お医者さんが読むような専門書は別として、一般向けの健康書・実用書というのは毎月のように大量に出版されています。長生きや健康習慣についての本もあれば、本書のように食事をテーマにしたもの、さらには病気ごとの悩みや不安に寄り添うものなど、本当に多種多様です。後者に至っては病気の数だけ本があると言っても過言ではなく、その数たるや膨大です。
そして、これまでも紹介してきたように、私は定期的にこうした健康本を手に取る傾向があります。というのも、読んだ直後は少し気にするのですが、すぐに生活習慣が元通り……つまり、だらしない生活に逆戻りしてしまうんです。ですから、周期的に気持ちを引き締めるために健康本を読むというサイクルが、自分の中でできあがっているのだと思います。
「健康に良い食べ物を体が欲している」と言いますが、それと似たような感覚で、「最近ちょっと乱れてきたな」と思うと自然と健康書に手が伸びる。そんな“無意識の意識”が働いているように感じます。まあ、要するに自分で自分を律することができないわけです。この点については、もうある程度は諦めていますw。
本書『結局、何を食べればいいのか』は、書籍紹介のYouTubeチャンネルを運営するユニット「本要約チャンネル」による一冊です。世界中の最新の科学的知見と、約2000冊の関連書籍の情報から、「本当に健康に良い食べ物と食べ方」をわかりやすく整理して紹介しています。
読書家であることはもちろん納得ですが、著者は医学部も卒業されているそうです。私自身が気にするポイントでもあるのですが、医学的なベースがある本と、そうでない“グレーな本”の区別って、素人にはなかなか難しいんですよね。その点で、本書のように医学的知見に基づいてフィルタリングされた内容というのは、とてもありがたく感じます。
「結局、何を食べたらいいのか?」という問いに対しては、著者自身が実践している食事やライフスタイルも紹介されていて、そこにも信頼感が持てます。ただ、正直なところ、かなりストイックというか、味気なさを感じる部分もありました。
とはいえ、「なぜこれは良いのか/悪いのか」といった知識がしっかり身につくので、自分の生活の中でも“悪いなりにベターな選択肢”を選ぶ意識が持てたら、それだけでも大きな前進だと思います。
本書はオーディブル版で聞きました。
『結局、何を食べればいいのか?』
本要約チャンネル (著) アスコム


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