。
出版とAI
ダイヤモンド社・横田大樹編集長と語る「AI時代のベストセラーの正体」、3ヶ月で1000万円の著者AIから出版社の未来まで|ブクレバ広報📕(note(ノート))

「Bookleverage Day Vol.1」では、ダイヤモンド社の横田大樹編集長がAI時代の出版について語った。AIの影響で出版点数が減少する可能性や、専門家の著者が個性を持つことの重要性が議論された。また、ダイヤモンド社が行った「ちきりんAI」プロジェクトの成功事例も紹介され、AIと出版の相性の良さが強調された。編集者の役割や信頼性の問題も取り上げられ、AI時代における出版社の価値が再確認された。
こちらは私も参加しました。「AIと出版がどうなるか」という本題に関しても面白かったんですけれども、弁護士である著者が「AIによってこう変わってきて、これからこうなるだろう」と語るお話も、社会見学的に非常に面白かったです。出版に関しては、頭をひねるべきポイントの整理に有意義でございました。
書籍の知識をQ&Aにする「Bookleverage」開発のQureka、1億円を調達(BRIDGE)

生成AIを活用した書籍知識Q&Aサービス「Bookleverage」を運営するQurekaは、1億円の資金調達を実施した。このラウンドにはON&BOARDがリード投資家として参加し、クレストスキルパートナーズやmintも出資した。Bookleverageは正規書籍データを基に、ユーザーの質問に即座に回答するサービスで、読書体験の拡張や法人向けの利用を想定している。
ブクレバのプレスリリース2本目です。資金調達おめでとうございます。
Cloudflare、AIクローラーへの課金機能「Pay per crawl」をプライベートベータで提供(Media Innovation / デジタルメディアのイノベーションを加速させる)

AIクローラーによるコンテンツ取得に対し、サイト運営者がリクエスト単位で課金できる新機能「Pay per crawl」をプライベートベータで提供すると発表。ニュース組織やパブリッシャー、コンテンツ制作者を対象にしており、無償での開放やブロックに加え、課金付きアクセスという選択肢を提供します。
プライベートべータを「プライベートデータ」と空目してしまい、そもそも公開していないものをロックする必要なんてないじゃないかと、お恥ずかしい勘違いをしてしまいました。それにしても、Cloudflare も毎週何がしかのプレスリリースが出ますよね。のってますね。
軍事AIから学ぶ企業AIの活用法/企業AIは軍のユーザー視点から学べ―軍事AIから学ぶ経営会議の意思決定 #1|Jun Ikematsu / 池松潤(note(ノート))

戦争におけるAIの活用事例を通じて、企業におけるAIエージェントの導入方法を考察。軍のAIは迅速な作戦判断を支援しており、企業も同様にAIを活用して経営判断のスピードを上げる必要がある。多くの企業はAIをDXの延長と捉えがちだが、独自の判断基準をAIに教えることで、経営会議のあり方を変えることができる。
戦争の話ではなく、組織のAI導入の話でございます。任せかたですねえ。。
AI著作権訴訟が出版社にとっての重要な課題を未解決のまま残す/AI copyright litigation yet to resolve key questions for publishers, PLS conference hears(The Bookseller)

PLSカンファレンスでは、AIに関する著作権訴訟が出版社にとっての重要な疑問を未解決のまま残していることが報告されました。業界の専門家たちは、AI技術の進展に伴い、著作権の枠組みがどのように変わるのか、またそれが出版業界に与える影響について議論しています。著作権の保護と新たな技術の利用のバランスを取ることが求められています。
きのこちゃんの記事要約ですが、このテキスト数がフルのボリュームです。普段は適宜削って公開しているんですけれども、このまとめに関しては、文字数の割に内容が全くわからないので、そのままフルで掲載させていただきます。
AIが変える言語の未来/How AI is changing language(the Guardian)
AIの影響が文学界に波紋を広げる中、言語学者たちは人間と機械の文章の違いを解説し、作家たちがChatGPT時代のフィクションの未来について考察する。
これはAIが書いたのかどうか?についても気付くと「そういうもの」と全く気にしないで読んでいることもあるし、合成音声に関してももう、「そういうもの」と慣れてしまったり。でもこれ、前からこういう感覚ってあったなと思ったのですが、Google翻訳のちょっと変てこな文とかって、出てきた当初は今よりずっと怪しげだったと思うんですけれども、それも慣れてきた経験ってありますよね。
Getty Images、個人・小規模事業者向けサブスクを発表 AI生成時代に実写素材の利用拡大 | Media Innovation / デジタルメディアのイノベーションを加速させる(Media Innovation)

