ポテトチップスみたいにモノクロの書籍が並ぶ、みたいな絵にしようと思ったら思いの外かっこよくなってしまいました。難しいものです。
今週のピックアップ
伝統的出版業界の敗北から学ぶ、ビジネス存続の3つの教訓 | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)(forbesjapan.com)

伝統的な出版業界は技術革新に抵抗し続け、敗北を喫した。この経験から得られる教訓は、企業経営にとって重要である。生き残った企業は、著者との関係性やブランドアイデンティティに投資し、デジタル革命に適応している。
なんか先頭に置いとかなきゃいけないかなっていうようなタイトルですね。収まり的にですね。米国のKindle登場のころの話など、確かにそんなニュース見た記憶あるなあ。さて、でも仕方ない、前を見ましょう、見たくはないけれど。
デジタルブックトピックス:
オーディオブック・ポッドキャスト・音声関係
オーディオエンタメサービス「Audible」、日本市場で次なる成長フェーズへ!逢阪志麻氏&宮川もとみ氏が語る「聴く読書」の未来と韓国ドラマ進出の狙い【インタビュー】 – THR Japan(THR Japan)

「Audible」が日本市場で新たな成長フェーズに突入。カントリーマネージャーの逢阪志麻氏と宮川もとみ氏がインタビューに応じ、2026年の戦略として「聴きたいに応えるラインナップ強化」「新ジャンル開拓」「リアル体験を通じた認知拡大」を掲げた。韓国ドラマ『天国の階段』のオーディオドラマ化やオーディオファースト作品の拡充も計画している。
このような会見があったんですね。CMや渋谷の銀座線広告、渋谷のカフェタイアップと固めて露出されてますねえ。すごい。そしてこういう時のお二人の揃って露出もおなじみになってきましたね。
AudibleでのAI生成コンテンツが5000万分以上聴かれる/Over 50 million minutes of AI-generated content listened to on Audible(The Bookseller)

AudibleでAI生成コンテンツが5000万分以上聴かれたことが報告されました。このデータは、書籍業界の専門家に向けたニュースレターや独占インタビュー、業界データなどを提供するためのサブスクリプションサービスの一環として発表されました。
ああこれはポジティブな方面の話ということでいいんですね。AIパクリコンテンツの話じゃないですね。すいません過敏になっていました。
Audibleが新たな報酬プログラムを開始/Audible Launches Audible Rewards – Good e-Reader(Good e-Reader – The latest news on audiobooks, e-books, e-readers, tablets, and reviews.)

Audibleは、リスニング習慣に基づいて会員を認識し報酬を提供する新プログラム「Audible Rewards」を発表しました。このプログラムでは、独占特典や割引、ゲーム化されたチャレンジ、段階的な特典が用意されており、会員はリスニングを楽しむことで価値を高めることができます。参加は無料で、リスニングデイ報酬や友人紹介による報酬など、様々な方法でポイントを獲得できます。
んー確かに習慣化アプリ的なインセンティブも面白いとは思うんですけど、やっぱりねえ、学習とは違って読書って頑張るもんじゃないじゃないですかとか、とも感じてしまいますけど、余計なお世話なんだろうなあ。この仕組みで続くとしたらそれはプラスの効果ということでいいのかなあ、そうなんだろうなあ。
Audibleがニューヨークに本のない書店をオープン/Audibleが世界初「本のない書店」をNYにオープン。音声で楽しむ新しい読書体験 | TABI LABO(tabi-labo.com)

Audibleがニューヨークに「本のない書店」をオープンします。この書店は紙の本を一切置かず、オーディオブックを体験できるスペースです。来場者は「Story Tiles」と呼ばれる物理的なタイルを手に取り、リスニングステーションでオーディオを楽しむことができます。
これは既報のものですね。話題になっているなあ。実際のレポートも上がっているのかと思いますが追えていません(追わないんかい)。期間限定ですしね。
若い人こそ危険!ヘッドフォン難聴って何?その症状や対策は?【健康戦隊カラダナオスンジャー】|【公式】主婦の友社「健康」(note(ノート))

ヘッドフォン難聴のリスクが若者に増加しています。耳鼻科専門医のドクター境によると、長時間の大音量での音楽視聴が聴力低下を引き起こし、特に高音域が聞こえにくくなるのが特徴です。
私は高校生時代はラジカセ大音量コンポ大音量でよく怒られましたがヘッドフォンはしてなかったなあ。ライブの大音量も割と苦手で。インドアのくせにややこしい。息子がイヤホン族なのでちょっと気にはなっております。今お散歩中は骨伝導のこれで聴き、電車の中は有線にしています。
輸出拡大とオーディオブック市場の成長を追い風に、英国出版業界の売上高が2025年に過去最高を更新/Exports, Digital Audio Helped Power The U.K. Publishing Industry to Record Revenue in 2025(publishing Perspective)

