デジタル・海外・AI出版ニュースまとめ:2025/06/08

デジタル書籍・AI・海外版権

日本では聴き放題中心になっていますので、audibleのセールといってもピンとこないですよね。prime videoのセールっていっても「はあ?」ってなりますもんね。

今週のピックアップ

Audibleはオーディオブックの大型セールを実施しています/Audible is having a site wide sale for audiobooks(Good E Reader)

米国audible.comのお話。全銘柄対象。アラカルトで最大85%割引の大規模セールを開催中。プレミアムプラス会員(上位プラン)が対象で、初月0.99ドルの入会キャンペーンで入った方も対象になるとの力の入ったキャンペーンですね。規模もセール率もパンチがあります。このようなセール私ははじめて聞きましたが、以前からやっていたのでしょうか。はじめてだとしたらやはりスポティファイ対策、になるのでしょうね。離脱者を引き止めるライトプランの発表も先日ありましたし、動きがでてきましたね。これにスポティファイも対抗するのか、はてさて。

デジタルブックトピックス:

オーディオブック・ポッドキャスト・音声関係

オーディオ出版社協会の年次調査によるとオーディオブックの売上は22億2000万ドルに成長しています/AUDIO PUBLISHERS ASSOCIATION ANNUAL SURVEY SHOWS AUDIOBOOK SALES GROW TO 2.22 BILLION DOLLARS(audio publisher association)

米国の記事。フィクションが伸長。SF/ファンタジー、ロマンス、一般ノンフィクションが続くとのこと。そして後の記事にもある著作権侵害についても触れています。


オーディオブック市場動向分析と成長予測レポート2025-2030年:AIとNLPがパーソナライズされた体験と成長を推進/Audiobooks Market Trends Analysis and Growth Forecasts Report 2025-2030: AI and NLP Driving Personalized Experiences and Growth(GlobalNewswire)

2024年に87億米ドルと評価される世界のオーディオブック市場は、2030年までに354億7000万米ドルに達すると予想されており、これは26.20%の年平均成長率(CAGR)を反映しています

めっちゃブルだなあ。なぜだろう、このトレンドの外にいるような、世界から隔絶された感じで記事を冷静に読んじゃているこの感じは何なんだろうなあ。詳しいレポートは奥にありまして、記事は概要のみとなります。


2025年にデジタルオーディオブックの著作権侵害が増加/Digital Audiobook Piracy has grown in 2025(Good E Reader)

オーディオブック業界にとって、著作権侵害は依然として懸念事項です。エジソンのデータによると、オーディオブックリスナーの35%がYouTubeでオーディオブックを聴取しており、2023年の27%から増加しています。

売上が伸長しているというニュースが続くオーディオブックですが、それはそれとしてYoutubeに勝手にアップされたり、という被害もあるんですね。長尺コンテンツが多いでしょうから余計に腹だたしいでしょうね。。


“推し”による朗読で没入体験を実現する音声アプリ『推し文庫』が本日発売開始!(CoDaMa)

本サービスは、宝塚歌劇団OG、声優、俳優、VTuberなど、多ジャンルで活躍するキャスト陣による朗読を通じて、ユーザーに新しい読書体験を提供することを目的としています。

SHIBUYA TSUTAYA IP書店との協業とのことで、リアルな場とどう紐づけて展開していくのか注目です。


【父の日に贈ろう🎁】『一生読書を楽しみたい人のオーディオブックMasterBook』を先着でプレゼント(オトバンク)

父の日に贈ろう。私は持っているので大丈夫ですよ。

電子書籍・コミック・リーダー端末・アプリ

2040年、出版の未来(第四回・終)寄稿・メディアドゥ上級顧問 新名 新(MediaDo)

なんか、本当に。文芸作品のこれからのくだりを読んで、誰でも作家になれるというか誰でも作品を世に発信できる世界になって、すごいね「インターネット的」だねなんかいっていたと思ったらプログラムがコンテンツを発信して著作権がどうなるなんて世界に突入しているなんてね、こんな転換期を体験しているなんてすごいわー。何やっているわけじゃないけれど。連載も最終回。新名さんお疲れさまでした。


インプレスと丸善CHI、ITエンジニア向け技術書読み放題サービス「テックリブ」を展開する新会社を設立(media innovation)

