デジタル・海外・AI出版ニュースまとめ:2025/10/18

デジタル書籍・AI・海外版権

今週のピックアップ

話題のsora2絡みを集めてみましたよ。私はなぜかハマらず、まだ数本作っただけです。なんでだろうな。

日本政府がアニメやゲームなどの日本の知的財産を「かけがえのない宝」と呼んでOpenAIに著作権を侵害しないよう正式に要請したことが海外で話題に(GIGAZINE)

日本では招待制でじわっとスタートしたsora2ですが、にも関わらず有名キャラクターが出まくりで政府が苦言、と。これは早い動きでしたね。ユーザーがどこの国にいても出てきちゃうわけですから、サービス提供国がどこであるかは関係ないですもんね。


OpenAIの動画生成AI・Sora 2でポケモンやマリオなどの動画を作成するユーザーが大量発生、OpenAIは著作権保護コンテンツを除外するためのオプションを準備中との報道も(GIGAZINE)

ポケモン映画版の宣伝か、ってぐらいリアルなピカチュウなどの投稿動画の数々。

OpenAIはタレントエージェンシーや映画制作スタジオに対して、オプトアウト手続きに関する通知を始めている

ええ、やらせるのかよ、とは思ってしまいますね。JASRACはお金を徴収して支払いして、という機能もあるわけですが、今回の話は違いますね。


Sora 2の商用利用を徹底解説!ウォーターマークや料金、著作権の注意点も

ユーザーが入力したプロンプト(インプット)と生成された動画(アウトプット)の権利は、すべてユーザーに帰属する

なので、著作権違反の生成物を個人がSNSにアップしたらいかんことになるわけですねそういう理解でいいですね。

今週、日本企業の海外進出等を支援する団体に勤める友人と飲んだのですが、中国の動画生成アプリなどもまだまだ奔放みたいではあります。見せてもらいましたがピカピカ〜!っと超リアル。学習素材はザトウクジラの如くガバッと飲み込んでしまうことでしょうから、その後工程、つまりは消化器官が大事ということですね。なんかいみがあるようなこといってますけど、情報を伴わないたとえですね。

デジタルブックトピックス:

オーディオブック・ポッドキャスト・音声関係

「オーディオブック大賞2025」を発表! 文芸大賞『地面師たち』、ビジネス書大賞『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』が受賞(オトバンク)

文芸部門大賞は『地面師たち』
準大賞は『月の影 影の海 (上) 十二国記 1』
ビジネス書部門大賞は『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』
準大賞は『休養学 あなたを疲れから救う』

表彰式は来月開催予定とのことです。


オトバンク「聞く読書」の展示会 試聴や朗読イベント(日本経済新聞)

本イベントにつきましては2週に渡り、リリースを取り上げましたが無事開催されたとの記事です。お天気もよくて良かったですよね。下北沢で19日まで。ところで上田さんこんなにネクタイかっちりなぜ?

電子書籍・コミック・リーダー端末・アプリ

「デジタル図書館」は著作権侵害 データ差し止め求め著者らが提訴(47NEWS)

法律書デジタル図書館を提訴 出版社や著者が「著作権侵害」主張(日本経済新聞)

2万冊以上の蔵書から検索で読みたいページを特定すればPDFファイルで即時に送る仕組みだ。利用者の年会費は約13万円で、1回の利用について250円の手数料と補償金を支払う。

というサービスだそうです。記事を読む限り「こりゃアウトなんじゃないかしら」と思いますがサービス提供者は「著作権侵害をしていない」と真っ向主張しているとのことでどういうことじゃろ、だれか詳しい人教えて〜!