へえよかったじゃん。
・・・オーディオブックはこれまでもねえ、ありましたけど輸出が強いというのはやはり「英語」辞書とか教材が大きいのかなあ、もちろんハリポタとかもずっと強いのでしょうが。
VoicyProとTBS Podcastが共同で企業ブランディングサービスを開始/VoicyProとTBS Podcast、共同で「聴く」企業ブランディングサービスを提供開始(MarkeZine)

Voicyが運営する法人向け音声配信サービスとTBSラジオのPodcastが、企業のブランディングを音声で支援するパッケージサービスを開始した。生成AIの普及により、リアルな情報への需要が高まる中、音声メディアの特性を活かし、認知獲得からエンゲージメント構築までを支援。
運用支援なのかな、マーケツール的なものなのかな。
音声メディア市場の変化と未来展望/「音声メディア」市場はどう変わったのか──最新事例で読み解く【2026年版】|緒方憲太郎(Voicy代表)(note(ノート))

Voicy代表の緒方氏が、音声メディア市場の変化を2026年のデータを基に分析。米国では12歳以上の81%がオンライン音声を聴取し、特にシニア層の利用が急増。日本でもポッドキャスト利用率が上昇し、特に若年層で視覚メディアを超える存在に。
10周年おめでとうございます。米国・中国市場のトレンドを紹介しながら、日本のこの3年の変化とこれからについてまとめられています。広告についても、またレポートいただけるとうれしいでございます。
Spotifyが音声メディアの調査レポートを発表/Spotify、音声メディアの現在と未来を包括的に分析した調査レポートを国内初発表(MarkeZine)

Spotifyは、音声メディアの現状と未来を分析したレポート「The Sound-On Era」を発表した。5,000人の消費者と105人の広告主へのアンケート、30名の専門家へのインタビューを基に作成され、音声メディアが生活シーンに寄り添い、心身の豊かさを高めることが示された。
Spotify使ってないのであれなんですけど、音声コマンド、そうか、そんなことになっているんか。
朗読に「想像の余地」は必要なのか?|オーディオブック制作のための…(note(ノート))

オーディオブックリスナーは物語を自分のペースで楽しみたいという願望があり、朗読がその想像の余地を奪うことに対する懸念があります。しかし、朗読は活字とは異なる体験を提供し、適度な解釈が新たな感動を生む可能性も示唆されています。
オーディブルの記事にもありましたが、韓ドラの「天国への階段」のような音声ドラマとか、そこまでいかなくても小説で登場人物の声がキャスト組まれるとか、よりエンタメに振られていくものも出てきそうですね。ジャンルも枝分かれするかもですね。
電子書籍・コミック・リーダー端末・アプリ
メディアドゥ設立30周年の感謝と未来への決意/メディアドゥが30年大切にしてきたものは何か。世代を超えて続く企業を目指し、「感謝の会」でCEO藤田が語ったこれまでと次なる30年 | 株式会社メディアドゥ(株式会社メディアドゥ)

メディアドゥは2026年に設立30周年を迎え、東京・帝国ホテルで「感謝の会」を開催しました。CEO藤田恭嗣は、30年間の歩みを振り返り、支えてくれた人々への感謝を述べるとともに、次の30年に向けた覚悟を語りました。
おめでとうございます。盛大だったとのことは写真をみても分かりますが、参加した方がみな熱量をもってその場のことを教えてくれたのでした。創業30年でまだ50代前半の創業者のエネルギーはかくや。いや、すごいことです本当に。こういう書き方するとまたbook-on/相澤別人格とかいわれちゃうんだ。
ブックリスタが出版社向けDX支援サービス「Listia」を提供開始、電子書籍の売上集計・印税計算を自動化 | Media Innovation / デジタルメディアのイノベーションを加速させる(Media Innovation)

出版社は多様なストアからの売上データを管理する必要があり、手作業での統合が負担となっていました。Listiaは、異なるフォーマットの売上データを自動で取り込み、印税計算を行うクラウド型サービスです。
リリースから会社情報など見て、確かに今更改めてですけど独自の立ち位置ですよねリスタさんって。そうですね、基本直取引で全部切りはりで管理している場合は大助かりですね。
出版とAI
クラークの出版契約書の新版がAIを取り上げます(publishing perspective)
英国出版界で契約実務の標準書として知られる『Clark’s Publishing Agreements』の第12版が刊行された。今回の改訂では、生成AIの普及を受け、著作権、学習利用、データマイニング、音声合成、AI生成コンテンツなどに関する契約条項が大幅に追加・見直された。
そんな定番書があるですねふむふむ、勝負に勝つにはまず敵の手の内を・・って勝負でも敵でもないですけど、いま翻訳も楽ちんだし見てみようと思ったら、これか。
Clark’s Publishing Agreements: A Book of Precedents (English Edition)
Kindle版でこのお値段、きゃーすごいわね。
出版社らの海外流通・権利団体、生成AIの著作権侵害に警告「許諾ない学習・生成・出力の現状は侵害に該当」と表明 | オタク総研(オタク総研)

