読書メモ:三千円の使いかた

オーディオブック読書メモ

『三千円の使いかた』は、タイトルから最初は、三千円という決まった金額のさまざまな価値を炙り出す話なのかと思っていましたが、そうではありませんでした。これまで読んだことのないアプローチでしたね。もちろんタイトルとストーリーは結びついているのですが、このように描けるんだねえ、と。

ビジネス書や自己啓発書では、ストーリー仕立てで学びを得られる本があります。漫画版も一時期多かったですね。しかし本作は、ある意味で逆のアプローチです。何かのノウハウを物語化するのではなく、家計、貯蓄、投資、老後資金といった現実的なお金の問題を、小説として自然に描いています。

それぞれの時代背景によって「お金との向き合い方」が異なることが伝わってきます。「自分のこれからの一生にどれくらいのお金が必要なのか」ということは誰もがなんとなく気がかりになりつつそれ以上踏み込まない。だけれど向き合わなければいけなくなることもある。そんなわたしたちの脇の甘さ(?)をじわじわ攻められる感じ。

日本では、お金の話を表立ってすることを美徳としない空気があります。お金を増やす手段や資産形成について語ることを、どこか“やぼ”だととらえる感覚も根強くあります。そのため、具体的なお金のノウハウが広く共有されにくかった、という指摘はお金の本では定番の一節ですね。

小説でも、こうした生活感のあるお金の話が続くのはちょっと違和感ありますよね。私は小説を全然読んできていないわけなんですけれども。でもユニークですよね。

これはネタバレにはならないと思いますが大丈夫だったでしょうか?いやあ、楽しい変化球でした。

三千円の使いかた (中公文庫 は 74-1) | 原田 ひ香 |本 | 通販 | Amazon
Amazonで原田 ひ香の三千円の使いかた (中公文庫 は 74-1)。アマゾンならポイント還元本が多数。原田 ひ香作品ほか、お急ぎ便対象商品は当日お届けも可能。また三千円の使いかた (中公文庫 は 74-1)もアマゾン配送商品なら通常配送...

『三千円の使いかた』
原田 ひ香 (著) 中央公論新社

コメント

タイトルとURLをコピーしました