いきなり他の本の紹介になってしまうんですけど、『「好き」を言語化する技術: 推しの素晴らしさを語りたいのに「やばい!」しかでてこない』ってタイトルを見てみんな「やばい!」と思って、あっやばいっていっちゃった、やばいやばい、と本を買ったと思うんですよね。美味しいものを食べてもまずいものを食べても「やばい!」で済む。
まあ食レポの語彙に関してはいいとしても、モヤモヤに関してはどうでしょう。なんか今日あったことはモヤモヤしたな、上司の言い方いつもどっかモヤるんだよな、というひっかかりが 溜まっていったら良くないですよね。だって心の中がモヤモヤだらけになるわけですから、それが言語ができない状態で心の領域を占有していったら快適じゃないですよね。いつもストレスを抱えてるような状態になってしまうと思います。これも先日ご紹介した本ですが『「悩まない人」の考え方』でもそのような状態から脱却するノウハウの本でした。
本書は、有名コピーライターが書いた言語化の本ということで、クリエイティブ系の内容かと思ったらさにあらず、この「モヤモヤ」みたいなことを言語化する方法について書かれています。ただ内省する時間をとる、とか寝る前に日記を書く、ではなくシンプルで明快な問いを設定することで自分の思いを炙り出す手法になります。
あらたまって紙に整理したいことを書くのは照れくさい感じはありますが、メソッドとしてこのやり方が「効く」のは間違いない、という説得力があります。自分の気持ちもそうですが、会議で議論が絡まった時や、あれ、何話してたんだっけ?みたいな時にも使えますね。
AIに壁打ちして言葉を引っ張り出すのも便利ですが、やはり大事なのは自分の中から出てくる言語をひろう事かな、とも思います。
『こうやって頭のなかを言語化する。』
荒木 俊哉 著 PHP研究所
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