メディアドゥ、8月中間決算は最終益154%増の13億円と大幅増益 電子書籍流通が拡大、日本文芸社も収益改善 MyAnimeList売却益計上(game biz)

本業の電子取次では「めちゃコミック」が商流に入ったこと、投資部門では日本文芸社の業績回復(すごい)、その他MyAnimelistの売却益でいい数字になったとのことです。子会社の上場とかもありましたが引き続きベンチャーの動きをされているなあ。来月の東京版権説明会でもお世話になります。下のグローバルのカテゴリにも記事あり。


まもなく OPEN記念 \全本半額セール/(本とTREE BOOK STORE)

この見出しのような単店情報、単品情報は基本扱わないのですが、かなりレアな文字もの電子書店のオープン情報ということでご紹介でございますよ。LINE連動というのも新しい。出版者名を表に出していないということは、次のステップがあるということですよねそうですよね。

出版とAI

生成AIの使い方―出版社の実例と書店の可能性(ほんのひとこと)

パイインターナショナル三芳さんの記事です。とても共感できます。任せるのではなく、彼らが得意な部分を手伝ってもらうという感覚。業務系は場当たり的にやってもらうよりも仕事のフローを書き出す中で組み込んでいくのがいいかと思います。正直個人完結業務でのアシスタントレベルでは効率化もたかがしれている(ばらつきが出る)ので、組織の取り組みが肝だと思います。そんで、権利系に関してはまず自分でも勉強しなくては、と思っていますが、業務系に関しては勉強会やりたいなあ。なんか最近勉強会やりたい、ばかりいっているなあ、やれよ。

グローバル・各国事情

メディアドゥ 紙書籍の海外流通に着手 現地出版社とアライアンス締結へ(文化通信)

東京版権説明会でも藤田さんはこのようなことをおっしゃっていたので計画を詰めているのでしょうね。このあたりは版権説明会を通じてまたメッセージが出るかもしれませんね。注目です。

グローバルについてはフランクフルトブックフェアウィークでした。まとめて来週にしようかと思います。

その他のトピックス:

伝説の「本屋プロレス」開催地 出版不況でも存在感を示した『伊野尾書店』店長・伊野尾宏之の生き様(週刊実話WEB)

「生き様」と記事タイトルにつけられてしまう書店経営者はあまりいないのではないでしょうか。私も伊野尾書店閉店のお知らせをSNSで見た時は頭がフリーズしました。相当ご無沙汰しているので近況を直接おうかがいしてはいなかったものの、相変わらずイベントをやったり雑誌等に寄稿したりプロレス観戦会を主催したり、相変わらず活発にやっているなあ、と。もちろん書店を取り巻く環境の悪化から一人逃れているわけではないでしょうけど、そんなにおいをまったく感じなかったのは自分の勝手な思い込みからだったわけで。というわけで一行メッセージ書けずに今これ書いているのなんなの。


ビジネスモデルにだいぶ無理がある出版業界が活性化するには……?ベストセラーを生み出す出版エージェントの提案(JB PRESS)

鬼塚さんの新刊からの記事ですね。書籍出版のお金の話。ビジネスモデルにだいぶ無理があるって冷静に考えると結構冷静でいられなくなりますよねえ。どうしたらいいですかね?あ、続きがあるのか。


Amazon 、広告ビジネスそのものへ DSPで市場の主導権を握る(DIGIDAY)

そ、そうなんだ。メニューでいうと、スポンサーディスプレイ広告の拡大、ということになるのかな。一元管理できるようになるメリットもあるか。管理する、ってボリュームで出していないけれど。


園の先生に親しまれてきた人気絵本が、未来屋書店限定で初の書籍化!【福音館書店×未来屋書店 初の共同出版企画】『赤ちゃんに贈るえほん3冊セット』10/18発売(未来屋書店)

限定セット販売しか勝たん。いや、そんなことはないですがこのようなコラボやリリースの積み重ねって結構大きいように思います。

書籍『会社は「本」で強くなる マネーフォワード 全社で取り組む「読書経営」』発売(株式会社マネーフォワード)

職業柄、このようなリリースを見ると脳内でdeep research(本人比)がオートスタートするのですが、本件については、判定不能となりました。何を判定しようとしたかは、ねえ。気になるところですよね。

読書メモ:

『生成AI時代の「超」仕事術大全』
保科 学世 (著), アクセンチュアAIセンター (著)


『超・箇条書き―――「10倍速く、魅力的に」伝える技術』
杉野 幹人 (著) ダイヤモンド社


未来のキャリアを守る休職と復職の教科書
武神健之 (著) ディスカヴァー・トゥエンティワン


『不完全主義 限りある人生を上手に過ごす方法』
オリバー・バークマン著 高橋 璃子 訳 かんき出版

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