コンテンツ海外流通促進機構は、AI事業者に対し、著作物に酷似した画像・映像の生成防止と無許諾学習の停止を求める声明を発表。特に日本の著作物に酷似した生成物が多く、著作権侵害の可能性が指摘されている。
学習させないとか生成させないとか、学習したまま生成させないとか頓知話みたいになってきました。
AIライセンス市場がもたらす歪み、「二重の罠」に陥るパブリッシャー【Media Innovation Weekly】6/1号 | Media Innovation / デジタルメディアのイノベーションを加速させる(Media Innovation)

生成AIが報道コンテンツを学習し対価を払うライセンス市場が形成されつつある。しかし、この市場を運営するのは、パブリッシャーの売上を削ってきた大手テック企業であり、米シンクタンクの報告書はこれを「二重の罠」と指摘している。
元ハッカーがホワイトハッカーになった話ですか、違いますか。本当に違いますか?ああ、違いますか。すいませんすいません。cloudflairみたいなポジションが私とかにはピンとこない。日本でいえば誰?って感じでもなさそうだし。
グローバル・各国事情
出版社のポップアップストアの進化/K-Book Trends – A “Popup-Addicted” Reporter’s Notebook: Covering Publisher Pop-up Stores(kbook-eng.or.kr)

韓国では、ポップアップストアが注目を集めている。2023年、村上春樹の新作を祝うために設置された「村上春樹駅」が大成功を収め、他の出版社も続々とポップアップを開催。特に、若い読者層へのアプローチを重視し、ポップアップはブランド戦略として機能している。
若いライト層をこのような形で接点作れる文化、文化かわかんないけどこれに反応が出る環境って素敵、と思います。推し的な、コアなファンじゃなくてライトというのがね、意外というか余計にすごいなというか。
(モジモジ? Kカルチャー)出版業界、ファンとつながり囲い込む時代 金承福:朝日新聞(朝日新聞)

韓国の出版業界は大きな変化を迎えています。中心となるのは出版社や書店、作家が運営するブッククラブで、会費は年間約5千円から高額なものまで様々です。会員は読書会に参加したり、本やグッズが届けられる仕組みが整っています。
某韓国出版社の社長にこのあたりのお話を聞いたことがあります。ファンダムというかオタクマインドがわかるその社長はブッククラブのカフェも運営し、ポップアップストアも大手と肩を並べて出展し、売上は勝ったりしているとのこと。商品の供給のためにフェアの近くに臨時に倉庫を借りて対応するとか。ファンを喜ばすことの仕組み化ができてるなーと勉強になったのですが、彼らが基本中の基本でやっていることが、日本だとステマとなってできねえんですよね。がっくり。
出版業界サミット「Readmagine 2026」が開催(publishingperspectives.com)

出版業界の重要なステークホルダーが集まり、業界の未来について議論が行われる。参加者は、デジタル化や新しいビジネスモデルの導入など、変化する市場に対応するための戦略を共有することが期待されている。
インドネシア出張記(前編)マカッサル編/インドネシア出張記(前編)マカッサル編|あらきさんの編集覚え書き(note(ノート))

国際交流基金の派遣でインドネシアに出張し、マカッサル国際作家フェスティバル(MIWF)に参加した様子を報告。
インドネシア出張記(後編)ジャカルタ編/インドネシア出張記(後編)ジャカルタ編|あらきさんの編集覚え書き(note(ノート))

インドネシア出張の後編では、ジャカルタでの体験を報告。書店巡りでは独立書店POSTやGramedia Matramanを訪れ、インドネシア文学の現状を感じ取る。充実した一週間を振り返り、文化交流の重要性を再認識した。
ブックフェアではない機会で編集の方がインドネシアに出張に行かれた手記。マカッサルとジャカルタ2拠点。これは貴重なレポートです。書店のスナップや大手出版社Gramedia社の風景も。文芸担当者同士の交流、いいですね。
IIBFインドネシアブックフェアのエントリーには「インドネシアの文芸に興味があるか、取引はこれまでにあったか」と繰り返し問われるんですよね。果たして。。
出版技術において安定性と統合が重要な理由(publishing Perspective)
タイトルでは伝わらないですけど版権管理のシステムの話です。そうなんです。この領域って進捗のステータスが多いのと、台帳が複数にまたがらざるを得ないので、管理が本当に大変なのです。そういう意味ではどんな素晴らしい最新のシステムを入れても管理コストの圧縮には限界はあると思います。また一方でですよ、自社に最適化したシステムのフォーマットをステークホルダーに強いることによって相手の負担が増す、みたいなことも実際にあると聞きますよ。あらやだ私ったらまたしゃべりすぎちゃった。
その他のトピックス:
特番・会場参加有】2026年上半期の出版ニュースを振り返る――HON[.]jp News Casting / 古幡瑞穂×内沼晋太郎×梶原治樹×菊池健×libro×徳力基彦×松浦シゲキ×大西隆幸×鷹野凌(Peatix)

