AIについて出版社が会議で話す時の意識合わせ
生成AI(文章生成AI)はその黎明期から非凡な作文能力を発揮しており、「出版社は不要になるのではないか」「AIは敵か味方か」といった話はヒソヒソとささやかれていました。しかし、出版社が実際にAIとどのような距離を保ち、どのように接していくべきかという具体的なアプローチは、必要ではあるけどね、と尻込みしているような感じでしょうか。ガイドラインを作ったものの更新していないから意味ないよね。。みたいな話も聞いたことあります。
会議などで「我が社としてAIにどう対応するか」「ガイドラインを誰が作るか」といったど真ん中から議論を始めると、思考が堂々巡りになってしまいますよね。
部署・業務によってAIとの関わり方が違うので全体方針から決めることは難しいんですよね。互いの立場を出していくと判断できなくなっちゃう。
こんな感じで分けてみたらどうでしょう。マーケ部門もゴリゴリ使えますが、出版にユニークではないかと思うので割愛します(乱暴)。
出版社におけるAI運用の4象限マップ
| 区分 | 攻め(活用・ビジネス) | 守り(リスク対策・監視) |
| 書籍の制作 | 原稿整理、校正、ファクトチェック等の効率的運用 進行管理 | 著作権侵害の有無の検証(社内運用および著者・ライターへの依頼原稿のリスク対策)侵害しないための社内ガイドライン作成 |
| 販売面 | 書籍コンテンツをAIの学習利用データとして単価を設定しビジネス化する/自社コンテンツをAI上でパッケージ化して販売する新商品開発 | AIによる海賊版対策/自社コンテンツが不当に著作権侵害をされていないかの監視 |
部門と目的で話がぐるぐるしないために
出版社の業務はそのかなりの部分にAIが関われるので、当然ながら業務ごとに導入すべき/すべきでないサービスやAIエージェントの性質も異なってくるでしょう。
だからこそ、まずはこの「制作・販売 × 攻め・守り」の4象限を前提として持っておくと話しやすいのではないかなと。それぞれの領域において「どのようなポリシーを立てるか」「市場の研究をどう進めるか」「いかにリスク回避策を構築するか」を個別に切り分けて考えていくことこそが、出版社がAIとの適切な距離感を掴むための最も有効なアプローチであり、それにかぶせる形でのAIポリシーにしていけばいいのではないでしょうか。簡単にいってくれるわね。いや、本とにほんの入り口の話ですけどね。
めっちゃ粗挽きです。ご了承ください。この発想は池松潤さんの記事とお話に乗っかっています(すいません、巻き込み事故ですね)。あわせてご了承ください。


続き。オックスフォードプレス以外、書籍のコンテンツをAIテックにつなぐプレイヤーをAIアシスタントきのこちゃんに探してもらいました。



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