オーディオブックの積読がたまっていて、しかも忘れるぐらい前に予約した本が続々リリースされたりしてやばいぞ。買った電子漫画もたまっているぞ。リアルな本を読む宿題もあるぞ。生成AIも勉強しなければいけないぞ。でもお酒も飲みたいんですよ。
今週のピックアップ
Googleの”AIによる概要”機能、独立系出版社がEUに独占禁止訴訟を提起/Exclusive: Google’s AI Overviews hit by EU antitrust complaint from independent publishers(Reuter)
この話題に関しては、毎週複数の記事が出ていて 見送ることも多いんですけれども、当記事は具体的に出版社がアクションをしていると言うことで取り上げました。複数の独立系企業が署名して訴訟したとのことです。続きも追いかけたいと思います。
生成AIサービス隆盛で、googleの検索そのものがシュリンクしたりはしないのでしょうか。その場合は誰を訴えたらいいんでしょうか?はて?
異例のロングヒット!後藤真希 写真集 話題の前作「ramus」に新規特典カットを追加!
「話題の前作」がじわってじわって。
既刊の特典追加ってよくあるもんなんですか?同じストアで2冊は買えないと思うんですが効果どうなんだろう。
デジタルブックトピックス:
オーディオブック・ポッドキャスト・音声関係
【audiobook.jp】2025年上半期オーディオブックランキング発表! 最も聴かれた作品は『「悩まない人」の考え方』と『嫌われる勇気』(オトバンク)
アラカルトのランキングは意外、というかそうなんだー、という感じです。私も『「悩まない人」の考え方 ── 1日1つインストールする一生悩まない最強スキル30』は面白く読みましたけど、総合で1位なんだ。そして聴き放題は安定の『嫌われる勇気』。でもずっとアラカルトのみでしたよね。ダイヤモンド社さんも聴き放題解禁増やしているのでしょうか。
AIが生成したオーディオブックのディストピア的な未来があなたの耳にやってくる/A dystopian future of AI-generated Audiobooks is coming for your ears(Good E Reader)
マーケットが拡大していることから各社オーディオ生成システムを開発し、コストがかかる人間ナレーターから、AIが生成する機械音声のオーディオブックが続々作られるディストピアが来るぞ、と。いや、そんな武器商人みたいな言い方せんでも(笑)
Spotify、ポッドキャスト文字起こし機能を大幅強化:アクセシビリティとオープン性が進化(audio marketing insights)
しゃべるのが上手な人は音声入力で、文章で書きたい人はタイプして。言語も含めて入力は何であろうとその先の変換はいかようにもなる時代になりました。 私は、 読書感想文を書くときは音声入力していますが、滑舌が悪いのと論理的にしゃべれていないので、 AIに手伝ってもらって修正しています。
ハーストのレシピサイトが AI 化? ChatGPT活用の新アシスタントで差別化(DIGIDAY)
これは面白い。テクノロジーから入っているのではなくてこうなったら便利だな、から入っている。料理中にレシピを確認したいが手でスマホを操作できない時に、音声で操作したり、複数のタイマー管理ができたりするレシピサイト。というかアプリですよね。いいですよね。
『AIはオーガズムがどう聞こえるか知らない』:オーディオブック声優たちがロボット朗読の台頭に直面/‘AI doesn’t know what an orgasm sounds like’: audiobook actors grapple with the rise of robot narrators(The Guardian)
なかなか微笑ましいタイトルなんですけど。実際にきわどい作品のナレーションもしたナレーターさんの主張でもあります。超ざっくりフィクションとノンフィクションで分かれるところはありますし、それぞれの持ち場にまだ仕事はたくさんあるのではないかな、と思いますけどね。いま思いついちゃったんですけど実質AIが書いたフィクション作品をヒューマンが読むっていう寓話的な話も出てきちゃう?もう出てる?