ゲッティイメージズ ジャパンは、個人や小規模事業者向けの新しいサブスクリプションプランを発表しました。広告やマーケティング、報道向けの高品質なビジュアルコンテンツを提供し、AI生成にはないリアルな素材を利用できる点が特徴です。料金は一律で、利用範囲も明確に設計されています。
アマナでは、AI テック会社への学習用に画像セットの販売もしていましたが、一方で今回は、高品質な非 AI コンテンツを一周回って強みに打ち出すという作戦ですね。AI の画像生成が進んで、ひょっとしたらこのようなサービスってなくなっちゃうかもしれないなと思ったのですが、なかなかしたたか。AI 生成物があまり歓迎されていないという市場の雰囲気も背景にあるんだとは思いますけれども。
グローバル・各国事情
Around the Book World: Monday, July 6th, 2026(publishing perspective)
毎週のお楽しみ。オーストラリアのオーディオブック調査で興味深い傾向が明らかになったこと、新しいマンガの定期購読サービスが登場したこと、AI企業がドイツ語圏の国々で大量の中古本を購入など。
2025年の書籍市場の動向/Buchmarkt 2025: Die offiziellen Zahlen(Börsenblatt)

2025年の書籍市場は、前年比で2.7%減の96.2億ユーロの売上を記録した。特に10〜15歳の読者層は、書籍購入者数が30.6%減少し、支出も23.8%減少した。教育政策の遅れが読解力の低下を招いており、業界はこの状況を改善するための対策を求めている。
ドイツの状況です。購入されなければなくなってしまうという、明快な警鐘です。
EUの新関税が出版業界に深刻な影響/’Disastrous’ new EU tariff deals ‘significant blow’ to publishers and bookshops(The Bookseller)

EUの新しい関税契約が出版業界と書店に対して重大な打撃を与えると報じられています。
報じられている通りのことが起きるのではないかと私も思います。
ソウル国際ブックフェアの魅力と変化/(モジモジ? Kカルチャー)目指すブックフェアは「みんなのもの」 金承福:朝日新聞(朝日新聞)

ソウル国際ブックフェアが注目を集めており、韓国では「テキストヒップ」という読書をおしゃれとするブームが広がっています。非常に人気のあるイベントですが、今年は運営体制に変化がありました。長年、大韓出版文化協会が運営してきたこのフェアは、2年前に株式会社に移行しました。
ソウルのブックフェアについて、毎度知ったようなことを言っていますけれども、考えてみたらもうおそらく6年ぐらいは参加していないですよね。この記事のような熱狂に関しても、どれくらい変わったのか、それともそんなに変わっていないのか、そのあたりの肌感も全然ないんだな。久しぶりに行きたいな。
韓国文学の土壌とハン・ガンの影響/「1世代上」の韓国文学 ハン・ガン生んだ「土壌」とは(日本経済新聞)
ノーベル文学賞を受賞したハン・ガンをはじめ、韓国文学の存在感が高まっている背景には、1世代上の作家たちが手掛けた戦後の文学がある。翻訳家たちはこの土壌からハン・ガンが花開いたと指摘し、『韓国文学クラシックス』の刊行が10月から始まる。
ライトな読み物から、記事にあるようなかっちりとした文芸、そしてネットフリなどでもおなじみのドラマや映画など、幅広く当たり前に広がっているなぁと改めて思いますね。それにしても、韓国文学クラシックス化ですか、やりますなあ。
中国キャラ祭典、日本コンテンツの人気根強く 日中冷え込みが影(日本経済新聞)
上海で開催されたアニメやゲームファンの祭典「ビリビリワールド」では、日本の知的財産(IP)の人気が依然として高いことが示された。日中関係の冷え込みを反映し、日本人歌手の参加はなかったものの、ソニーグループなど日本企業の出展が目立った。
ビリビリは日本でもその特徴的なサービス名を聞くことが増えていると思うんですけれども、中国のニコニコ動画的なサービスという言い方が一番近いんですかね。ということは、ニコニコ祭りみたいなものなんですかね。日本人歌手の参加がなかったというのは残念ですけれども、日本コンテンツが盛り上がるのは結構なことだと思います。
アニメライセンス問題を解決するB2Bマーケットプレイス/複雑な日本アニメライセンス問題、海外スタートアップが解決へ一歩 日本の大手IP企業集結で初のB2Bマケプレ | オタク総研(オタク総研)