恒例の出版ニュース特番が3部制で開催される。出版業界の最新情報を振り返る貴重な機会となる。
3部制3時間・・すごいな。カジー氏初参戦?ですね。
東京国際ブックフェアという実験~何が起きたのか、何が遺ったのか⑤ 再販制度の危機とTIBF(上) 読者謝恩セール – The Bunka News デジタル(The Bunka News デジタル)

東京国際ブックフェア(TIBF)の実験的な側面とその結果について考察しています。特に、再販制度の危機や読者謝恩セールの影響が取り上げられています。
最初から割引ありではなかった、というか販売そのものもしていなかったんですね。では週末の一般ユーザーは何を目当てに足を運んだのでしょうか。どういう打ち出しだったんだろう(調べないけど)。
【マンガ業界Newsまとめ】マンガ出版社各社決算半数強出揃い、集英社 MANGA-pr 設立 など|5/31-248|菊池健(note(ノート))

今週のマンガ業界ニュースでは、決算情報が中心。小学館やアルファポリスの2026年3月期決算が発表され、KADOKAWAの情報も注目されている。
決算情報とかって「後でみる」つもりで「流れていき忘れる」パターンですのでまとめはありがたしです。
2026年5月|出版業界重大ニュース(国内+海外)|mizuho furuhata(note(ノート))

日販GHDとトーハンの厳しい決算が注目された。取次事業の赤字は構造問題であり、製紙各社の値上げや生産拠点集約が続く中、紙の本の安定供給が危ぶまれている。
単に数字の発表にあらず、このままでは継続不可能という究極のコメントが発せられるにいたり。
米アマゾン「30分配送」全米拡大の全容、拠点再編と巨額AI投資で「即配」を生活インフラの新基準へ 「ワン・グロサリー」、自動化、透明な料金体系で挑む、小売市場の主導権争い | JBpress (ジェイビープレス)(JBpress(日本ビジネスプレス))

米アマゾンが超高速配送サービスを全米の主要都市に拡大。物流網の再編とAI投資を背景に、30分以内の配送を生活インフラの新基準にすることを目指している。アトランタやダラス、シアトルなどで数千品目を対象にし、小規模配送拠点を活用して効率的な運用を実現。
もうウーバーに近いですねこれ。30分といったらセブンイレブンから取り寄せるぐらいの感覚でしょうか。記事にもありますが書籍がどうのというよりはウォルマートとの競争、という感じなのですね。前からあるピザお届けもそうですけど、30分で届けなければいけないお店側の現場を想像するに胸が苦しくなるので私は頼めません。
月額4180円で紙の技術書“読み放題” 法人契約が可能になった「ITエンジニア向け図書館」とは(@IT)

サテライトオフィスみたいなものは都心以外のいわゆるベッドタウンにも溢れていますよね。吉祥寺にシェアラウンジがオープンして、居酒屋に使えないかなあと画策しているんですが、そもそも私一人飲みとかできないんですよね。それはともかく、専門書とサテライトオフィスって相性いいと思うんですよねえ。ITもそうでしょうし、法律や建築とか。カンヅメで調べ物するとか。
書籍の制作コストの上昇にどう対応していくかを考えてみる〈合併号〉|さくらいたかお(ちとせプレス)(note(ノート))

コスト上昇の背景に円安やガソリン価格の高騰、価格設定の難しさや、サイレント値上げの可能性について考察。また、書店での売上低下に対する対応策として、出版点数の見直しや一冊当たりの販売部数を増やす重要性を強調している。
こうやって向き合って考えて対策して。でも今後このトレンドがずっと続いたら無理ゲーになることはわかってしまう。自分たちだけ切り抜けられるというやつじゃないんですよねこれ。
読書メモ:
『ウィトゲンシュタイン 『哲学探究』という戦い』
野矢 茂樹 (著) 岩波書店
*この記事は私が業務上のチェック用にRSSで集めている記事の中からピックアップして、週いちコメントつけているものです。コメントは業務とは関係ございません。





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