常に新しい学習を求められるITエンジニア向けの需要に対応、とのこと。専門書は単価が高い印象がありますが、価格の設定とかはどうなるのだろう。そして参画する出版社はどれぐらい出るのだろう。


Books BCとBC図書館が電子書籍イニシアチブで提携/Books BC and BC Libraries Partner on E-Book Initiative(PW)

カナダの話。ブリティッシュコロンビア州出版協会 が地元の図書館と提携し、地元に関係する、あるいは地元出身の作家の書籍を購入し、 ユーザが地元に縁のある書籍と出会いやすくなるようにしたという話。紙の書籍では当たり前にやっていることかもしれませんが、電子では確かに切り口になるような気がしますね。 デジタルの話題はグローバルに拡散する方向の話が多いですけれども、デジタルでローカルを選書するというのも面白いです。


「本を読むならKindleより断然iPad mini」と思う8つの理由(CNET)

欧米記者の記事です。日本ではカラー版のKindleも出ていないので、若干選択肢は狭くなると思いますが、私も1度ぐらいはEinkの専用端末を使ってみたいなという思いはずっとありつつ手を出さないでいます。なぜなら多分使わないからです。雑誌とカラー版のコミックの存在もふんぎれないところです。現在タブレットを子供たちにとられてしまって私は持っていないんですけれども、やっぱりiPad miniを久しぶりに使ってみようかなぁと思っています。iPhoneの大きい方のを使っていますが、やはりコミックは文字読めなくてきついんですよねえ。

出版とAI

U.S. Book Show 2025: 出版業界全体でAIが大きな存在感を放つ/U.S. Book Show 2025: AI Looms Large Across Publishing Sectors(PW)

パブリッシャーズウィークリー誌が主催した、出版ビジネスの各部門の専門家が集まったセッションのレポート。ざっくりですが、「マーケティングのためのコミュニティづくり」「オーディオブックによる書籍の再発見」「出版はAIとどうつきあっていくか」という大テーマが語られています。国は違えど、この見解についてはとても同感できるものでした。


Amazon、音声生成AIによる商品紹介機能「Hear the highlights」を米国で試験導入へ(audio marketing insights)

商品内容紹介やレビューをAIが音声化してユーザーに提供する実験を米アマゾンで実験的に始めたとのこと。ブックの話ではないようですね。どうなんだろう、これが発展したら動画でマーフィー岡田(わかりますかね?)的に引き込まれてポチってしまう時代が来るのでしょうか。シンギュラリティこわい。。

グローバル・各国事情

海外アニメファンの購買動向を探る!越境ECがもたらす新たなチャンス

その他のトピックス:

文化通信社 オンラインコミュニティ「ほんのもり」開設 本好き、読書好きがつながり 交流できる場が誕生(文化通信)

日曜日にリリースするんだ(笑)カスタマー向けをアピールしているのかしら。一次募集開始とのことです。幅允孝さんがナビゲーターに就任。


「英国作家協会、作家支援のためのツールキットを作成」/Society of Authors creates toolkit to ‘empower’ authors

英国の作家団体「Society of Authors(SoA)」は、作家の権利保護とキャリア支援を目的とした包括的なツールキットを公開しました。このツールキットは、出版契約の交渉、著作権の管理、AI時代における著作物の保護など、現代の作家が直面する課題に対応する実用的なアドバイスを提供しています。著者にエージェントがつくのが当たり前のお国柄でもサポートされていなかったり格差があったり、があるんですね。


日本初「物語の自販機」、今夏にも駅や観光案内所に登場…設置場所が舞台の作品冒頭や名場面を無料で印字(読売新聞)

冊子ではなく、レシート状の紙に印刷されて提供されるとのこと。数分で読めるボリュームとのことです。無料。ガチャガチャで提供して、本の自販機で本を売る、ってどうでしょう?見え見え過ぎますね。


【年内入試の急増に対応!】かんき出版が「合格する小論文 添削サービス」をリリース。河合塾の人気講師による添削で、大学受験生の合格を支援します(ウーマンエキサイト)

ほおー。

読書メモ:

『エフェクチュエーション 優れた起業家が実践する「5つの原則」』


『イシュー思考』


『すばらしい人体 あなたの体をめぐる知的冒険』

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