オトバンクとohpner、モビリティ広告事業で提携・・・印象に残る楽曲で広告効果を最大化(Media Innovation)
オーディオブックの話題ではありませんが、音声広告コンテンツの提供のお話。
電子書籍・コミック・リーダー端末・アプリ
ペイウォールの限界、僅か1%のみが有料購読に繋がる(Media Innovation)
1%って、わずかなのかな。広告か有料課金か、という2択は昔からありましたけどね。広告が目に入るところにある、というのはいいんですけど、広告だけを見せられるというのが嫌で、最近のgoogle等の広告には閉口しています。記事単位の課金は汎用のポイントとかが使えるといいなあ、と思いますけどね。
法人向け電子図書館サービス「BOOK TECH biz」出版社ラインナップ拡充を記念し、3種の導入支援キャンペーンを開始(book tech株式会社)
福利厚生系なのか、企業図書館的なものなのか、どちらの方向性なのでしょうか。
プライム会員ですか?Kindle本を無料でお読みいただけます!/Have a Prime Membership? Read Kindle Books for Free!(Good E Reader)
Amazon First Readsは、Amazonプライム会員のお客様に新刊電子書籍への早期アクセスを提供するプログラムです。
Prime Readingと並んで紹介されていました。日本にはないサービスですね。Prime会員以外の人は割引価格で購入が必要、とのこと。早さが価値かー。デジタルの漫画も先行配信がバリューになっていますが、そうねえ。。
出版とAI
著名作家グループが、AIトレーニングに自身の著書が使用されたとしてマイクロソフトを提訴/Group of high-profile authors sue Microsoft over use of their books in AI training
著作権で保護されたAIの学習に対してAIの開発会社は誰にどのような許諾を取ればいいのかが定まってくるのでしょうか。そんなことやってたら進まないよ、訴えられたら金払いながら進めということなのでしょうか。
英国と米国の出版社がAIスクレイパーをデフォルトでブロックする動きを支持/UK and US publishers back move to block AI scrapers by default(Press Gazette)
AIによるクロールをブロックするプロバイダのサービスを出版社が採用しているというニュース。例えばOpenAIと提携している出版社はOpenAIのクローラーだけブロックを解除する、などの設定もできるとのこと。なるほど。でもわたしはぼんやりとこのブロックは気休めのようなものにも感じます。ChatGPTにURLを読ませて整理してもらうと、うまく読めないので原文テキストくださいってよくいわれるんですよ。これが学習したいChatGPTの「作戦」だったら怖いですけどね。私は学習させない設定はしていますが、少数でもヘビーなユーザーが一定数いたらねえ。
「生成AI活用し従業員減」…米アマゾンCEO、社員に声明を公表「対応できない人は削減対象」(読売新聞)
これが「出版とAI」カテゴリに入るのかはよくわかりませんが。これもAIによって仕事が奪われる、のバリエーションになるのか。AIと仲良くすることで職が保たれるともいえるのか。
PIXTA、生成AIによるコンテンツ制作における注意文を公開(PIXTA)
そっすよね。さばくの大変だろうなあ。。
グローバル・各国事情
2025年北京国際ブックフェアではAIとTikTokが議論の的/At the 2025 Beijing International Book Fair, AI and TikTok Dominate Discussions(PW)
出版社の方々に聞くとTiKTokに関しては必要悪というか、売れるけど儲からないというジレンマがあるようです。パンチのあるディスカウントと、インフルエンサーのコスト。流通コストも上がっていますしね。
【ソウル通信】50 ソウル国際ブックフェア開催 盛況の一方、今後の課題も(白源根)(文化通信オンライン)
これはビジネスではなく一般のお客様の話かと思いますが、チケット完売で転売ヤーが出るほどの盛り上がりだったんだとか。一方で主催者の体制に批判が、など知らなかったことばかりで、これは貴重な記事でした。
チケットが完売 本への熱狂を生み出す韓国の出版社の「ファン戦略」(朝日新聞)
ブックフェアの「フェス」化とでもいったらいいんでしょうか。もうしばらく行ってない上に、一般参加者が参加できる土日までいたことがないのでちょっとイメージがわかないなあ、でも大きな何かが変わっているのは間違いなさそうです。今年参加したひとー!
フランスで「自己啓発本」は浅いと思われるワケ。今フランス人に読まれている「日本の書籍」の特徴(all about)
あ、しまったあとで読みます。
【出版社向けセミナー/無料】7/17 海外展開に必要となる知識・ノウハウを提供(VIPO)
「Butter」あたりからの流れでリクエストも成約も増えている、と聞いています。機を見て開催、ということでしょうかね。
その他のトピックス:
コンビニで印刷して手元に置ける スポーツ報知が取り組む新しい新聞のかたち(アドタイ)
報知新聞、新しいことやりますね。コンビニのインフラとしてあのコピー機って結構重要になっているんですかね。私はほとんど使わないのですが。今日わけあって課税証明書を出力しにいくんですが。
読書メモ:
『絶対悲観主義』 楠木 建 (著) 講談社
『疲労とはなにか すべてはウイルスが知っていた』 近藤一博 著 講談社ブルーバックス
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