読書メモ:懲りない日本史

オーディオブック読書メモ

これまで私は、日本史の教養本のような内容については、予備校の先生とは少し方向性が違うのではないか、という偏見を持っていました。というのも、予備校講師の仕事は「入試に合格させること」が最重要であり、それ以外の切り口で歴史を語ることとは必ずしも一致しないように感じていたからです。

でもむしろ逆なのかもしれません。

本職は歴史という事実を「試験に合格するためにどう伝えるか」という視点で語ることがベースになっています。つまり、「受験に受かるためのプレゼンテーション」というテーマを与えられ、その目的を達成するために、どう構成し、どう表現するかを日々考えているわけです。

そう考えると、予備校講師や先生というのは、本質的には“目的に対して最適な伝え方を組み立てるプロ”なのだと思いました。もちろん、得意不得意やモチベーションの差はあるでしょうが、基本的には「目的に合った形で安定したパフォーマンスを出せる人たち」なのだろうと感じます。

テーマごとに、目的に応じたプレゼンテーションを行う。その意味では、彼らはまさに達人です。だからこそ、このような切り口やモチベーションで歴史を語ることにも強みがあるのだと思いました。

そういう意味でも、本書は非常に面白かったです。

個人的には、もう少し人間臭さを前面に出して、「ああ、やってしまった」といったような否定的な感覚やエンタメがあっても良かったかな、とは思いました。ただ、全体としては“ネタとして楽しむ”感覚で読んでいたので、十分に楽しませてもらいました。

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懲りない日本史
伊藤賀一 (著) SBクリエイティブ

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