Nakama, Inc.がグローバルアニメ業界向けの初のB2Bマーケットプレイス「AniBiz.com」を発表。日本アニメの海外展開における複雑なライセンス対応を効率化し、バイヤーがアニメIPに公式にアクセスできる環境を提供する。2026年にはグローバルアニメ市場が350億ドルを超えると予測され、AniBiz.comは権利者とバイヤーを直接つなげる役割を果たす。
先週は売り手側目線でのプラットフォームをご紹介しましたけれども、大きな利権には、このようなマッチングサービスの複数が参入し、しのぎを削っていくのでしょうね。で言語の壁がかなり AI で風通しが良くなったので、契約書もゆくゆくはシンプルになっていくのかもしれないですね。
その他のトピックス:
新聞記事の無断共有に関する著作権問題/「ばれたら訴えられる」は誤解 新聞記事の無断共有で相次ぐ訴訟、朝日新聞が語る“まず相談してほしい”理由(AdverTimes.(アドタイ) by 宣伝会議)

新聞記事やウェブ記事の社内共有は一般的だが、適切な著作権処理をしないと賠償問題が発生する。つくばエクスプレスは新聞記事の無断掲載で約696万円の賠償を命じられ、蒲郡市でも無断共有が問題視されている。
読んでおきましょう。
楽天ブックスが出版社向け販促施策を発表/「楽天ブックス」、出版社向けの販促施策などを紹介 – 新文化オンライン(新文化オンライン – 出版業界唯一の専門紙)

楽天グループは7月7日、東京都内で出版社関係者を招き、オンライン書店「楽天ブックス」の戦略共有会を開催した。この会では、楽天ブックスの販促施策や今後の戦略についての情報が共有された。出版社との連携を強化し、販売促進を図ることが目的とされている。
こちらも参加しました。みなさまに書店エプロン姿でお出迎えいただきました。
アマゾンの極秘プロジェクト「Moonraker」の社内文書。複数のタスク処理を可能にするアレクサと立ちはだかる「コストの壁」 | Business Insider Japan(Business Insider Japan)

アマゾンは次世代アレクサAIのアップグレード「Moonraker」に取り組んでおり、複数のタスクを同時に処理できる機能を目指している。しかし、このプロジェクトには高額なコストが伴い、社内文書によると2026年のGPUコストは1億ドルを超える見込み。
いや、今だって複数のタイマーを同時に扱うことはできると思いますよ。そういうことじゃないのですか。すいません、よくわかりません。
「デザインのひきだし」が再スタート/「デザインのひきだし」、水鈴社で刊行継続:朝日新聞(朝日新聞)

印刷、紙、加工の実践情報誌「デザインのひきだし」が出版停止の危機を乗り越え、水鈴社で再スタートを切った。編集長の津田淳子さんが2006年にグラフィック社で創刊し、年3回発行してきたが、昨年12月に出版停止が決まった。
急に雑誌の休刊が決まって編集長が解任された、みたいなくだりを見かけて、非常に不穏な感じがするなと思っていたのですけれども、まずは何はともあれ、復活おめでとうございます。
「街の本屋は、このまま消えてしまうのでしょうか?」 出版ディストピアが迫る流通改革、「4割赤字」から始まる出版サプライチェーン再編 | Merkmal(メルクマール)(Merkmal(メルクマール) | 交通・運輸・モビリティ産業の最新ビジネスニュース)

物流の2024年・2028年問題を背景に、書籍取次の配送費が約2倍に高騰する試算が出ている。これにより、書店の約4割が赤字経営に陥る。戦後約70年維持された固定的な利益配分モデルは限界を迎え、直接取引やオンデマンド印刷など新たな流通モデルへの転換が始まっている。
各論もひろってあり、これまで言われてきたことがきちんとまとまっているような印象を受けます。
読書メモ:

『あなたはなぜ雑談が苦手なのか(新潮新書)』
桜林直子 (著) 新潮社
*この記事は私が業務上のチェック用にRSSで集めている記事の中からピックアップして、週いちコメントつけているものです。コメントは業務とは関係ございません。




コメント